常識を疑え!マイホーム(住宅ローン)・不動産投資は売り手都合の作られた幻想

世間一般では結婚をして、子どもが生まれたら「マイホーム」を

住宅ローンを組んで買うことが良いと長らくされていました。

FPとして家計相談などの際にも「マイホームがほしい」、

「家賃を払い続けるのはもったいない」と語るご夫婦は現在も大多数です。

夢は人それぞれですので、一概に「マイホームは決してお得ではありません」と直接的に伝えることはありませんが、

私はマイホームを買う予定も、住宅ローンを組む予定も今のところありません。

三田紀房著「エンゼルバンク」13巻より

「多くの人の夢や目標だと思っている物の大部分は他人が生み出した夢であり、セールストーク」というのが私の持論

 

マイホームは不要、私はFPとして勉強する過程の中でそう考えるようになったのですが、

最近になって「ドラゴン桜」「インベスターZ」などの三田紀房氏の漫画『エンゼルバンク』を読んで

(すみません、今更ながら読みました。インベスターZは外資にいるときから読んでたけど)

考えていたことと同じことが書いてあるなと今更ながらに思ったので抜粋してご紹介したいと思います。

 

誤解がないようにお伝えしておきたいのは人によっては

住宅(マイホーム)は夢であり、目標でもあったりします。

その人が「マイホームがほしい」と本当に願うというのであればそれはそれで良いのではないでしょうか。

それを否定するつもりはありません。

 

私は住宅にこだわりも夢も憧れもありません。

生活に不便がなく、駅(職場)からそれなりの距離でありさえすれば

マイホームである必要性がないと考えています。

家に対する感情が特別ないので、損か得かで判断しています。

大前提として損得で言えば『』であるという話です。

住宅神話が根強い理由はバブル経済の面影が未だに忘れられないから

日本人の大部分は太平洋戦争終戦直後、自営業で働いていました。

正確な統計データではありませんが、全労働人口のうちの約7割近くが自営業だったという話もあります。

そして自営業者の大部分は賃貸で暮らしていました。

国の経済が回復し豊かになっていく中で安定した職業、安定した給与がもらえるサラリーマンに多くの国民がなだれ込みました。

安定した給与が支払われるサラリーマンが現在逆転して約7割となっています。

サラリーマンになり、給与が安定して支払われるようになるとローンが組みやすくなります。

銀行などの金融機関が積極的に融資をしてサラリーマンとなった国民は憧れのマイホームを手に入れることが出来ました。

高度経済成長、バブル経済と駆け上がる中で土地の限られた島国である日本では土地の値段が高騰しました。

マイホーム(木造)は築年数によって資産価値が目減りしていき35年も経てばほぼ資産価値はゼロです。

高騰する土地の値段の上昇が「マイホームを買って一人前」という持ち家神話を生み出しました。

経済が順調はうちは住宅ローン金利は高かった一方で、土地の値上がりが資産を増やすことに貢献しました。

景気が良い時代は借金をしてでも住宅を買う意味がありましたが、

バブル崩壊後に持ち家神話も崩壊。危険な投資対象となりました。

世間一般に「結婚をしたらマイホーム」という先入観(思い込み)は多様な形をしています。

「賃貸と同じ金額で、マイホームが手に入る」「老後に住む場所が確保されている安心」「住宅ローン減税でお得」

「不動産投資をすれば将来は家賃収入が得られる」

また不動産に限らず他のジャンルでも同様の傾向がインターネット上でも、営業現場でも未だに古い情報のままセールストークとして使われています。

 

自分の頭で考えずに、雑誌やメディアでそう言っているからそうだろう。

みんながそうしているのだからきっとこれは正しいだろう。

結果、自分の中の思い込みの方が正しくて、忠告や注意をどんなに周囲や専門家がしても聴く耳を持てない。

一度「欲しい」と動き始めた感情を止めることがコントロールできずに高い金額の購入を借金をして組んでしまうのです。

 

今でも多くの人が引っかかっている「家賃を払うなら住宅ローンを組んだ方がお得」

平成に入ってからの日本の金利はゼロ金利政策、近年はマイナス金利政策によって超低金利で住宅ローンを組むことができます。

このため「住宅を購入するなら今!」という風潮さえあります。

更に消費税増税が目前に迫り、駆け込み需要が発生しようとしていますが果たして本当に住宅購入はお得でしょうか。

金利が低いとはいえ、家賃と同じ金額を払い続けるだけで住宅が本当に手に入るでしょうか?

マイホームを購入すると多くの人は生活空間が賃貸の頃よりも殆どの家庭では広くなります。

すると光熱費が広さにもよりますが10~30%増えます。

賃貸であれば家主が修繕費などを積み立てて定期的に直してくれますが、

持ち家の場合には自分たちでそれらの分も貯めておく必要があります。

固定資産税も発生します。

ローンを払い終え子供たちが独立をしたころには家は築20年などが経過しています。

自分たちが老後を迎える頃には家は老朽化しており、人が住まない部屋は無駄になります。

年老いて掃除や手入れなどに身体的な負担も伸し掛かります。

負担は軽くなることはなく、ほぼ一方的に大きくなります。

足腰が弱くなれば風呂、トイレ、廊下などの様々な場所に手すりやバリアフリー化の修繕が必要になります。

近所にスーパーなどの買い物ができる環境にあれば良いですが、駅から遠く、スーパーやドラッグストアなどもない場所で、

車を運転しなければ生活が大変な場所では70歳以降になると免許返上などで生活が破綻するリスク(買い物難民など)に陥ることもあります。

30年ローンを返済する前に転職や失業、収入のダウンやボーナスの減少など考慮すべきことが無数にあります。

年功序列で終身雇用、雇用が安定していた昭和の時代であればともかく、

平成に入ってから市場環境として住宅ローンを組むメリットは年々薄れてきています。

 

不動産投資で家賃収入という幻想

不動産投資でも同じようなこと、場合によってはもっとリスクの高いことが行われています。

不動産投資の営業マンがマンションを持っている場合も、

自分の仕事のためにローンを組んで購入することが珍しくありません。

自分もやっているというのが顧客に安心を与えるためです。

本当にお得であるから不動産投資をしているとは限りません。

 

住宅を購入することも不動産投資の一種と考えることが出来ます。

しかし住宅購入は銀行などが融資をしてくれ借金をして購入することが出来ます。

株式等の投資に銀行ローンなどを利用しないように、

借金をしてまで投資をする価値がある不動産は千三(せんみつ:3/1,000)と呼ばれています。

時代が大きく変化したのに、変化したことを自分の中でアップデートできず

かつてそうであったということをそのまま信じ込んでいることは世の中に少なくありません。

人は自分が正しいと思いこんだものを、真実として思い込み、それを否定する情報や話があっても聴く耳を受け付けません。

最近も国が一生懸命、そういった情報弱者の国民の心理を利用して吹聴している制度がありますね。

iDeCoとかつみたてNISAとかNISAとか。

時代は変わっています。国や頭の良い人が相談して決めたものにまともなものがあるはずがありません。

これだけは決めつけてかかっても良い事実であると認識をする必要があるのではないでしょうか。

常にその立ち位置から物事を見るとまともな制度や話し合いが行われていないことを発見できます。

サラリーマンや公務員になることも巨大なリスクを背負わされています。

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