つみたてNISA対象インデックス(新興国株式)はやる価値がないとIFAが判断した理由

投資先としてこれから伸び代の期待できる新興国株式が良いと考えている人がいます。

確かに”これから伸びる”市場であれば投資先としては乱高下があったとしても

積立投資(ドルコスト平均法)の効果によって資産価値を増やせる期待が持てそうです。

 

ところでつみたてNISA対象インデックスの新興国株式の指標として選ばれている国々のうち

どれだけの国に伸び代が期待できるのでしょうか。

つみたてNISA対象インデックスのうち、新興国株式の対象となる指標は2つあります。

1つは世界の株式市場の平均値を算出しているMSCI社によるMSCI Emerging Markets Index、

もう一つが英国Financial Timesが算出しているFTSE Emerging Markets Indexです。

ハーメルンの笛吹きが通り過ぎた後の国

2つの大きな違いは韓国を含んでいるか、含んでいないかが重要なポイントの一つでしょう。

FTSEでは韓国を先進国としてFTSE World Indexに組み入れているのに対して、

MSCIは韓国を新興国(Emarging)としています。

何しろ韓国は日本以上に少子高齢社会が深刻でこのままでいけば200年後に国家として

存続していないレッドリストに含まれています。

合計特殊出生率1.05の衝撃!!韓国は日本を遥かに凌駕する人口動態の変化にどう対応するのか?

 

合計特殊出生率という統計があります。平易な言葉で言えば、

「一人の女性が一生のうちに何人の子供を出産するか」の数字ですが

人口が維持されるためには2.08必要ですが、我が国は1.44と人口減少に歯止めがかからない状態です。

少子高齢社会…将来への不安の中には子どもの殆どいない国というハーメルンのような時代への危惧もあります。

さて韓国はこの合計特殊出生率が最新の発表で1.05となっており、4世代から5世代後には現在の人口に対して20%以下しかいない危険水準にまで陥っています。

加速する韓国の少子化。このままでは「地球上で真っ先になくなる」説の信ぴょう性は?

https://news.yahoo.co.jp/byline/shinmukoeng/20170917-00075357/

果たしてここに十数%とは言え投資をする価値はあるのでしょうか?

 

 

新興国インデックスに私が投資する価値を見出せないのは投資資産全体のうち、

どれくらい保有しているかにもよりますが消滅する=伸びない、損をするのが

確定している資産を持つ合理性がないためです。

 

振り分けるのであればつみたてNISA対象以外のファンドで、

伸び代がある特定の新興国だけを選び資産を投資する方が合理的です。

また香港などの金融市場の活発な地域はともかく、中国の株式市場は今後かなり厳しい時代を迎えるかもしれません。

 

習近平の体制継承に暗雲、転げ落ちるメッキの経済

上海株式市場の大暴落によって全面安により

サーキットブレーカー(取引停止)が発動した2016年1月7日

 

中国の株式市場は日本で言えば1990年代のバブル崩壊直後の景気に陰りが出始めた時代に相当します。

一人っ子政策の影響で日本以上に少子高齢社会の進展が早く、

このままだと新興国株式インデックスの指標のかなりの割合を占める資産は

「失われた20年」となるリスクを抱えています。

 

株式市場が下落していくのであれば新興国債券が良いのではないかと考えるかもしれませんが、

中国の債券は人民元建のため通貨切り下げ(人民元安)をされると損が拡大します。

高い利率に目が眩んで自国通貨建と同じ理屈で外国債券に手を出せば損失をさらに拡大してしまうかもしれません。

何しろ中国を統べる習近平は邪魔者を排除しながら権力を掌握しました。

結果として現在は強固な体制を築きましたが、その後が問題です。

 

後継者には同じだけの求心力やカリスマ性が発揮出来るか。

10年という任期の撤廃により、後継者問題が深刻であることを伺わせます。

一部の国を除けば失速していく経済の中でこれまでと同じ、またはそれ以上に権力を行使できるかは困難と考えることが自然ではないでしょうか。

2000年代に散々持ち上げられてその芽が出なかったBRICsの国々が名を連ねています。(これから伸びるという考え方もありますが、私はこれらの国々の多くは私たちが生きている間には余程の改革がされない限り投資先としては期待できないと考えています)

 

つみたてNISA対象インデックス新興国株式レーティング

さて、このように大変不安材料の残る新興国株式市場への投資を行うつみたてNISA対象インデックスですが、

現時点でのレーティング分布は次のようになりました。

MSCI Emerging FTSE
レーティング対象外(運用期間) 3 1
2 なし
☆☆ 2 なし
☆☆☆ なし なし

…つみたてNISA対象インデックスはこんなんばっかりですね(苦笑)

今までの日本株などが見るも酷かっただけに多少はマシに思えてきますが、

買うほどの魅力ではないですよね。

 

むしろリスクの方が高すぎてドルコスト平均法では損失を補いきれないかもしれません。

分散投資が大切と教えられた人は分散をすることが良いことと考えていますが、

分散はリスクを分散させるためであってリスクを取ってリターンが得られなければ意味はありません。

そういった考えに基づけば、新興国株式インデックスに魅力があるかは自ずと気づくことができる問題点です。

 

新興国株式へ私がほぼ投資をしてはいない理由

 

ちなみにこんな事実をご存知でしょうか?

“先進国株式市場の利益の3割ほどは新興国からもたらされている”

つまり先進国株式に投資をすれば、新興国ほどのリスクを取らなくても

既に3割程度は新興国を含んでいるとも言えます。

 

新興国株式を組み合わせるなら先進国株式との相関性を考慮してポートフォリオを組むべきですが、

スイッチングもリバランスもできず様々な新興国がちゃんぽんになっているつみたてNISA対象インデックスでしか選べないとあっては資産のバランスとして決して良い構成とは言えないのではないでしょうか。

偶然、今回の記事を書いている際に新興国株式インデックスへの投資をやめたと書いている個人投資家ブログを見つけました。

そう考える理由も私と大変似ていましたので、ご参加にしていただければと思いリンクを貼らせていただきました。

ポートフォリオに新興国株は不要ではないかと考え始めた

 

さあ、次はいよいよ先進国株式のファンド分析に入りたいと思いますが、

その前に日経平均がバブル崩壊後初の高値を更新したのでそちらについて触れたいと思います。

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