メットライフ 生命〜ドルスマートSが11月より登場!

日本で最初の平準払外貨建終身保険を販売開始したメットライフ生命(旧アリコ)が虎の子のドル建終身保険を11月1日より改訂するそうです。

新商品の名前は「ドルスマート S

そういえば同社の医療保険も昨年の改訂で「Flexi S」になっていましたね。

SuperとかSolutionとかの意味があるらしいですが、どのあたりがパワーアップしたのでしょうか?

 

第一の改訂、為替両替コストの値下げ

こちらは既契約を含めて11月振替分より改訂されるそうです。

これまでメットライフ生命は社会保険料1ドルにつき50銭、2回目以降保険料では1円の両替コストが発生していました。

(JCBカードでの支払い時のみJCBの為替レートと両替コストを適用)

正直言って両替コストが平準払の外貨建て保険で最も割高でしたが、ついに値下げをします。

初回保険料も、2回目以降保険料も一律の50銭に統一。

返戻率で言えば0.5%ほど改善するわけですから、既に契約済みの方を含めて嬉しい改訂です。

 

第二の改訂、特約に3大疾病・介護保険金特約!

これまでは死亡・高度障害だけが支払い要件でしたが、3大疾病+介護を保障する特約を付加可能になりました。

既に他社で三大疾病を保障する外貨建保険特約(ジブラルタ生命)や主契約(ソニー生命)はありましたが、メットライフ生命はがん・心疾患・脳血管疾患の広い保障範囲の方を給付要件としました。

疾病と疾患の違いは点と面ですから、かなり大きな飛躍をしました。

特約保険金は1万ドルから設定可能で、この特約を付加する場合に限り主契約は最低3万ドル以上の設計だったものが、主契約1万ドル+特約1万ドルを最小契約単位になるそうです。

ちなみに介護は公的介護保険制度の要介護2以上。3大疾病の保険金支払事由は同社の保険料払い込み免除と同じ「20日以上の継続入院または所定の手術(カテーテル手術含)」との事です。

第三の改訂、P免も支払い要件と同じに。

今回の改訂によってこれまでの「3大疾病保険料払込免除」は廃止となり、新たに「3大疾病・介護保険料払込免除」が特約として付加されます。

このため保険料払込免除の保障範囲が広くなる分だけ約1%の特約保険料が値上げとなるそうです。

両替コストが割安になった代わりにここは値上げ…総じて0.5%値上げで内容の充実を考えるなら10月中に申込・告知・入金まで済ませる必要があります。

特約部分の利率はどうなる?

今回新たに加えられる特約は主契約にあるような利率変動型ではなく、予定利率固定型(3.00%)とのこと。

また特約部分の解約返戻金は米国金利上昇の現在では主契約と比べて90%ほどの返戻率に留まるそうです。

また特約部分の保険金は「3大疾病・介護」いずれかで支払われてしまうため、死亡・高度障害では保険金は出ません。

これってどうなのでしょうか?

 

特約で保険金を受け取る前に他の病気や事故などで死亡した場合は解約返戻金を保険金受取人は受け取るのでしょうか?

確かに疾患ではなく、疾病の方が圧倒的に保障範囲としては広いのですが、一時金が数百万円と一回だけ出るだけというのは本当に必要なのでしょうか?

またそれが一生涯の保障であり続ける必要性があるかはその方の働き方やライフスタイルによっても変わってきます。

心疾患や脳血管疾患など保障の範囲を多くの保険会社が採用していない、急性心筋梗塞や脳卒中を保険金の支払い要件に留めているのは一歩違えば亡くなったり、後遺症によって仕事や生活が困難になる経済的な危機が生じるからです。

 

また脳卒中のように一度やった人は二度、三度と繰り返す危険性が指摘されています。このため脳や心臓の病気について広い範囲をカバーするのであれば複数回支払い要件となっていることの方が大切です。

このジャンルで言えば朝日生命のスマイルセブンスーパーやメディケア生命のメディフィットプラス、医療保険に特約であればオリックス生命の新CUREに三大疾病一時金特約、メットライフ生命でもFlexiSに特約の付加が可能です。

 

日本人は「掛け捨てではない」という言葉に心動かされる人も少なくないようですが、本当に必要な保障かと言えば私個人としては「複数回支払われないなら心疾患・脳血管疾患の保障」の意味はほぼないと考えています。

一方で保険料払込免除や少額の3大疾病保険金には価値があると考えています。心疾患や脳血管疾患で歴代の経営者が倒れているとか親や親戚が代々これらによって亡くなっているでもない限りはここの保険金額を殊更大きく持つ意味はないでしょう。

 

私がドルスマートSの介護保障を評価しない理由

私はこの新しい特約の介護保障部分については「ふぅーん?で?」と評価をしていません。

私の中で死亡と介護の保険を分ける必然性が全くないからです。

長生きをすれば多くの方にとって介護が必要となります。

女性で言えば85歳以上の45%以上、90歳以上の75%、95歳以上の89%は介護が必要です。

人はやがていつか必ず死を迎えますし、そうでないとしてらその手前で介護が必要になります。

介護が必要となり、その後亡くなったとすれば保険料免除となり、特約から介護保険金が支払われる。その後、主契約から保険金が支払われる。

一見合理的のように思えますが、予め介護に必要な保険金額を見積もることほど難しい問題はありません。平均約5年、長い場合には10年以上に及ぶ介護期間に要する費用を一時金タイプの保険でカバーするには無理があります。

介護施設に入居するための保険だとすれば要介護2は施設入居に適しません。まず入れてもらえません。

施設入居には現在少なくとも認知症か要介護3ないし4以上でなければ困難です。

施設入居を前提とする設計なら支払い要件を厳しくして保険料を抑え、保険金額を大きくするべきですし、在宅介護を前提にするならジブラルタ生命のように保険金受取を終身介護年金受け取りに変更できるアレンジを加えるべきです。※貯蓄性においてはジブラルタのドル介護終身が現時点で最強。プルデンシャルのドル介護終身(認知症加算型)も好きですが。

在宅介護としても、施設介護としてもメットライフの内容では中途半端です。

 

私がプランニングするならこうする

個人契約なら主契約は必要保障額から設定、保険料払込免除は預貯金からの移し替えでない場合のみ付加。

3大疾病保険金を重視するなら最低限の1万ドル〜最大でも3万ドルくらいまで。

 

在宅介護には月2〜7万円程の介護費用がかかります。

要介護4や5のような重度の介護状態を想定するなら年100万円相当。

現在の平均介護期間に合わせるなら最低500万円相当必要です。

介護保障も必要なら私はジブラルタ生命のドル介護と組み合わせ、メットライフ 生命の特約は三大疾病に留めます。

特約部分が利率変動型なら兎に角、利率固定なら介護に特化したプランの方が合理的です。

そういった意味で今回の改訂は3大疾病がメインと割り切って契約をした方が良いでしょう。

 

2018/11/11追記

三大疾病介護保障特約を付加した場合、特約の支払事由は三大疾病+介護+死亡+高度障害になるようです。

設計書を作成してみて初めて分かりましたが、明らかに事由を三大疾病介護を強調したいがために分かりづらくしていますね。

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