経済成長は長く続いたからそろそろ後退局面?27年連続で経済成長している国もある

現在のアメリカの景気拡大の長さは2009年7月に始まり、アメリカ史上2番目の長さとなりました。

これまでのアメリカで最も長く続いたのは1991年4月〜2001年3月までの10年まであと1年に迫っています。

「流石にそろそろ景気後退局面に入るのではないか」という話を経済ニュースでアナリストたちが大真面目に話しているのを見て笑ってしまった今日この頃です。

 

予想というのは大体が外れるもの

中国との貿易戦争、そして11月に迫った中間選挙など様々な景気後退における言い訳が可能なイベントが目白押しですから懸念が全くないと言えばそれは楽観的すぎるというものでしょう。

いつでもリスクがある一方で、そのリスクの要因は何か。そのリスクを乗り越えられたとしたら何が待っているのか。リスクを乗り越えた向こうにはチャンスがやって来る、そう考える事は出来ないでしょうか。

例えば景気循環という考え方で言えば5年も経済成長期があったのだからそろそろ景気後退局面に入るというのは足元のアメリカ経済をきちんと見ている発言と言えるでしょうか。

10年に一度は株価が暴落する、過去にあったからまた10年に一度起きると考えることはブレイクスルーを知らない実に日本人的な慎重な発想です。

慎重である事は当然大切ですが、それによってリスクを恐れて投資をしないことの方が「持たざるリスク」として投資家が最も嫌がるものです。

投資家の考える持たざるリスクとは次のような話です。

そろそろ株価が下がるかもしれないから投資は見送ろう→経済成長が続く→そろそろ本当に株価が暴落するかもしれないから投資は見送ろう→経済成長が続く→そろそろマジで大暴落するって!投資を今するなんて!→経済成長が続く

株価が下落するリスクや景気が後退するリスクはいつでも存在します。

大切なのは下落相場でもきちんと目標に応じたリターンやリスク回避を行うことです。

下落の心配ばかりを気にしていたらいつまで経っても投資はできません。

下落をするリスクがあるということは株価が上昇する余地もあるということの裏返しでもあります。

 

世界には過去の例に捉われない驚くべき経済成長をし続けている先進国がある

私はアラフォー世代です。就職超氷河期とか言われた時代に就職をしました。

昨今の就活生からすれば信じられないかもしれませんがディアフタートゥモローの世界です。

50社にエントリーシートを出して面接にたどり着けないのですから本当に社会不信になります。(100社出したら1社面接までこぎつけ、一次面接でお祈りされましたが)

元々、文学部でパソコンの前で休日は引きこもって創作活動をするような学生生活を過ごしてきた訳ですから、よく諦めずに就職活動続けたなと就職しなかった同期からは言われたものです。

日本で景気が良い時代なんて社会に出てから一度も知りません。

ボーナスだってサラリーマン時代に一度ももらったことがありません。

サラリーマン当時の私が知っているナスは夏から秋にかけて美味しい食べ物だけでした。

 

自分の考えが当たり前で、世界中がそうであると思い込んでしまうのは無理もありません。

しかし世の中には生まれてからずーっと経済成長をし続けている国、しかも先進国というのが存在します。

 

南半球に浮かぶオセアニア経済圏の中心、オーストラリアです。

 

なんと1992年に景気拡大期(経済成長プラス)に入ってから27年連続して経済成長を続けています。

現在27歳の人が産まれてから社会で働き始めた今までずっと国の経済が発展し続けているのです。

1992年に22歳で就職をしてから49歳まで景気が悪かったことがないなんて、まるで夢の国のような話です。

これが発展途上国というのであれば分からないでもないのですが、先進国で27年というのは驚異と言えます。

しかも中央銀行の低金利政策が功を奏して、2018年通年でも2017年を上回る経済成長をしそうというから驚きです。

オーストラリアは何故、経済成長を続けられるのか

オーストラリアの主な産業は観光と資源です。

世界最大のサンゴ礁地帯、グレートバリアリーフは全長2,300kmに及び宇宙からも見える自然が生み出した芸術です。

アボリジニの聖地、エアーズロック。オーストラリア大陸のほぼ中央に位置している世界最大の一枚岩はあと1年ほどで登山禁止となってしまい、駆け込みでオーストラリアを訪れる人も少なくありません。

豊かな自然、北半球とは真逆の季節など欧米や日本からも旅行客が多く温暖な気候でも人気の国です。

そんなオーストラリアは資源国としての顔も持っており、アルミニウムの原料でおるボーキサイトや鉄の原料である鉄鉱石が世界でトップクラスに採掘されています。

天然ガス、石炭、石油、金も採れ、世界の経済が成長してきたこの四半世紀、資源輸出国として経済の成長を安定して遂げてきました。

中でも最大の輸出相手が中国で、後半10年の経済成長は中国の影響が色濃く反映されています。

 

食料自給率200%オーバー、人口が緩やかに増え続けていて高齢者の数が働く世代よりも少なく、最も人口が多い世代は25〜34歳。これから結婚や出産などライフイベントが目白押しの若い人の多い国です。

広く移民を受け入れており、移民による人口増も経済においてプラス要因となっています。(下図は人口増加率)

長く続いている経済成長ですが、決して中国の経済成長だけに依存しているわけではなく、日本やアメリカ、ASEANなど輸出先を振り分けることができるのはオーストラリアの地理的、外交的な強みでもあります。

政府債務も先進国の中では少なく、対GDPにおける債務は先進国最低レベル。

格付機関S&Pによる評価はAAA-となっています。

 

オーストラリア経済の転換期、金利が下がったということは?

 

オーストラリアは資源国として歴史的に政策金利が高めに設定されてきました。

過去の金利を比べてみると常にオーストラリア債券の利回りがアメリカ債券より高かった時期から初めて逆転する現象が起きています。

アメリカが利上げをしている影響というのは当然あるのですが、利上げは景気が良い局面でないとできません。

オーストラリアは政策金利を1990年以降で最低の1.5%に据え置き、インフレ率との調整をこなしています。

インフレ率が目標である2〜3%を下回る場合には金利を下げ、上回る場合には金利を上げてレンジ内に収めようとしています。

オーストラリアの現在の金利の低さよりも、オーストラリアの経済成長が継続することの方が投資家にとっては大切です。

景気が良ければ株式市場は活性化し、金利が低ければ投資に資金が回りやすくなるからです。

27年に渡る経済成長はこの中央銀行のさじ加減によって見事にコントロールされています。

 

リーマンショックでも唯一経済成長を続けた先進国

2008年のリーマンショックから早いもので今年は10年目になりますが、震源地アメリカだけでなく世界中がマイナス経済成長に陥った中でもオーストラリアは年2%程度の経済成長を続けました。

この史上最長の経済成長の長さは決してブラフではなく、底堅い強さを誇るオーストラリアの経済基盤によるものです。

為替レート(対円)でもオーストラリアは米ドルとは異なる値動きをしてくれ、米ドルが円安傾向の時に豪ドルは円高に振れやすくなります。現在の豪ドル円は82〜83円で、米ドル円の111〜112円とは異なるポジションにいます。

地理的にもオーストラリアはアメリカと離れているため、万が一アメリカ本土が戦争となった際でもオーストラリアが狙われる事は少ないと考えられています。

債券金利が下がったなら株式市場を見よう

債券金利の低下でオーストラリアへの投資は既にピークアウトしている。つまり旬は過ぎたと感じている人がいますが、債券投資による投資は確かに金利も低く魅力的とは言えません。

しかし株式市場の場合はどうでしょうか?

他の先進国の株式市場よりもオーストラリアの株式市場はまだ割安な傾向にあるとされており、アメリカ株式市場が過熱気味であると考えるのであればリスク回避をしつつ運用をするのにオーストラリアほどふさわしい国は他にないように思えます。(新興国は別とすればですが)

 

現在の世界の株式市場はアメリカが半分以上を占める異常な状態です。

アメリカの力強い経済が下落や後退すれぼ世界の株式市場や経済にも大きな影響を与えます。

アメリカに偏り過ぎた投資をもししている場合はこのように他の国などの株式市場に目を向けてみること、それが現在の投資先と連動しているのか、非相関(連動せずに逆に動く)なのかを検討する必要があります。

投資は分散投資が原則です。

資産の分散、時間の分散、地域の分散。

あなたの投資はどの分散をしていますか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA