11月12月からでも保険料控除をフル活用する(医療保障見直し編)

給与所得の方の中には毎年きちんとやりたいと思いながら

今年も年末調整の申請書に沢山の空欄を残したままの

提出を迎えそうになっている人もいるでしょう。

 

年末調整は給与所得者にとっては数少ない所得税・住民税の還付と軽減が出来る機会です。

家計の節約で最も効果的と言われているのが一度見直せば

その効果が長く続くもの、固定費などの見直しです。

家賃、光熱費、通信費、携帯電話料金、車関連、保険…ザッと挙げただけでもこれだけあります。

 

この中で資産を形成しながら税の還付や軽減が独身であれ、既婚者であれ出来るのが保険です。

一般的には『人生三大資金』を『住宅・教育・老後』と言うことがありますが、

FPによっては『人生三大支出』として『住居費・教育費・保険料』と言う人もいるほどです。

税と資産形成が絡み合う数少ない金融商品である保険は賢く活用したいですね。

 

保険料控除はラスト一ヶ月でもフル活用できる

 

生命保険料控除は毎年1月から12月の一年間の払込合計で

発行される保険料控除証明書によって行います。

言い換えればラスト一ヶ月でも保険料控除は活用できます。

 

更に言えば契約日を指定すれば銀行や金融機関の最終営業日まで今年分として始めることが可能です。

年払または半年払いで一年分ないしは半年分を一度に支払えば

控除枠は申込・告知・払込の揃った一番遅い日を成立日として手続きが可能です。

(成立するとこの一番遅い日に遡って保障は開始する)

年末調整が会社で受付を終えている場合には、

成立後に送られてくる控除証明書を利用してお近くの税務署で

確定申告をして税金を取り戻しましょう!

 

活用したい3つの保険料控除

保険で受けられる控除は次の三種類です。

一般生命保険料控除、介護医療保険料控除、個人年金保険料控除。

3つの保険料控除をムダにせず、活用するためにはまず保険の加入状況を確認する必要があります。

所得税や住民税の還付・軽減とは言え、不必要に過剰な保険に入るのは

もったいないので良く考えて加入をしましょう。

 

今加入しているのは積立型?掛け捨て型?見直すなら…

保険には積立型(貯蓄重視型)と掛け捨て型(保障重視型)があります。

両者の中間のものも会社によって取り扱いがありますが、

ここでは払込総額を将来的に上回る解約返戻金型を積立型、

払込期間中の解約は全くお金が戻ってこないものを掛け捨て型と便宜上呼びます。

 

まず最優先に考えたいのが介護医療保険料控除です。

多くの方が加入している介護保障や医療保障は掛け捨て型です。

また終身払という死ぬまで払い続ける契約をしている方が若い人ほど多いですが、

これも原則として掛け捨てであると認識が必要です。

掛け捨ての保険は少ない保険料負担で大きな、または充実した保障内容を

得られるのが大きな魅力です。

若いうちは終身払で安くて充実した保障内容も良いでしょう。

但し、40代以上の方は60歳払込満了、65歳払込満了のような

短期払(保障期間は終身)に切り替えていきましょう。

 

終身払は安い保険料で保障も充実していますので大変加入者が多く

医療制度が変わるのに合わせて対応する保障も都度見直せるのは大きな魅力です。

とても魅力的ですが、老後になって収入が限られている中でも

払い続けなければならないのは家計の上では大きなデメリットです。

なにしろ終身払は「死ぬまで払い続ける」保険だからです。

そのため保険料免除特約は充実を図りたいところです。

 

上記でご紹介した60歳払などの短期払の保険料は

終身払の契約と比べて1.5倍〜2倍近くと割高です。

しかしそれでも老後の負担が軽減される意味でも

私は40代に近づいている方には今のうちに払い切ってしまうことも提案します。

その方の手元資金やその他のお金の状況にもよりますが。

 

さてここまでは掛け捨ての保険を前提にお話をしてきました。

しかし近年、掛け捨てばかりだった医療保障に貯蓄性の高い医療保険も登場しています。

それが東京海上日動あんしん生命とメディケア生命の商品です。

 

保険料が100%戻ってくる衝撃の医療保険

東京海上日動あんしん生命が発売開始した保険料払い込み累計額が

途中で全部戻ってくる医療保険は

入院・手術を保障する「メディカルキットR」と、

がん診断時の保障をする「がん診断保険R」、

引受緩和型の「メディカルキットラヴR」の3種類があります。

 

どちらも仕組みはほとんど一緒です。

この保険は基本的には既に上記でご紹介した終身払の保険です。

しかし健康祝金還付という所定の年齢になるとそこまでに支払った主契約保険料が

100%戻ってくる仕組みです。

 

もし途中で入院や手術をした場合にはその還付金から

支払われた入院・手術給付金が差し引かれて

残りがあれば全額戻ってきます。

 

基本的な考え方として、この保険は老後まで引き出すことがほぼないであろう

お金を貯める機能を持った保険と考えることができます。

銀行にお金を預けていても病気などの際に入院をした、手術をしたと言っても

銀行は何もしてくれません。

これは銀行に保障という役割がないためです。

保障を提供するのは保険会社の役割です。

 

貯蓄はしたい、でもそのお金はすぐに使うわけではないお金、

特に病気や怪我などののいざという時や老後資金の積立として考えると

この保険はとても合理的と言えます。

 

言わば、使っても使わなくても自分で受け取り使える保険です。

 

そして健康祝還付金の受け取り以降の保障が

引き続き必要であればこれまでと同額の保険料を

払い続ければ保障は続けることができます。

 

30歳の方であれば60歳まで30年ありますので、

もし60歳以降も保険が必要であれば健康祝還付金を

90歳までの保険料に再び充てても良いでしょう。

老後資金の足しに還付金を受け取って貯金から取り崩すのも方法です。

但し、日額5000円の保険料の場合は払込期間にもよりますが

約100〜150万円前後の還付金ですので老後資金のあくまで一部という考え方です。

 

もしあなたが首都圏在住で介護医療保険料控除の枠が余っている方は

この還付金のある医療保障をご自身の保障と両方に加入してみるのも

控除枠を活用するのに有効な方法です。

また現在、何も医療保障に加入されていない方の場合にはこの保障に、

65歳払込満了保障期間終身の短期払の保障と組み合わせるのもアリです。

 

個人的には保険料が安く一生ものの一時金保険、

FWD富士生命の『医療ベストゴールド』を短期払がオススメです。

【日帰り入院でも5万円、入院なら10万円の給付】

 

医療保障ばかりそんなに…と思われるかもしれませんが首都圏の入院費は

全国平均よりはるかに負担が大きく、一泊1万円〜1.5万円かかることも珍しくないからです。

特に気をつけたいのが東京、神奈川、埼玉、千葉の一都三県です。(高い差額ベッド代の順)

 

このプランが短期払で払い終えれば、メディカルキットRを健康祝還付金受取後に

解約をしても良いでしょう。

(ちなみにFWD富士生命は5年ごとの健康祝金もつけられます。

結構もらえるとお得感を加入中も感じられます)

 

老後を迎えた際に手厚い医療保障が必要でない、解約をしても良い理由は退職後だからです。収入減など働けないリスクを考えなくて良いので医療保障は減らして良いと考えています。(手厚ければそれはそれで安心でしょうけれど)

 

保障としては物足りない…だから特約を付けてカバー

 

メディカルキットR、がん診断保険Rのいずれも非常に若い方に人気の商品です。

「貯金がわり」として日額5,000円のプランに加入される方が増えています。

加入された方の声を聞くと

「使うか使わないか分からないものにお金を払うのは勿体無いけど、

この内容なら60歳までの保障をカバーしながら貯金にもなりいいなと思った」、

「今は医療保障は必要ないと思っているけど、

健康じゃなくなってから加入できなくなるのは困るなと思っていた」

「保障の充実よりも保険に加入しているという安心感を得られるから」

などかなり好意的に受け止めている方が多い印象です。

 

一方で保障として考えると多くの保険募集人やFPが指摘の通りで不足な面もあります。

特に指摘されるのが三大疾病保険料免除がない、

手術給付金などの保障が手薄などです。

 

これは私見ですがそもそも日額5000円でシンプルな保障内容に絞った場合の契約は

保険料がとてもリーズナブルです。

20代の方なら2,000円代から30代の方なら3,000円代と

年齢層≒保険料の価格帯に設定されています。

保険料払込免除がなければ経済的に負担の大きいほど高額な保険料で

加入をするプランではありません。

それを求めるなら保障型プランを潔く選んだ方が良いと思います。

 

また保障内容は保障を重視している同社の保障型医療保険「メディカルキットNeo」と殆ど同様の特約を付加できます。

付加できない主だった特約は上記の三大疾病保険料払込免除特約くらいです。

この特約部分は掛け捨て型になりますが、保険料が驚くほど安いです。

またこの特約で支払われる給付金は健康祝還付金からは

差し引かれないのも加入者にとっては大変人気のポイントです。

 

特約を何もつけずに保障が充実していない、手薄と評価するのは

あんしん生命の医療保障(保障型)として人気の「メディカルキットNEO」の保障は

手薄と評価するのと殆ど近い意味になります。

現在は個人の様々な考え方やライフスタイルがありますので、

最低限は最初から付いているけれど必要に応じて

特約(オプション)を付けて下さいというあんしん生命のスタンスだと

私は考えています。

 

この方が極力、保険料を抑えたい方はシンプルな主契約のみでも契約が可能。

必要な部分だけ掛け捨ての特約を選べる。

私は何でもてんこ盛りの国内から昔からある日本の保険会社よりよほど誠実だと思います。

 

掛け捨てだけどコレだけは付けておきたい特約

 

やはり「先進医療特約」は外せないでしょう。

昨今の医療保障に加入する理由の半分くらいはがん治療などの

先進医療(特定の認可を受けた医療機関でのみ健康保険との混合診療が認められる、

健康保険で将来受けられるようにするこを判断するための先進医療による治療)ではないでしょうか。

 

がん治療における陽子線や重粒子線治療は受けられるかどうかは正直わかりません。

何しろ施設が全国に点在しているだけで、どこも大変なためです。

また全ての部位で受けられる訳でもありません。

それでも可能性があるなら受けたい、…それが加入を後押ししているように思えます。

 

何しろ一つの部位だけで約300万円の治療ですから、これが100円台で受けられる可能性を得られるのはとても大事な事だと思います。

 

手術給付金が手薄と感じる方は「手術給付追加特約」を加えることをお勧めします。

これを付加すると主契約の給付と合わせてメディカルキットNEOなどの手術が手厚い40・20・10・5倍相当になります。

 

三大疾病入院日数無制限特約」はがん、心疾患、脳血管疾患の三大疾病による入院日数を無制限にしてくれる大切な特約です。

メディカルキットRは60日型と呼ばれ、最長60日までの入院をカバーしています。昨今の一般病棟への入院は確かに短期化していますが、脳血管疾患などはまだ90日近くの長期入院になることが多いのが実態です。

加えて殆どの医療保障は一度入院するとこの60日型の場合、退院後180日間同じ病気での入院を保障してくれません。

同じ病気で再入院の場合、最初の入院から60日以内なら入院した日数分が支払われます。

入院から同じ病気で60日を超えての再入院の場合、保障されないのは大変怖いリスクです。

特に三大疾病などの再発や転移、治療が長引く場合に治療費と収入減少は大きな痛手となります。

これをカバーする三大疾病入院無制限特約の負荷も検討してほしいと思います。

 

女性の方なら「女性疾病保障特約」も一緒にご検討いただきたい、というか女性は基本的にこの保障へ加入してほしいというのが私の思いです。

通常、私は保険の相談に来られた女性の方に女性疾病保障を付加するのはもったいないと説明しています。

何故ならほとんどの保険会社の提供する「女性疾病保障特約」や「レディープラン」は日額給付の上乗せだけだからです。

女性特有の病気はこの特約を付加しなければ保障されないわけではないからです。

(主契約でカバーしていますので、不要ですという意味です)

 

ところが、あんしん生命だけは違うのです。

あんしん生命の医療保障に加入する女性は、どうかお願いですから

女性疾病保障特約だけはつけて下さい。

その理由は次の上乗せ給付が最強だからです。

乳房再建手術 日額×200倍

(日額5,000円なら100万円)

 

乳房の切除手術をするケースというのはアンジェリーナ・ジョリーさんなど

近年でもまだ決して少なくはない乳がん治療の一つです。

(彼女の場合は予防という事でしたが)

 

命と乳房、どちらが大切かは言うまでもありません。

しかし実際に切除した方の精神的ショックは計り知れません。

私もお客様の中に切除された女性の方がいます。

現在、切除以外にも選択肢が少しずつ増えてきていますが

状況によっては切除が望ましいと判断されることもまだまだ少なくありません。

 

左右のバランスが崩れる事で肩こりや頭痛を感じる方も多く、乳房再建は非常に大切です。

再建は切除手術後に時間を空けてから行われることもありますが、

現在は健康保険も適用で自己負担は高額療養費制度の範囲内に収まります。

 

乳房再建ナビ「乳房再建手術にはいくらかかる?」

 

しかし健康保険適用となった現在も悩みはあります。

それは乳頭(ちくび)が再建手術では再建されない点です。

医療上は必要ない治療という事で健康保険が使えません。

女性にとっても、男性にとっても大きな問題です。

ここは美容整形扱いなのです。

タトゥーで皮膚をそれらしく着色するか、ニップルをつけるか、

人口乳首をつけるかなどはそれぞれお金次第です。

 

あんしん生命の女性疾病保障は自由診療時代に設計されたため、

健康保険適用後の現在も変わらずにこの保障倍率を維持しています。

(どこかのタイミングで商品改訂がされると引き下げられる可能性が高い)

 

正直なお話、必要以上に保険金が出てしまうとも言えます。

ただ肉体的にも、精神的にもショックな切除手術を受けた場合に、治療費だけがカバーできれば十分とは私は思いません。

他の部位への転移や通院、技術の進歩によって現在は選択できない再建方法などがお金に少しのゆとりがあることで選べるかもしれません。

 

再建手術にこれほど手厚い給付をしてくれるのは、

業界に数ある医療保障の中でもあんしん生命だけです。

その他の保障も様々ありますが、この特約だけは女性はできれば付加して下さい。

(男性代表としての意見です)

 

尚メディカルキットR、がん診断保険R、引受緩和型のメディカルキットラヴRは

主契約保険料のおよそ半分くらいが介護医療保険料控除の対象となっており、

全額が介護医療保険料控除の対象とはなりません。

設計書の保険料内訳に具体的な金額が掲載されています。

この点は注意が必要です。

 

二番煎じだけじゃないメディケア生命のリターン

住友生命の子会社に位置付けられるメディケア生命。

名前の通り医療保障に特化した生命保険会社ですがこちらはあんしん生命の

メディカルキットRを殆ど○パクりした商品構成となっています。

 

とは言え全く同じ商品は認可が下りない金融庁の方針が反映されており、

メディカルキットRとは異なる点がいくつかあります。

 

①65歳時点で105%の還付金がある

メディカルキットRは60歳または70歳しか選べませんでしたので、

65歳105%は間を取ってきてうまいなという戦略です。

 

105%のプランを選ぶと5%戻ってくる金額が増えますので、

特約保険料を負担してもお得ですよというのがポイントです。

手厚い保障は掛け捨ての特約で補うという点はあんしん生命と近い考え方ですね。

 

②早期返戻率が高い3年で約50%の設定と一般生命保険料控除

解約返戻金が早期で立ち上がるのは大きな魅力です。

その代わりにとでもいうのか、保険料控除は一般生命保険料控除に分類されています

(同保障には還付金受取前に亡くなった場合には死亡保険金があるため)

 

③保障が手厚い主契約と上皮内がんも同額保障

あんしん生命が三大疾病入院日数無制限や手術給付追加など

特約でカバーしている部分を主契約に内包しています。

更に手術給付のうち、治療で増えている鉗子とカメラを小さな穴から入れて手術をする胸腔鏡、腹腔鏡などの手術は三大疾病の場合には40倍に分類されていて非常に手厚い印象です。

またメディケア生命の医療保障の特徴でもある「上皮内がん」同額保障は子宮ガン、子宮頸がん、大腸ガンなどで指摘されることの多いステージ0もカバーしています。

通常はがん診断特約などで保険金額の10%や多くても50%しか保障されないことが多いので、非常に保障内容も手厚い内容です。

 

子宮頸がん、子宮ガンは若い女性(30代など)に発病が多く、乳がんは40代以降の女性に多く発症する傾向があります。

※子宮頸がんはHPV(ヒトパピロマーウィルス)という男性と性交渉(コンドームなし)でした方が発病しやすいがんです。ガン細胞として認識できるまでに10年近い年月を要しますので、性体験を振り返って(?)ご自身の年齢から乳房と子宮系のどちらを重点的にカバーするか検討してみて下さい。

性交渉があったからといって必ず発症するものでもありませんし、免疫バランスの問題で発症しやすい人がいるとされています。

 

まとめ

今回は医療保障を中心に、近年人気の貯蓄性の高い医療保障を取り上げました。

現在掛け捨ての保障に加入している方も、終身払の方もご自身の保障内容を再確認していただき、年末調整や確定申告の際にもお得になるように控除枠を活用して下さいね。

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