確定拠出年金の運用相談1

確定拠出年金を既に会社でやっているというお客様から運用の相談を頂きました。

お客様の同意を得て公開できる部分をご紹介します。

加入されているのは企業型確定拠出年金(無印)

会社が拠出額は全て払ってくれていて、拠出額は月額10,000円でした。

入社してすぐに導入時教育は受け、アロケーションを組んだまま6年が経過。

運用レポートが半年に一回届き、間も無く次のレポートが届くとの事で

昨年10月に受け取ったレポートを拝見させて頂きました。

右のグラフの青い部分が拠出額。赤い部分が評価額です。

左が2016年4月末、右が2016年10月末です。

拠出額より評価額が多いということは差分は増えた部分ということになります。

「あぁ、良かったー」と一安心のお客様。

ところが左の「前回ご報告」と「現在の資産評価額」を比べると…

987,159円→1,051,961円と増加ですが、拠出額は毎月10,000円ですから

6ヶ月で60,000円は新たな積立金です。

987,159+60,000=1,047,159円が新たな拠出額ですので

半年間で増えたのは1,051,961-1,047,159=4,802円となります。

年換算利回りで0.8%という評価になります。

国の年金積立金の運用は2%強を想定していますので、

60歳まで何があっても引き出せない資産として考えると果たしてどうでしょうか。

確定拠出年金に加入している方の殆どの方が0〜1%の運用実態と言われています。

このような状況を作り出している大元にあるのは投資教育ですが、

ご自分の将来の年金であるという意識を持って改善方法をご相談に来られたのは

本当に素晴らしいなと思います。

ちなみに運用ファンドはこのようになっていました。

4種類のファンド(投資信託)で運用されていたようです。

上の表の右から二番目に資産比率が書かれています。

24.64%、24.89%、28.42%、22.03%

随分と細かい比率ですがこれはこれまでの運用の結果、

資産評価額はこのような比率になりましたというのを表しています。

確定拠出年金は拠出額10,000円としたら、その拠出金をどのような

投資信託や元本確保型商品へ、購入比率を決めて毎月投資をする仕組みになっています。

ご相談者の方に確認をすると開始当初は4種類のファンドで

全て25%ずつにしていたとの事です。

つまり6年間の間にこの4種類のファンドに毎月25%ずつ投資をされ、

それまで購入してきた各ファンドが増えたり減ったりして、

2016年10月末時点でこの確定拠出年金の資産割合で25%以下になっているものは

運用が資産の中で実質的にマイナスということがわかります。

この方の場合は1つだけが25%を超えています。

28.42%-25%=+3.42%のプラス運用です。

その他3つは当初配分25%よりそれぞれ-0.36%、-1.1%、-2.97%ですので-4.43%のマイナス運用です。

と言うことはトータルで3.42-4.43%=-1.01%になります。

これは3つのファンドが運用利回りの足を引っ張っている状況と言えます。

たらればですが、冒頭のように評価額(拠出額と比べた増え方)としては

配分比率を25%で0.8%の利回りですから、分散せずにこの増えたファンドにだけ投資していれば

4倍のリターンは得られていたことになります。

しかしこれは評価額がプラスになっていたから言えることで、

リスクの分散を考えるとそこまで大胆なことはしづらい面があります。

増えていたこのファンドも下がる可能性がないわけではないためです。

だとすれば全てが下がっていてもおかしくなかった状況と言えます。

今回の運用の課題は

・資産を増やすことに寄与していないファンド構成になっていること。

・資産を大きく目減りさせないファンド構成になっていないこと。

・ノーメンテナンスのために資産バランスが崩れつつあること。

そこで運用が殆どされていない残り3つのファンドを

どのように工夫をすれば良い運用ができるようになるのでしょうか?

長くなったので続きは次回、更新します。

確定拠出年金について、もっと学びたい!

相談したいという方はお問い合わせ下さい。

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