ドルコスト平均法はつみたてNISAと相性が悪い!?

金融庁のつみたてNISA早わかりガイドブックには

安い時に買い、高い時に売るというのは難しいと指摘しています。

 

そこでタイミングをとらえるのではなく常に定額で買い続ける『定額購入法』しか

選択が出来ない制度がつみたてNISAであると説明されています。

 

定額購入法、またの名をドルコスト平均法は

下落相場に強い投資方法と捉えている人がいますがこれは大きな誤りです。

 

 

ドルコスト平均法とはどんな投資方法?

 

次のような値動きをする4つの相場がある時、

一括で一回目に投資をするとしたら、あなたはどの市場に投資しますか?

 

一括で投資をする場合、安い時に買って高い時に売却をすることで最大の利益を得られます。

C市場は買った時1株2,000円が売却時(10回目)には4,000円ですので、

もし一括で200万円を投資する場合にはこの4つの市場ではC市場が理想的です。

投資額の2倍(400万円)になります。

 

しかし、株価がどのように値動きをするのかは分からないので、

ちょっとずつ購入をする分割投資が有効ですというのが定額購入法の考え方です。

分割投資の考え方は購入量(口数)

 

ここでは200万円を10回に分けて投資した場合の試算です。

A市場では価格が高い時には少ない株数を購入し、価格が安い時にはたくさんの株数を購入します。

すると最終的な売却時の価格が下落していても、

価格×購入量で資産評価をすることが可能なので

この場合には212万となり、投資額よりも増やすことができます。

 

B市場、C市場も同様に計算をする次のように増えます。

 

D市場では株価の低迷期にたくさんの株数を購入が出来、

売却時には1株700円に少しだけ回復をしました。

繰り返しになりますが、資産評価は価格×購入量(株数)です。

保有している株数を沢山購入しているので、少しの株価の上昇で投資額よりも大きく

資産を増やすことが出来ていることになります。

 

これが『ドルコスト平均法』が株価の下落している状態でも、

資産を増やせる投資方法と言われる所以です。

 

 

ドルコスト平均法が効果を発揮する条件は二つ

 

しかしドルコスト平均法がどのような下落の場合でも、

投資総額を割り込まない不敗の投資方法かといえば決してそうではありません。

 

ドルコスト平均法が効果を発揮するのは次の場合です。

 

価格が乱高下する相場である事

受け取り時に値上がりしている事

 

 

 

ご覧のように受取時に下落をすると投資総額よりも受取額は下回ります。

 

更にこれとは逆のケースで株価が高止まりして買い続け、

受け取り時に下落を受ける場合にもドルコスト平均法は致命的な損失を受けます。

ドルコスト平均法が活きる投資とは?

 

ドルコスト平均法が長期・分散・積立投資で活きるのは「期限のない投資」です。

10年、20年、30年、40年のどのタイミングで売却をしても良い

無期限の運用期間である事が条件です。

 

20年という期間が決まっていて、

ロールオーバー(繰り越し)も出来ないつみたてNISAは

長期・分散・積立投資として決して安全ではありません。

 

個人投資家はこの事を十分に理解して、自分の投資手法として

つみたてNISAが十分に適切かを検討する必要があります。

 

世の中には様々な投資方法や、様々な制度・金融商品があります。

つみたてNISAの開始は投資の世界に興味を持つきっかけとしては良くても、

実際に自分が投資をするに値するものか、この機会に是非検討してみてくださいね。

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