屋根からの雪で隣の家のガレージを壊してしまった…知っておきたい損害保険の請求事例

先日、都内では4年ぶりの大雪が降りましたね。

帰宅時間帯には既に大雪だったことから改札への入場規制があったり、

間引き運転で遅延が続出しました。

大気の状態から日曜日まではまた雪が降りそうだとのことですので、

日陰などで溶け切っていない、乾いていない路面を通る際にはまだ注意が必要です。

家の屋根から落ちた雪が隣家に落ちた!!

首都圏では珍しい大雪ですが、雪による隣家とのトラブルの一つが落雪です。

自宅の屋根から落ちた雪が、隣の家のガレージに直撃。

ガレージの屋根を壊して(傷つけて)しまった場合の火災保険の相談がありました。

 

(屋根からの雪でガレージに!!画像はイメージです)

 

さてこのような場合に火災保険の保険金支払いはどうなるのでしょうか?

屋根からの雪で隣家のガレージを傷つけてしまった場合の保険金請求は?

問題1
屋根から落ちた雪が、隣家のガレージを壊してしまいました。 この場合の保険金の請求はどうなるでしょうか? どちらの家の家主も火災保険(雪災補償)と個人賠償責任保険に加入をしていることを前提にお答えください。
A
保険金はどちらからも支払われない
B
保険金は雪を落とした家主の火災保険から支払われる
C
保険金は雪を落とした家主の保険(個人賠償責任保険)から支払われる
D
保険金は雪を落とされた方の火災保険から支払われる
E
保険金は雪を落とされた方の保険(個人賠償責任保険)から支払われる
完了するには、1質問があります。

 

火災保険の考え方の基本

 

 

損害保険の基本的な考え方は自分のものと相手の物、加害者と被害者の関係です。

火災保険は自分のものを、自分で守るための保険です。

個人賠償責任保険は自分が加害者で、相手に賠償が生じるトラブルがあった際の保険です。

今回の事例ではガレージを壊されてしまった側からすれば、

雪を落とした隣家の家主に賠償請求をしたいと思うところですが

雪は自然災害で、落雪は不可抗力と考えることが出来ます。

そのため火災保険は自分のための財産を補償するものですが、ガレージは自分のものではないので修理費用には利用できません。

また賠償責任が発生しないことから個人賠償責任保険が利用できません。

 

次にガレージが壊れてしまった家の方はどうでしょうか。

個人賠償責任保険は自分が加害者になってしまった場合の賠償責任が生じた場合の保険です。

自分の持ち物が壊れた場合に利用できる保険は、

ガレージが壊れた持ち主の火災保険(雪災)から支払われることになります。

火災保険は自分のものは自分で守るための保険

 

家を買われた際や火災保険の更改の時期に、

火災保険の加入内容を確認することがあります。

また年末調整の時期に保険料控除証明書が送られてきますので、

その時にも確認をする機会もあります。

 

火災保険はあくまで「自分のもの」を守る保険です。

他人に迷惑をかけた場合には「個人賠償責任保険」を利用するのが基本です。

しかし自然災害のような不可抗力は、個人賠償責任保険からの給付がありません。

今回のようにガレージを壊された場合には、ガレージ所有者の火災保険の雪災補償から

修理費用を出すことになります。

 

雪災は首都圏では年に一度あるかないかの事例です。

しかしいざという時に役立つ内容で加入をしておくことが大切です。

基本的な考え方を理解して、ご自分に合った補償を選びましょうね。

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