ユニット・リンク運用ファンド10種類の値動きとパフォーマンス、特色を色々と比べてみた。

前回、投資信託のキャピタル「世界株式ファンド」と

アクサ生命の「ユニット・リンク保険」の世界株式プラス型で

同じ運用期間でも投資信託の販売手数料と信託報酬のコスト差(税込)によって

死亡保障等に使われる保険関係費・信託報酬がかかったとしても

60代半ば、20代半ばではユニット・リンク保険の方が運用パフォーマンスが良かったことをご紹介しました。

(差はごく僅差でしたし、運用期間はわずか2~3か月でしたがこれが積み重なるとすると長期運用でも差が広がることが想定できる)

 

アクサ生命のユニット・リンク保険では現在10種類のファンド(投資信託による特別勘定)が選べますが、「世界株式プラス型」が他のファンドと比較しても最高のパフォーマンスを発揮できるのかを検証してみたいと思います。

 

今回はまず現在選べる10種類のファンドの特徴をそれぞれ見ていきましょう。

選べるのは10種類のアセット別ファンド

比較は2018年2月1日~5月6日の各ファンドの運用状況、リターン目安は2018年3月の運用レポートから参照。

 

元本確保型 リターン目安

(5年)

特徴 運用会社 信託報酬(年率)
年率▲0.45% 円建短期公社債や短期金融商品に投資をして、安定した収益の確保を目指す。 アクサ・インベストメント・マネージャーズ株式会社 0.03510~0.49680%(税込)

確定拠出年金におけるいわゆる『元本確保型』と呼ばれるタイプです。

確定拠出年金では元本確保型では信託報酬を取ることはありませんが、このファンドの異なる点は信託報酬を徴収する点です。

資産を増やす目的ではなく、ファンドを中途売却(スイッチング)した資金を一時的に置いておいたり、満期が近づいてきた際に運用してきた資産を棄損させないために資産を預けておく場所です。

 

ほぼ貯金のように運用されませんが、信託報酬だけは毎日発生しますので資産は増えませんがゆるかやに目減りします。

上の図は2018年2月1日~の例ですが、約3か月で0.15%ほど目減りしています。

なので普段、このファンドを使うことは基本的にないと言えます。

 

世界債券

アクティブ型100%

リターン目安

(5年)

特徴 運用会社 信託報酬(年率)
年率2.58% 世界各国の債券に分散投資をする債券型投資信託。為替ヘッジは原則ナシ。 アライアンス・バーンスタイン株式会社 0.56160%(税込)

2009年1月から運用が開始されたファンド。

S&Pやフィッチ、ムーディーズなどの格付機関が行うリスク評価BBB以上の国の債券に投資をする債券型投資信託100%の構成。

いわゆるリスクをあまり取りたくない時や株式市場が下落するシーンでの「守りの資産」。

債券運用は高リターンを狙うことが難しく、各国の株式が上昇する際には債券は売られる傾向にあるため、保有している資産価値は目減りするリスクがある。

赤い線が投資額に対して100%のライン。

その下に緩やかに引かれている紫のラインが金融市場型。

水色のラインで浮き沈みが描かれているのが世界債券型の運用実績です。

2月初旬に世界債券が上昇しているのは、1月下旬に世界的に株式市場が下落した際に投資資金の逃げ口として資金が債券に流れたためと考えられるのですが、それ以上の株価の下落だったためにその後は大きく資産を減らしています。

 

オーストラリア債券

インデックス型100%

リターン

目安

(5年)

特徴 運用会社 信託報酬(年率)
▲1.02% オーストラリアドル建の国債、州政府債、国際機関債などの公社債で運用する債券型投資信託。為替ヘッジ原則ナシ。

ブルームバーグ・オーストラリア国債インデックスをベンチマークとするインデックス型ファンド。

アライアンス・バーンスタイン株式会社 0.33480%(税込)

2015年5月から運用が開始されたファンド。

先進国の中で唯一、リーマンショックの際にも経済成長がマイナスとならなかった資源国オーストラリアの国債を始めとした公社債に幅広く投資をするファンド。

オーストラリアは鉄鉱石、金、ボーキサイトなどの鉱物では世界第一位、第二位などで中国などの新興国への輸出で安定的な貿易収支を稼いでいることに加えて、石油・天然ガスなどの資源、食料などの輸出も世界的な需要高に応える環境にある。

基本的には債券のため、株価が上昇基調の時期には利回りが低下する傾向にある。

2018年に入ってからはアメリカの金利正常化によって高金利という魅力は薄れつつあるが、米ドルとの相関性から分散投資先としても人気がある。

 

日本株式プラス型(アクティブ型)20%

外国株式プラス型(アクティブ型)20%

日本債券(インデックス型)30%※

外国債券(インデックス型)30%※

リターン

目安

(5年)

特徴 運用会社 信託報酬(年率)
年率6.54% 株式40%、債券60%で中長期的に安定した投資成果を目指すオマカセ型ファンド。 ファンドごと 0.50868%(税込)

株式に利用しているファンドは後述のものと同一でアクティブ型運用。

※債券に使われているファンドはバランス型でのみ適用されているファンドでインデックス型運用。

あまり大きなリスクを取りたくない慎重な方や、50代・60代などで運用期間が比較的短め(10~15年など)の方向けの手堅い運用向け。

自動的にリバランスを適時行うので普段、相場などを機にする時間がない方にも人気。

アクサ生命の変額保険の中では、最も標準的な運用を行う傾向にある。

比較は世界債券型。株式ファンドが40%構成されているため、下落幅が世界債券型より大きくなっているのがグラフから推測できます。

 

日本株式プラス型

(アクティブ型)25%

外国株式プラス型

(アクティブ型)35%

 

日本債券インデックス型20%※

外国債券インデックス型20%※

リターン

目安

(5年)

特徴 運用会社 信託報酬(年率)
年率8.71% 株式60%、債券40%で中長期的な資産を増やすことを目指す攻め重視のオマカセ型。 ファンドごと 0.55944%(税込)

上記の安定成長バランス型と同様、自動でリバランスを行うタイプ。

※債券型ファンドも安定成長バランス型と同様。

 

青い線が世界債券型、黄色い線が安定成長バランス型、緑色の線が積極運用バランス型。

株式の比率が60%と高いため、安定成長バランス型よりもさらに株価の下落相場での値動きに幅が大きく動いています。

 

日本株式

インデックス型

リターン

目安

(5年)

特徴 運用会社 信託報酬(年率)
TOPIX(東証株価指数)と連動した値動きを目指す低コスト投資信託 ブラックロック・ジャパン株式会社 0.12960%(税込)

2018年2月から追加された新ファンド。

低コスト運用のインデックス型投資信託では世界シェアトップのブラック・ロックによる運用。

世界債券型が青い線、積極運用バランス型が緑色の線、日本株式型が薄緑色の線。

下落するときは急落するのに、株価の回復に伴って世界債券の線を5月初めには超えています。

つまり下落時にたくさんの口数を購入でき、あっという間に回復したということが伺えます。

この三か月ほどの期間の値動きだけだと積極運用バランス型だけでなく、全ファンドの中で最も積立投資として理想的な値動きをしているファンドと言えます。

 

 

日本株式

アクティブ型

リターン

目安

(5年)

特徴 運用会社 信託報酬(年率)
12.42% 日本株式のバリュー50%、日本株式のグロース50%で適時リバランスを自動で行い長期で積極的な運用を目指すファンド アライアンス・バーンスタイン株式会社 0.88560%(税込)

2009年1月から運用されている日本株式へ投資をするアクティブ型ファンド。

青い線が世界債券型、薄い緑の線が日本株式型、緑色の線が日本株式プラス型。

下落幅の大きさがインデックス型よりも一層大きくなっています。

過去の実績でも大きく値動きをする傾向にあるファンドのため、日本株式以上に長期で資産形成を目指す方向け。

 

先進国株式

アクティブ型

リターン

目安(5年)

特徴 運用会社 信託報酬(年率)
12.88% MSCIコクサイインデックスをベンチマークとして先進国株式市場への長期的な投資を積極的に行うファンド。為替ヘッジ原則ナシ。 アクサ・インベストメント・マネージャー株式会社 0.54000%(税込)

アメリカ60%超、ヨーロッパ30%超の構成比でMSCIコクサイインデックスを長期的に上回るパフォーマンスを目指すミドルアクティブ型。

青い線が世界債券型、薄緑色の線がブラックロックの日本株式型、緑の線が外国株式プラス型。

 

ここまでご紹介してきた中では更に下落幅の大きい傾向にあります。

ちなみに同じような値動きをしたのが日本株式プラスと外国株式プラスでした。

濃い緑色が外国株式プラス型、点線の緑色が日本株式プラス型、点線の青色が世界債券型。

 

パフォーマンスが同じくらいの2種類のファンドは値動きも同じように動いてをいることがグラフから分かります。

分散投資を考えるとこの2つは組み合わせる意味があまりないと言えるかもしれません。

 

全世界株式

アクティブ型

リターン

目安

特徴 運用会社 信託報酬(年率)
先進国、新興国、日本の株式と我が国の公社債に投資を中長期的な成長を目指す。 キャピタル・インターナショナル株式会社 0.78840%(税込)

殆どの先進国株式投資には日本が含まれていませんが、キャピタルの世界株式ファンドに日本も投資対象に含まれています。

各国の運用比率や投資先の企業はアメリカのキャピタル社が本国で行っているものと同じ運用となり、解約や下落時に備えて一部を日本の公社債で持つように設定されています。

 

ピンク色の線は世界株式プラス型、青い線は世界債券、緑の線は外国株式プラス型。

アクサ生命のユニット・リンク保険の中では最もブレ幅が少なく、債券並みのブレ幅の少なさに加えて世界中に投資をすることで世界の経済成長を資産形成の味方につける投資を行うファンドと言えます。

 

 

新興国株式

インデックス型

100%

リターン

目安

(1年)

特徴 運用会社 信託報酬(年率)
22.94%※ MSCI エマージング・マーケット・インデックスをベンチマークと連動した新興国株式へ投資を行い中長期的に投資成果を目指す。為替ヘッジ原則ナシ。 ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社 0.54000%(税込)

2015年から新設された比較的新しいファンドのため、リターン目安は直近1年の実績。

中国や韓国、インドなどの新興国株式市場への中長期的な投資を行うインデックスファンド。

外国株式プラス以上の値動きの大きさを活かした長期的な投資でドルコスト平均法を最大限に活かすファンド。

青い線が世界債券型、緑色の線が外国株式プラス、ピンクの線が新興国株式型。

一度下落するとサブマリン(潜水艦)のように株価がしばらくの間、低く推移するので大量の口数の買い込みに向いています。

長期的には株価が上昇すると信じられる方にとってはかなり魅力的な投資先と言えますね。

 

ちなみにこれらのグラフは実際にアクサ生命のユニット・リンク保険を契約するとMy アクサと呼ばれるWebページで自分の運用実績、スイッチング、リバランスなどができる画面です。

契約来のグラフや運用状況などを詳細に確認ができるようになります。

変額保険は様々な保険会社が販売をしていますが、加入後のこれらの分析機能としてはアクサ生命のMyアクサが圧倒的に優れています。

 

ユニット・リンク保険は投資信託で直接投資をするよりもメンテナンスの手間も少なく、サラリーマンなどのお仕事をしながら資産形成もしたい方にもおすすめです。

 

またあれこれ悩むよりも無理のない保険料で実際に契約をして投資を始めてみなければこのあたりの使い勝手の良さなどは伝わらないでしょう。

個人的にはNISAやつみたてNISA、iDeCoよりも

ユニット・リンクのメンテナンスはしやすいと感じていますが何を重視するかは人それぞれですのでどれがベストかは自分で判断した方が良いと思います。

私もこのブログも当然ですが、将来の皆さんの資産形成に責任を取れるわけではありません。

投資はあくまでも自己責任です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA