【リアル脱出ゲーム】リボ払カード地獄から脱出せよ!

クレジットカード会社のマーケティングって本当に恐ろしいなって改めて感じている今日この頃です。

私がFPになって9年、東京ってトコは本当に怖いところでしたというお話です。

私は地方育ちなので、月9のようなトレンディドラマとかのような世界が都会のオトナたちのイメージでした。

女性は洋服や化粧を着飾り、男は高級車を乗り回し、高級腕時計をつけた腕で女性の腰に手を回し酒の勢いでラブホにしけこみ、

休日は朝チュンで目覚めて隣で寝ている異性って誰だっけ?と一瞬だけは頭を抱える…そんな生活に憧れていました(てへぺろ)

まぁ、そんな休日を過ごしたことはないのですが。

 

都会で暮らす地方出身者は実は驚くほど多く、地元では考えられないほどの馬鹿高い家賃、故郷ではありえない人混みでちっとも目的地にたどり着かない街や、毎朝毎晩の満員電車で圧迫骨折(東西線など)の心配をしながら駅前のスーパーで牛乳を購入する日々を田舎にいた頃は想像だにしていませんでした。

給料は上がらない、でも憧れの生活はしたい…そんなジレンマの解決策がクレジットカードで買い物という魔法のような仕組みです。

欲しいものはとりあえず買って、支払いは翌月か翌々月の請求日に。そうしてつもりつもったカードの請求金額に青ざめた新社会人1年目の記憶は今でも忘れることができません。

私の場合、就職をした会社は幸いにも業績給(インセンティブ)という基本給以外の収入の上乗せがありましたので、数ヶ月後には返済を終えて正常な生活へ戻ることができました。

しかしFPとして多くの方の相談を受ける側になってみると実に多くの方がクレジットカードでの買い物に依存をしている状態という問題を感じています。

 

近年は携帯電話の機種代も割賦と呼ばれる販売方法で手に入れている方がいます。

割賦とローンに明確な定義があるのか知りませんが、販売会社が自ら債務を引き受けて分割払をしていくものを割賦、金融機関など販売会社以外の第三者を介して分割払いをしていくものをローンと個人的には考えています。

いずれのローンを組む場合でもこの支払いが滞ると、信用情報と呼ばれる個人のクレジットカード、消費者金融、ショッピングローンなどの返済遅延や借り入れ状況が共有されている専門会社にブラックラスト入りします。

 

人のライフスタイルにとやかく言う趣味はありませんが「身の丈に合わない」生活をしていると感じる方は若い方ほど多く、本人はこれくらいは周りの人もみんな使っているという言い訳をして、現実を見ないように問題を先送りし続けます。

 

貯金はいつか出来るようになるものと勘違いをしている人の目を覚ますことは私の仕事の一つだと考えています。

私たち「働く世代」は働いている年齢のうちのいつでも収支バランスが崩れるリスクを抱えています。

ケガ・病気、就業不能、定年退職、死亡…失業を除けばこれらのリスクは生命保険・損害保険を活用することで経済的なリスクを取り除くことが出来ます。

掛け捨ての保険で保険料を大きくかけずに、リスクを取り除くのは最も合理的な解決策と言えます。

また貯蓄・資産性の保険で将来に得られる資金の運用も兼ねているプランも検討の余地があります。

しかし貯金が出来ていない方の場合はリスクを取り除くだけでは足りません。

何しろリスクが取り除かれただけで貯金が出来ていない状況ですから、仕事を完全に辞めるタイミングまでに用意が出来る資産の確保がされていません。

このような方のお金の使い方で特に注意が必要なのが割賦やローンなどの分割払い、特に金利の高い「リボ払い」です。

毎月の返済は出来ているから大丈夫だろうと考えているとそれは既に自転車操業の状態です。

リボ払は返済金額を固定化して、返済開始当初には通常の返済よりも利息を重点的に返済します。つまり元金は殆ど減らない状態となります。

またリボ払いは通常の分割払よりも金利が高く設定されているためなかなか返済が終わらないという状態がかなりの長期に渡って続きます。

リボ払いの金利は殆どのカード会社で法定金利の上限である15.8%目一杯に設定されています。超低金利、マイナス金利時代に10%以上の金利は有り得ない暴利の状態です。

しかもリボ払は通常の借りた分だけ返済をするのではなく、返済する金額を固定して返済をするため一見すると月々の返済額をが楽と錯覚してしまいます。

それは楽になるのではなく、利息を支払う割合を大きくしているために返済期間を延ばし、カード会社に支払う利息を多く払うという選択をしただけにすぎません。

更にこの錯覚は「返済をしている」と本人には感じられるのに、カード会社からは「元金が全然返済されていない」状態であり、本人はここに更に買い物を続けてしまうと限度額に到達するまで悪しき習慣に気づかないという点です。

犯罪を犯した人が懲役5年という判決を言い渡され、5年牢獄の中で過ごすことは社会的、経済的な抹殺と近い考え方です。

リボ払いの返済に5年ないしはそれ以上の時間を費やすことは自分の人生の時間の浪費です。

同い年や同世代の人たちが働きキャリアや経験を積み、給与が上がり、結婚や出産・マイホームなどのライブイベントを過ごしていく。

自分は借金の返済に追われ、その時間を過ごす。これはお金の感覚が麻痺している人、経済的な破綻を意味しています。一刻も早くそこから抜け出すことが求められます。

 

人生100年時代、40年働いた人でさえ老後が心配だというのにそこから5年以上の時間を将来のために何も積み上げられないのはマイナス以外の何者でもありません。

 

リボ払いの利用者がまずするべきこと

①自分が利用しているカード会社全てに連絡をして、現在の借入(利用している)額がいくらなのか返済期間は何年なのかを把握する。

②少しでも早く現在の金利よりも低い金利のものに借り換えを行う。

③債務返済に強いFPや弁護士に相談をする

 

リボ払で150万円の残債のOL

私の所にお金の相談で来られたOLさんは地方出身者でした。最初勤めた会社は給与は良かったのですが、残業が多く数ヶ月で辞めてしまいました。貯金が殆どなかったので再就職までのつなぎはクレジットカードで食費を支払い、家賃は実家の親に助けてもらいました。

1ヶ月ほどで再就職が決まりましたが、再就職先の会社は前月1日〜末日までの勤務を翌月25日に支払う会社だったために前職を退職してから2ヶ月間の生活費ほぼ全てをクレジットカードで支払いました。

給与がやっと出た転職1ヶ月目が終わる頃、カードの請求日にこのままでは給与が間に合わないことに気づいたのですが、そのまま支払日がやって来て手元の預金は殆どなくなってしまいました。

手元に現金がなくなったこの方は下がった給与でやりくりを試みますが、生活の質を抑えられず、クレジットカードが利用できる所では殆どクレジットカードで支払う生活が始まりました。

給与は低く家賃を全額支払っていけるだけの水準ではなかったため親は現在まで3年間にも渡り家賃の仕送りを毎月2万円してくれていました。

支払いが厳しい…そう感じていた所にカード会社からの請求書に「リボ払い」のチラシを見つけ、支払い方法を金利のかからない1回払・2回払から変更をしました。

3年という間にこの方は化粧品・洋服や小物、アクセサリーなどの買い物もクレジットカードで行なっていました。

私が相談を受けた時に確認をしてもらった所、複数のカード会社からリボ払いを利用しており、借入額は100万円に到達していました。

月々の返済額は約10万円。

しかも手元に現金がなく、3年経っても給与が上がっていなかったために親からの仕送りと合わせて家賃を支払い、クレジットカードの支払いをすると手元にお金が殆ど残らない状態でした。

どうやって生活をしているか尋ねた所、食費や光熱費などクレジットカードで支払えるものは全てカード払い…月の利用額が毎月新たに7万円ほどになっていました。

しかもこの状態で最初の相談から1年以上、借り換えに進まなかったので、再開した時には借入総額は150万円に近づいていました。

リボ払いで返済した右から左にまた借入をしている状態のため、高い金利でクレジットカード会社を稼がせ、ポイントが貯まる事を免罪符のように話していましたが、このままでは結婚したい相手と出逢った時にお金のことが原因で揉める可能性さえもあります。

また相談のそもそものきっかけは老後の生活資金のために「じぶん年金」を私が紹介者に提案をして喜ばれたことからでした。

相談者も「老後が心配」というのが最初の相談でした。しかしヒアリングして驚いたカード利用状況だったという訳です。

 

低い金利に借り換えをして返済期間を短縮しよう

クレジットカード会社は原則として物やサービスを購入する際の代金を立て替える役割を担っています。しかしカード利用限度額の一部だけは現金としての貸し出しを許可されています。これをキャッシングと呼びます。

一見するとクレジットカードを利用しているように感じられてしまいますが金貸しです。

キャッシングは他の物やサービスの買い物に対してかかる金利よりも高い金利を適用します。

今回はカード会社で既にこれらの利用限度額を限界ギリギリまで利用していましたし、クレジットカードがあるとまた負のサイクルにハマっていってしまうためクレジットカードは返済後に抹消してもらうことを約束しました。

※クレジットカードは発行するだけでキャッシング枠が自動的に割り当てられるため借入をしていなくても借りていることに信用情報上は表記されてしまいます。

年会費等がかからない、今日の買い物から割引という誘惑から沢山のクレジットカードを保有しているとそれだけで多重債務者扱いとなり、住宅ローンなどが組めなくなることも。

クレジットカード会社以外で、お金を貸してくれる場所…

 

あ、こういうところはダメです。いわゆる消費者金融。

近年は武富士事件をきっかけに武富士はオリックス系列、プロミスはSMBC系列、アコムは三菱UFJ系列など銀行の傘下に入っている事でイメージ戦略を図っていますが、高い金利で現金を貸し出すビジネスという本質は変わっていません。

AKBとか俳優さんを使っていますが、ここから借りなければいけない状態は末期です。

とっても怖いので極力避けましょう。

 

同じようなビジネスをしているにも関わらず、借り換えローンの世界で今ホットなのはソ○ー銀行です。

以前までは楽○銀行や住○SBIネット銀行、イオ○銀行などがそこそこ有利でしたが、現在はスル○銀行よりはるかに低金利で貸し出してくれる事もあります。

これらの金利差は最大5%にもなり、返済期間や月々の返済負担も大きく差がつきます。

実際に借り換えを行う場合には手元の現金をいかに確保するかですか、今後のクレジットカードの利用には制限をかけるか解約をするなどの断固たる決断が必要です。

ここで固めた決意を途中でぶらしてまたクレジットカードでの買い物を続けてしまうともうローン地獄からは抜け出すのが難しくなります。

そのほかに給与日や手元の現金、預貯金と返済日など諸々調整をする必要があります。

この辺りは経験がものを言いますが、金融の仕組みってなるほど面白く出来ているものですね(笑)

リボ払いという負のスパイラルからの脱却は、リアル脱出ゲームと言えるかもしれません。

借り換えでダメなら債務整理、そして自己破産と更に厳しい状況に入っていきます。

この方が負のスパイラルから抜け出せるかは本人のこれからの努力次第です。

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