ESG投資が注目されているけど、結局また一過性のブームで終わると考えている理由

巷ではESG投資元年だと注目が集まってきているそうですが、ESG投資って果たしてどんなものなのでしょうか?

( ゚∀゚)o彡゜いーえすじー!いーえすじー!

 

ESG投資ってなにそれ、美味しいの?

ESGは環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)に配慮している企業を重視・選別して行う投資のことで、平易な言葉で言えば「環境や社会へ貢献している統治の出来ている企業への投資」となります(?)

地球環境へ優しいとか、社会貢献をしているという企業は良い企業だから投資しようというは2000年代にもありました。

「社会貢献企業ファンド」などに代表される典型的なテーマ型ファンドでその後どうなったかは多くの投資家の記憶に残っているでしょう。

結論から言えば個人的にはESG投資は再び一過性のブームでほぼ確実に終わると考えています。

何故なら資産運用業界が投資家を飽きさせないために、また新たな資金を呼び込むために使い古されて埋もれた話題を再び掘り下げてリバイバルしているだけですから。

ESG投資の対象になる企業とは何でしょうか?それをやっている企業に投資をすれば資産は増えるのでしょうか?

答えはノーです。

世の中に素晴らしい企業は確かに沢山あります。そしてそれらの企業に投資を通じて資金供給というのは投資の大切な役割でもあります。

しかし投資家が投資をしようと考える際にその企業が素晴らしい社会貢献をしているとか、環境に配慮しているから業績も素晴らしいのでしょうか。

利益を大きくあげていて、株主などに配当を大きく還元してくれるかとは殆ど無関係です。環境破壊して利益を上げている企業が良いという意味ではなく。

ESG投資は一つの企業評価の手法にはなりえますが、ESG投資をすれば資産が増えるかといえば増えないこと請け合いです。

ではESG投資が全く、誰の目にも無価値かと言えばそうではありません。

ESG投資の変遷とその使い道について今回は触れて行きたいと思います。

国連で採決されたPRIが大元の火付け役

ESGの現在の潮流は国連事務総長としてPKO改正などに長年尽力され2001年にノーベル平和賞受賞をした故コフィ・A・アナン氏(1938-2018)が2006年の任期満了間際に世界の金融業界に向けて発信したイニシアチブ(提案)であるPRI(Principle for Responsible Investment:国連責任投資原則)が下敷きとなっています。

PRIはざっくり言うとこうです。投資家には投資先企業へ株式や債券などの資金を提供しているという投資責任があるのだから、地球環境を破壊したりするような真の意味で社会に貢献していないような企業への投資は資産が増えるからと言って安易に投資をするべきではないという方針です。方針なので法律でも規則でもありません。

 

もうね、何というか本当仰る通りですという事です。

しかし言うは易く、行うは難しでそれを個人投資家や機関投資家が企業の決算や株主総会や様々な機会に把握して理解して投資を行えるだろうかという現実的な問題が立ちはだかります。

 

その現実的な問題を如何に乗り越えて実用的な投資の際の考え方に取り入れるかを模索した結果生み出されたのが今日のESG投資という考え方でした。

PRI以前にもエコロジーだとか環境に優しいとかの企業へ投資をしようという意見やテーマ型の投資信託はありました。

しかしこの時も一過性のブームで、環境に優しいエコロジーな企業が利益を短期的に上げにくいことは多くの投資家だって理解しています。2年か3年経つ頃にはブームも下火になって、いつまでも利益を上げられない投資信託を多くの投資家が手放し、預かり資産はどんどん右肩下がり。資金の流入より流出が進めば投資信託は早晩、繰り上げ償還(強制売却)を迎えます。

アナン事務総長が提唱した時代はまさに企業の”社会的使命”という響きの良い言葉が世界ではブームだったのです。

そして企業には確かに社会的使命があります。利潤を追求する過程において社会に貢献していくことは確かに必要です。これを否定するつもりはありません。

しかし結果的にこの僅か1年後にサブプライムローン問題に端を発した世界同時金融危機が起こり、翌年にはリーマンショックが起こり、世界は綺麗事よりも実利を取りました。アメリカは政策金利を段階的に下げて、株式市場を支援しました。世の中に資金が流通しやすくするための量的緩和を行いました。株価がどん底から回復する過程において社会貢献というお題目よりも株価の上昇という果実を前に吹き飛んだのが2000年代のESG投資でした。

よって日本ではほぼ全く普及しませんでした。大暴落の震源地だったアメリカでもESG投資はあまり流行っていません。一つの考え方として一部の機関投資家には取り入れられてはいますが。

一方でヨーロッパでは流行りました。ヨーロッパの方々は環境だとかにやたらと反応しますから。RoHs(鉛や水銀を使わないなどの製品製造とか)やら反原発やプラスチックのストローを廃止しようとか大体ヨーロッパ発です。(あ、バカにしていないですよ?すごいなーと思っているだけです)

ESGがヨーロッパで流行り始めたのは今から10年以上前の話です。そして干支が一周回るくらいの時間をかけて、やっとというか、今更ながらに日本人がESG投資だと昨年あたりから騒ぎ始めたのです。

ESG投資のグローバルな流行化はバリュー投資家のチャンスか? ESG投資の概要と個人投資家の取るべき戦略

 

ESG投資が現状で役に立つのは不祥事をやらかしにくい企業を見つける評価くらい?

ニッセイアセットマネジメント(NAM)はテーマ型投資信託でESG評価を取り入れた投資信託を2018年の年末からから販売しています。

その販売資料によるとESG評価を縦軸と横軸に分け、その利用の仕方によってアクティブとパッシブで使い分ける方法があり、アクティブを採用していると説明しています。

https://www.iges.or.jp/files/research/sgc/20180315/9_hayashi.pdf

NAMのこれらの商品はアクティブな使い方、ESG評価が高い企業は長期的に見て高い成長を期待できる可能性があるのではないかという判断をして投資対象を絞る際の指標として活用していると言えます。

うーん、何やらごちゃごちゃしていますが、単純なインデックス型運用よりも評価のために手間暇かかっているので販売手数料はありませんが、信託報酬は高めにいただきますというアクティブ型です。

販売手数料がない(ノーロードである)ことを巷では良いとしている風潮がありますが、それってつまり証券外務員に相談料を支払ってでも相談しなければ原則として誰も提案してこない超マイナーな存在ということです。

加えて預かり資産残高が1ヶ月募集して0.01億円台…100万円台しか資金が集まっていない!!昨年末は確かにパウエル議長の利上げ強行の反動で下落して薄商いでしたから…とは言え0.01億円の投資信託って取り扱い証券会社でさえ誰も買っていないレベルでは?

10億口(つまり預かり資産で10億円)下回ったら繰り上げ償還のリスクがあるって目論見書に書かれているけれど最初からつまづいています。

(確定拠出年金向けとして販売もされているようなのですが、多分やっている人たちは存在そのものを知らない可能性が高い)

確定拠出年金で長期に運用するならTOPIXや日経平均など日本の株式市場の中ではマシなのかもしれませんが、怖いなー…個人がNISAなど有期で選ぶにはリスクが大きすぎる地雷臭がします。

相談料もらっていたら尚更、繰り上げ償還が怖くてお勧めできない商品です。

 

世界ではESGからSDGsへ既に移行が始まっている

ここまで散々話してきたように欧米では2006年から言われてきたESG投資。既に12年の月日が流れて世界の投資の中では次の段階に移行しつつあります。

それがSDGs(エスディージーズ)です。

Sustainable Development Goals(持続可能な目標)のイニシャルから取ってSDGsだそうです。

サスティナブル…(ಠ_ಠ)

一言でまとめれば意識高い系です(バカにしていませんよ?本当にすごいなーと思っているだけです)

こちらは2001年にミレニアム開発目標(MDGs)で、極度の貧困と飢餓の撲滅など2015年までに達成すべき8つの目標を掲げ、達成期限となる2015年までに一定の成果をあげたそうです。

この後継として2015年に国連サミットで採択のされたのがSDGsです。

2016年から2030年までの国際目標で、”持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます”(by外務省)

あ”〜、大事だよね。そーいうーのー…(´・∀・`)

※本当にバカにしているわけではありません。大切ですよね?こういうこと。

ところで今は日本という国家が滅びるかどうかの大切な時期で格差とかめっちゃ広がっているんですけど?頑張って働いた人間から搾取して、頑張らない人に資金を回す事は公平な社会と言えるのでしょうか?

働きたくても働けないなどの特別な事情がある人を除いて、この世界一の社会主義国家日本をまずはなんとかするべきでは?

サスティナブル(持続可能な)とか言ってるけど、その前に日本の年金や医療・介護とかの社会保障の持続可能性が見えていないんですけど、これはなんの冗談ですか?

SDGs取り組もうとしている日本がまず世界から取り残されているのですが?

自国が貧しくなっているのに、綺麗事ならべたところで誰がそれを支持するのでしょうか?(外務省のオ○ニーなら自分の金でやって欲しいものです)

 

SDGsは更に多岐にわたるためイメージが分かりづらく、世界的な企業の取り組み事例を少しだけ参考に見てみましょう。

コカコーラの取り組みです。

https://www.cocacola.co.jp/content/dam/journey/jp/ja/private/2018/pdf/coca-cola-sustainability-report-2018.pdf

ふーんʕʘ‿ʘʔで?(笑)

なんかダイバーシティ・インクルージョン(多様化)の取り組みの時と同じ雰囲気を感じますね。

なんだろう、日本語にできることまでわざわざ耳に馴染まない英語を使って呼ぶことで胡散臭さが増すというか、かえって中身のないことをもしかして強調しようとしているのでしょうか?

(繰り返しになりますがバカにしているわけではありません。ウォーレン・バフェットの言う、自分がよく理解できないものに投資をしてはいけないということを強調しているだけです)

ちなみに投資の世界においてここまでに出てきたPRIとSDGsは次のような関係にあります。

下記は世界最大の年金運用機関である我が国のGPIFという機関投資家ですが、これを一般的な機関投資家や個人投資家に置き換えて考えるとイメージできるでしょう。

うん、個人投資家が考えるレベルの話じゃなかった!(結論)

我々は時間をかけてコツコツと資産を育てましょう。

こういうのは偉い人が考えたらいいよ。誰が賛同してついていくのか知らないけど。

 

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