ユニット・リンクに追加される新ファンド「世界株式プラス型」のキャピタル社の実力に迫る

前回、アクサ生命の資産形成に強い『ユニット・リンク保険(有期型)』に

新たな2種類のファンドが追加されること、主にブラックロックの会社の規模の凄さや、

何故新しいファンドを追加するのかをご紹介しましたが

今回はもう一つのファンド、アクティブ型のキャピタル社について紹介したいと思います。

 

キャピタル社の創業理念と驚異の実績

キャピタル社の創業はアメリカと世界が『世界恐慌(1929)』によって

どん底まで落ち込んだ時に創業者ジョナサン・ベル・ラブレスは

「個人の投資・資産形成をきちんと守る会社が必要だ」と決意し、

1931年に同社を設立したと言われています。

以来、アクティブ型ファンドの雄として全米で支持され、

現在では世界最高のアクティブ型ファンドの運用会社の一つに数えられています。

たとえばその一つが1973年に運用がはじまった投資信託です。

日本では平均3~5年しか存続しない投資信託が、

アメリカではなんと1973年に運用が始まって今でも運用がされています。

また2016年の投資信託 純資産上位10位までのうち7つの投資信託がキャピタル社のファンドです。

純資産は多ければ多いほど多くの方からの支持を集めているファンドと見ることが出来ます。

アメリカの多くの方から熱烈な支持を集めるこのファンドは、何が違うのでしょう?

 

例えば1973年に始まったキャピタル社のニューパースペクティブというファンドがあります。

アメリカ本土でも長らく愛されているファンドと同じ運用方針を取っているこのファンド。

もし1973年の開始時に100万円を投資していたとすると、

現在その資産は3,767万円になっていることになります。

これはアメリカという国の経済が右肩上がりだからではありません。

もしインデックス型投資の場合、この100万円は1,275万円になっていたというのですから

この差2.8倍はまぎれもないアクティブ運用の実力と呼べます。

 

驚異の資産運用会社

キャピタル社がアクティブ運用で長期に渡り世界平均を遥かに上回るパフォーマンスを出し続けている背景を

垣間見れるのが日経ビジネス人文庫から出版されている『キャピタル 脅威の資産運用会社』(著者チャールズ・エリス)です。

ちなみにこの表紙を見ただけで気づく方はかなりのマニアか立派な個人投資家、もしくは雑学王でしょう。

著者チャールズ・エリスは2017年4月森金融庁長官がアナウンスした

「日本の資産運用業界への期待」(森レポート)で

個人が投資で成功するための秘訣としてその名前が挙げられており、

インデックス投資理論の大家です。

森長官はアナウンスしている「個人が投資で成功するための秘訣」として、

インデックス型であることをチャールズ・エリスら投資哲学の大家が言っていることを例に

インデックス型中心の低コスト資産形成制度として『つみたてNISA』を推していますが、

チャールズ・エリスはインデックス投資は一つの投資手法であり、

アクティブ型を否定しているわけではありません。

確かにチャールズ・エリスは個人が投資において成功するには

インデックス投資での長期投資が有効であるとの考え方を広めた一人です。

(「ウォール街のランダムウォーク」「敗者のゲーム」の著者でもある)

しかし彼はアクティブ運用を否定していませんでした。

それはアメリカにはキャピタルのような長期運用を実現するアクティブ運用会社の存在を知っているからです。

 

またつみたてNISAにも少数ですがアクティブ型が認定されています。

多くの方が脊髄反射的に声の大きい「資産形成だったらインデックス型」という

状況に陥っているとしたらそれはとても危険です。

自分の頭で考えることが投資では何よりも重要だからです。

インデックス型はインデックス型で、アクティブ型はアクティブ型で良いところがあるのです。

 

本書にはキャピタル創業時からの社内の出来事をまとめた社史に近い内容が随所に込められています。

言い換えれば生の雰囲気を感じられるのですが、

悪い見方をすれば内輪ネタで部外者には分かりづらいという難点があります

キャピタルは創業期、創業者ラブレスが私財を20年に渡り投じてその経営基盤を確固たるものにしました。

現在、投資の世界では「長期投資ではアクティブ型はインデックスを上回ることは稀である」と言われることが多いのですが、チャールズ・エリス曰く「キャピタルだけは例外」と言わしめた会社です。

創業から80年超、現在では世界平均を遥かに上回るパフォーマンスを常に叩き出し続けるキャピタル社は明らかに

アクティヴ型の雄と呼ぶにふさわしい会社といえるでしょう。

 

ユニット・リンクに追加されるのは『世界株式プラス型』

 

ユニット・リンク保険に2月から追加されるキャピタルのファンドはアクティブ型で、

上記の投資信託ニューパースペクティブを利用しています。

キャピタルの強力なパフォーマンスを毎月の積立でできる、

しかも超低コストな信託報酬で始められるのは既にユニット・リンク保険を契約している方だけでなく、

新たにつみたてNISAやiDeCoを検討している方にとっても十分比べてみたい対象ではないでしょうか。

 

もちろんユニット・リンク保険は変額保険ですから、

正直な話10年以内の資産形成にはまったく向いていません。

10年超の資産形成、主に15年超以上の運用に標準を合わせている商品です。

この点はつみたてNISAやNISAというよりも、iDeCoと最も競合する商品となるでしょう。

契約者貸し付けによる資金(解約返戻金)の中途引出し、払済保険への変更によって支払いが困難な場合に

積立を停止して、運用だけ継続するなどの柔軟性は非常に魅力的です。

下記は前回と同じ表ですが信託報酬の安さの目安の参考にご覧ください。

例えば信託報酬はiDeCoや低コスト主体のつみたてNISAよりも更に低く設定されています。

 種類  ファンド名 信託報酬
つみたてNISA セゾン 資産形成の達人 1.35%
つみたてNISA フィデリティ

米国優良株・ファンド

1.61%
つみたてNISA コモンズ30ファンド 1.06%
つみたてNISA ニッセイ日本株ファンド 1.08%
つみたてNISA フィデリティ

欧州株・ファンド

1.62%
つみたてNISA ハッピーエイジング30 1.57%
つみたてNISA のむラップ・ファンド(積極型) 1.49%
つみたてNISA 結い2101 1.08%
変額保険 ユニットリンク

[世界株式プラス型]
年率0.78840%

(税率0.7300%)

実質年率0.79540%

世界に投資をするというつみたてNISAのアクティブ型と信託報酬を比較すると

その水準はおよそ半分以下という超低水準です。

保険商品ですから、ここに加えて保障に回る様々なコストがあるのは前回ご紹介の通りです。

総合的に判断をする必要があります。

現AB社の外国株式プラス型とキャピタル社の世界株式プラス型は何が違う?

 

アクサ生命では既に「外国株式プラス型」で直近5年間の運用利回り17%超という強力なファンドを運用しています。

この外国株式プラスはアライアンスバーンスタインというアクサ生命のグループ会社です。

そして運用先は先進国株式へのアクティブ型投資となります。

 

今回新たに追加される「世界株式プラス型」は社外の資産運用会社であるキャピタル社によって運用されます。

運用先は先進国+新興国ということでほぼ全世界に投資の対象を広げています。

これはファンドの母体であるニューパースペクティブがそのような運用方針だからです。

アクティブ型がインデックス型に長期運用で負ける明確な理由を解消

 

アクティブ型の投資信託が、インデックス型に長期運用で負けてしまう最大の理由は

ファンドマネージャーの交代にあります。

投資のプロであるファンドマネージャーは当たり前ですが人間です。

歳を取ります。投資をうまくできるようになるまでにもある程度の経験が必要ですが、

一流のファンドマネージャーになるまでにはそれなりの年齢になっています。

そこからアクティブ型のファンドマネージャーになっても何年、何十年運用を続けられるでしょうか。

多くのアクティブ型がパフォーマンスを持続できないのは、ファンドマネージャーの交代(引退)という

実に人間的なことが大きな原因になっています。

 

お気に入りの料理のお店が、コックが変わったことで味が変わった…

それによってお店の売り上げが時に減ったり、閉店にまでなることがあるのは多くの方が理解されるところでしょう。

 

ファンドマネージャーの交代・引退という現実的な問題を、

キャピタルは複数のファンドマネージャーによる編成、そしてリレー制度を設けることで解消しました。

これは「キャピタル・システム」と呼ばれています。

ファンドマネージャーとて家族もいれば、休暇を取ることもあります。

しかし資産運用の世界は24時間365日、マーケットがやっている以上は絶えず仕事があります。

安定した雇用、そして運用実績に応じて1年目よりも2年目、2年目よりも5年目など評価される仕組みが

キャピタルを切った張ったの世界から世界一のアクティブファンドの

運用会社に押し上げた要因と言ったら言いすぎでしょうか。

変額保険での資産運用の魅力

 

現在、日本では様々な資産運用の方法があります。

株式、投資信託を直接行う方法もあれば、NISAやつみたてNISA、iDeCoのような制度を利用するのも方法です。

その一方で国が用意する制度というのはどうしてもお役所仕事で痒いところに手が届かない点があります。

特にiDeCoの60歳まで引き出せない点や特別法人税、NISA・つみたてNISAの損益通算不可やつみたてNISAのロールオーバー不可などは致命的とも言えます。

そのリスクを十分に理解していればよいですが、国(金融庁)は建前ばかり並べていて国民の資産を本当に投資で増やそうとしているのかといえば疑問です。

 

つみたてNISAでリバランス・スイッチングなどのメンテナンスが出来ないことは

iDeCoよりも明確に見劣りする部分です。

また中途引出しができない点はiDeCoがNISA・つみたてNISAよりも劣る点です。

売却ではなく中途引出し(契約者貸付)という仕組みがあり、

メンテナンスが可能でかつ運用中非課税の制度は国内で変額保険だけと言えます。

制度や一過性のブームに流されることなく、きちんと自分の資産形成を考える上で

変額保険はとても重要な位置づけにあると言えます。

 

是非、皆さんの資産形成の参考にしていただければと思います。

 

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