数字で振り返る東日本大震災と保険の役割

あれから6年が過ぎました。

被災された方とご家族の皆さまに心からお見舞い申し上げます。

2011年3月11日午後2時46分、あなたは何処で何をしていましたか?

震源となった仙台市の東方沖70㎞地点での海底地震は、東日本の太平洋側地域を地震そのものによる被害に加えて、

後から押し寄せてきた津波によって戦後最悪の被害をもたらしました。

私たちは普段、亡くなった時のことや事故やケガなどが起きた時のことなど考えもしません。

しかしこの時ばかりは誰もが不安や大切な人のことを心配をしたのではないでしょうか。

行方不明18,446人(震災関連死を除く)、

建築物の全壊・半壊は合わせて401,885戸。

震災発生直後のピーク時においては避難者は40万人以上、

停電世帯は800万戸以上、断水世帯180万戸以上

2017年2月13日時点の避難者等の数は未だ123,168人もいます。

下記は東日本大震災で亡くなった方の統計です。

年齢

  • 0 ‐ 9歳:2.95%(496体)
  • 10 ‐19歳:2.65%(419体)
  • 20 ‐29歳:3.26%(515体)
  • 30 ‐39歳:5.37%(847体)
  • 40 ‐49歳:7.07%(1,116体)
  • 50 ‐59歳:11.93%(1,883体)
  • 60 ‐69歳:18.66%(2,945体)
  • 70 ‐79歳:23.81%(3,759体)
  • 80歳以上:21.42%(3,381体)
  • 年齢不詳:2.48%(392体)

男【7,360体 (46.62%)】女【8,363体 (52.98%)】性別不詳【63体 (0.40%)】死因

  • 溺死:90.64%(14,308体)
  • 圧死・損傷死・その他:4.23%(667体)
  • 焼死:0.92%(145体)
  • 不詳:4.22%(666体)

震災から2年後の2013年3月に生命保険協会*が発表した東日本大震災による保険金の支払いは

21,027件1599億円だったと発表しています。

*国内で営業する生命保険会社すべてが登録している業界の統計などを取りまとめている一般社団法人

一見すると膨大な保険金のように思えますが、

一人当たりの保険金額に換算すると平均761万円だったことになります。

これは遺された遺族が生活をしていくのに果たして十分な金額でしょうか?

保険は身近な自動車保険(損害保険)のような上限を決めておき、

損害額を補てんする実損填補契約と異なり、

契約時の保険金額が支払われる定額払という方式を採っています。

このため契約さえしておけば大丈夫ということはなく、

自分にとって必要な保障額をきちんとカバーしていることが大切です。

必要保障額はその方の家族構成や収入、ライフプランに応じて常に変化します。

そのため定期的に契約内容を確認することはとても大切です。

そのうち見直そうと思っているうちに被害に遭ってしまった方もいたかもしれません。

またその日の午前に契約を見直したばかりで津波に飲み込まれてしまったという人もいたと

保険会社勤務の方から伺ったことがあります。

中には次のような悲しい出来事もありました。

東日本大震災で津波に町ごと流されたあるガソリンスタンドの経営者は残されたがれきのスタンドを見て、

自らガソリンを被って焼身自殺をはかり、自分の保険金で家族の生活をなんとかしようとしたと言います。

しかし残念ながらその方は保険を見直した直後で、保険契約は契約後一定期間が経たなければ

自殺については保険金を支払われない内容になっています。

顔なじみの担当者だからと『重要事項の説明』を省略してハイハイと

手続きをしてしまったために起きた悲劇と言われています。

『重要事項説明』、『大切なお知らせ・約款』、『告知の重要性』、

『契約概要・注意喚起情報』、『適合性確認』、『意向確認』

きちんと説明を受け、理解してサイン(申し込み)されていますでしょうか?

契約している内容は理解していますでしょうか?

ライフプランニングの確認をしていると、契約している保障内容についてもご相談を受けることがあります。

契約内容が「自分が思っていたのと違う!」と驚かれる方も少なくありません。

大震災から6年。万が一はある日突然、やって来ます。

日本は地震の最も多い先進国です。

避けようのない災害などに見舞われたとしても、遺される大切な人が経済的に困ることのないように

人生を守るのが生命保険の役割でもあります。

その時に慌てることのないように毎年テレビやメディアであの日のことが流れたら、

それを過去のものとだけにせずに、ご自身のリスクについても考える機会にしていただければと思います。

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