マニュライフ「未来を楽しむ終身保険」が久しぶりの株式ポートフォリオ運用を再開

以前、カナダ資本のマニュライフ生命の一時払外貨建変額保険

『未来を楽しむ終身保険』について分散投資の一環として紹介をしました。

あれから世界の株式市場は下落を続けており、同商品においても転換期を迎えましたので

久しぶりに取り上げようと思います。

 

2018年1月下旬、株式市場の1日の下落幅としてはリーマンショック以上で、

米国債券利上げへの警戒からの大暴落を難なく同商品は乗り越えました。

運用レポートの性質上、月末締めの翌月内公開が目安ですが、

保険商品の運用の場合は更に保険会社のチェックが入りますので公開は更に遅れます。

最新のものでも約2か月ずれの運用レポートということになります。

まずは前回の続きですから1月のレポートです。

2015年11月11日運用開始ですから2年2ヶ月での騰落率は129.05%…

1月末には既に下落相場が始まっていましたがそれを物ともせず105.42%から更に27%以上も増やしたことは驚愕に値します。

運用レポートには2ページ目にどのような運用がされたのかも書かれています。

緑の枠の部分を見ると昨年末と変わらずに株式ポートフォリオで投資をしている事が分かります。

ポートフォリオは赤い枠の部分にどのような分散がされているかが記載されています。

『株式ポートフォリオ』100%一色で1月は運用先のBNPパリバがかなり攻めていた事が分かります。

実際、黄色い枠で株式ポートフォリオの期中の運用リターン、青い枠で資産ポートフォリオでの期中の運用リターンが分かります。

株式ポートフォリオは米国:欧州:日本に33:33:33で投資されており、1月の運用リターンは4.01%でした。

資産ポートフォリオは-1.85%でしたからポートフォリオを自動的に切り替える仕組みが適切な判断をしていると言えます。

 

まさかの二番底で下落拡大!その時、自動切り替えは…

なんと先月までの好調さが嘘のように大幅に下落をしていました。

しかしマイナス14.44%はこの2月の下落としては一般的な下落幅と言えます。

大切なのは他の運用と比べて優れているかよりも、この仕組みがきちんと機能しているのかです。

青い枠で囲まれている資産ポートフォリオはマイナス0.79%、株式ポートフォリオの運用を示す黄色はマイナス4.63%…

資産ポートフォリオの方が下落シーンには強かったようです。

そして肝心なポートフォリオ切り替えは…赤い枠の部分です。

…切り替えてない!!

自動で切り替えるはずの仕組みが機能していませんでした。

なぜ…?(・ー・?)

鉄鋼、アルミに関税!中国は報復関税で不安定な市況では?

 

1月後半からの長引く下落、これに加えて米国が中国からの輸入品へ関税を課すと発表し、

鉄鋼やアルミなどの資源への影響が懸念されました。月後半には中国が128品目への報復関税を発動。

泥沼化の様相を呈してきました。

この期間中、同ファンドは10.14%更に下落…((((;゚Д゚)))))))

市況が厳しかったとは言え資産分散ポートフォリオに今度こそ自動で切り替えをしてい…

切り替えた!!やっと切り替えた!(゚∀゚)

青い枠と黄色い枠のリターンを比べても確かに資産分散ポートフォリオの方が好成績だったと分かります。

日中貿易摩擦で不安定な市況が続く4月

4月に入ると日中貿易摩擦に端を発した不安が広がり市況は更に下落…

同ファンドもマイナス5%運用で、厳しい運用が続きます。

ちなみにポートフォリオは…

黄色の枠の株式ポートフォリオが3.75%のリターンに対して、青い枠の資産分散ポートフォリオはマイナス1.57%。

赤い枠の基本ポートフォリオは資産ポートフォリオのまま。

資産分散ポートフォリオから株式ポートフォリオへ切り替えなかったのは、

貿易戦争に発展するか見定めて安易に切り替えなかったディフェンシブは姿勢だったとも言えます。

2〜4月に我慢の時期を過ごした同ファンドの投資家(契約者)からすれば5月は久しぶりに見えた転換期でした。

8.48%のプラス運用で1ヶ月を終えています。

月間を通して資産分散ポートフォリオの方が、株式ポートフォリオよりも成績が良かったようです。

また前月に表面化した日中貿易戦争によって市況が悪化し、株式市況が苦しかった事を考えると前月に株式ポートフォリオへ切り替えなかったのは好判断だったと言えます。

6月はマイナス4.29%、月半ばに史上初の米朝首脳会談が行われて朝鮮半島情勢が平和裡に発展するとの期待と、

非核化が本当に実現するかの懐疑的な見方、そして具体性のない会談に対する失望でどちらに触れてもおかしくない状態でした。

基本ポートフォリオも資産分散ポートフォリオのままで、株式ポートフォリオに若干負けた傾向にあります。

米国経済の堅調さが目立った7月、貿易摩擦は中間選挙まで?

7月にはアップルが米国企業初の1兆ドル企業に到達し、米国経済の堅調さが目立ちました。

プラス0.53%の運用でしたが、基本ポートフォリオは…

青い枠の資産分散ポートフォリオより、黄色の枠の株式ポートフォリオの方が好調でした。

そして赤い枠のところを見ると資産分散ポートフォリオから株式ポートフォリオへの移行をしたことが分かります。

平均が株式ポートフォリオ29.1%、資産分散ポートフォリオ70.9%ですので7/10前後から株式ポートフォリオへ切り替えたと考えられます。

当月末で株式ポートフォリオ100%に戻りました。実に2月以来半年ぶりの株式ポートフォリオ100%運用が7月末に戻ってきました。

 

2018年1~7月までの運用を見ていて分かったこと

 

『未来を楽しむ終身保険』は定額部分と変額部分を組み合わせた15年、外貨建てで105%の元本を確保している商品です。

つまり株式や投資信託のように積極的な運用でメンテナンスに時間をかけたくないが、

まとまった資金をすぐには引き出さない前提でそれなりに運用をしたい方向けと言えます。

年始からの下落基調を考慮するとオマカセ運用としてはスピード感はありませんが

資産ポートフォリオの運用状況を鑑みて適時切り替えています。

但し、毎日切り替えるというよりは10日から1か月くらいのスパンで切り替える傾向があります。

NISAなどのように途中売却をすると非課税期間が終わってしまうタイプの制度・商品とは異なり、

解約または満期までBNPパリバが運用を代行してくれ、株式ポートフォリオや資産分散ポートフォリオに

自動で切り替えながら運用を継続してくれる意味で非常に有意義な商品だと考えます。

短期の下落や上昇に一喜一憂することなく、気長に見守るくらいで丁度良いでしょう。

 

同時期に運用の始まった他社の競合する一時払外貨建変額保険と比べてもやはり運用パフォーマンスは高く、

株式ポートフォリオへの切り替えで年後半での巻き返しが期待されます。

浮き沈みが激しいため、安定的な運用を希望する方はアクサ生命の『アップサイド・プラス』の方が良いかもしれません。

但し、こちらは初期控除が大きく運用期間も15年+5年なので都合20年引き出すことがない前提で契約をする必要があります。

あまりに高すぎるターゲット設定だと本当に20年引き出せなくなってしまうので110%とか低めの目標設定が肝心ではないでしょうか。

 

※第一フロンティア『ダブルフロンティア』は過去の運用レポートがリンク切れのため比較検証できませんでした。

豪ドル建 2018年1月 2018年2月 2018年3月 2018年4月 2018年5月 2018年6月 2018年7月
マニュライフ生命

未来を楽しむ終身保険

(2015年11月11日~

騰落率)

11.50%

(129.05)

▲14.44%

(95.97)

▲10.14

(76.10)

▲5.00%

(67.30)

8.48%

(81.50)

▲4.29%

(73.72)

0.53%

(74.64)

アクサ生命

アップサイド・プラス

(2015年9月1日~

騰落率)

1.71%

(40.5)

▲4.51%

(34.16)

0.52%

(34.85)

▲0.80%

(33.77)

1.40%

(35.65)

▲3.28%

(31.20)

0.68%

(32.09)

第一フロンティア生命

ダブルフロンティア

(2014年2月3日~

騰落率)

▲2.49

(22.77)

▲5.63%

(15.85)

▲1.70%

(13.88)

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