増えるゲリラ豪雨、あなたの家は大丈夫?

​ニュースなどで近頃、よく見かける「ゲリラ豪雨

一昔前にはあり得なかったような集中豪雨によって
各地で土砂崩れや道路脇などの排水溝から水があふれて
地域一帯が水浸しになってしまう現象が各地で起きています。
ゲリラ豪雨は地方や都市部を問わず発生していますが、
これによって受けた被害から加入している火災保険では
十分な役割を果たせない場合が増えています。
火災保険の補償内容は保険会社が提供する「火災」「風災」「水災」「汚破損」と、
国と共同で提供する「地震保険」があります。
補償の対象には「建物」「家財」があり、
上記の補償内容と組み合わせて加入をするのが一般的です。
火災保険に加入する際にはハザードマップで事前にお住いの地域が
安全であるかを確認し、加入をするのですが河川や崖などからは離れていたり、
高台などのために「水災」を補償せずに加入している方も少なくありません。
【土砂崩れのハザードマップ一例】
【洪水のハザードマップ 一例】
【津波のハザードマップ 一例】
ハザードマップではピンポイントな地点ごとに各自治体が公開している
より詳細なハザードマップへのリンクに飛ぶ機能も設けています。
河川の近くなどではない場合でも「洪水」でも「土砂崩れ」でも「津波」でもない
排水溝設備などの許容量が小さい、
窪地で水はけが良くないなどの理由で
浸水しやすい地域や被害規模などが詳細にわかります。
「水災」とは一般的な支払事由であれば高波、洪水等による床上・床下浸水や
大雨による土砂崩れなどで被害を負うと保険金が支払われるものですが、
ゲリラ豪雨による被害も水災にあたります。
東京都西東京市では都市設計上の排水溝の排水能力を
1時間に50mmとしている地域が多いとしています。
では近年のゲリラ豪雨はどれくらいの雨量なのでしょうか。
直近10年で最も雨の多かったのは2008年8月29日に愛知県岡崎市での146mm、
2011年11月2日に鹿児島県古仁屋での139.5mm、
2013年7月28日に山口県須佐での137.5mmなどです。
また過去最大の1時間あたりの降雨量は1999年10月27日の千葉県香取での153mmでした。
排水能力の2〜3倍もの降雨量ですから溢れてしまうのもやむを得ないところですが、
自宅の被害はやむを得ないでは済まされません。
家を購入する際にはどんな地域か、地質や地名を含めて確認をしていると思いますが、
広島県で2016年8月に起きた土砂災害のように地名は区画整理などで変えられることで、
過去からの教訓が活かされないこともあります。
このためハザードマップを活用してお住まいの土地や周辺は昔どのような土地だったのか、
リスクと併せて理解しておくことも重要です。
その他にも高台で一般的な水災の補償は必要ないとされている地域で雹と大雨が降り、
排水溝を落ち葉が塞ぎその地域だけが床下浸水してしまうなど、どんな場所でも
水災は起こりえるリスクであることがあります。
床下浸水などの困る点は水が引いた後処理です。
何しろ下水などが混ざった水で水浸しにしてしまうのですから
衛生上も決して乾いて終わり、拭いて終わりという単純な問題ではありません。
どんな雑菌や不衛生なものが混ざっているか分かりませんし、
畳やフローリングなどに匂いやカビや様々なものが残ってしまいます。
床の張替えや畳の入れ替え、水を吸ってしまった家の柱の補修や点検など
思いがけず発生する費用を負担するのは非常に残念ではないでしょうか。
そのような時に相互扶助である保険の仕組みを活用すれば、
少ない負担でお互いに助け合うことが出来ます。
多くの火災保険加入の方は加入の際、または更新の際に十分な検討や比較をされることが
まだまだ少ないようですが我々を取り巻く環境やリスクは常に変化していきます。
以前と同じ内容のまま更新や、十分な検討をせず薦められるがまま加入をするのではなく
自分にとって必要な補償を選んで、安心に暮らせるようにしたいですね。

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