どれが一番受け取れる?似ているようで違う入院一時金給付

医療保険の最近のトレンドとして”入院一時金”というものがあります。

日本の医療保険は正しくは入院保険と呼ぶべき商品で、入院をすることが大前提で手術給付や特約が設計されています。

例えば入院をして手術を受けると手術給付金が受け取れますが、外来手術(日帰り手術)の場合は給付金が少なくなる商品が殆どです。

例:

入院時の手術給付:10万円

外来手術:2.5万円

 

これまでは日額を増やすことでしか医療費の保障額を増やすことが難しかった医療保険は近年、特約や一部だけ保障する内容のプランも登場しており、上手く組み合わせると大変合理性の高いプランで加入が可能になっています。

 

医療保険のトレンドの1つ”通院保障”は入院しなければ使えない

ここ2年くらいで取り扱う保険会社も増えてきた通院保障特約は支払要件は”退院後の通院に給付金を支払う”と限定している商品が殆どです。

このため折角、通院保障特約を付加したのに通院給付金を受け取れない人が約半数いるそうです。

一部の保険会社の商品は”入院前後の通院”も給付対象としている商品もありますが、給付の条件にやはり”入院”が必須条件となっています。

つまり入院をせずに通院治療をしても給付は受けられないのが殆どです。

これを現在のところ解消しているのはアクサ生命のスマート・ケアだけです。

入院ではなく、”日帰り手術”を通院給付金のための起点と設計しています。本当の長い人生について一生ものの医療保険と呼べるのは通院保障においてはこの商品だけと私は考えて加入しています。(医療保障は3契約、月1万円近く払っています。)

 

昨年までのトレンドは定額給付

さて、通院保障以上に競っているのが”入院一時金”です。

これまでの医療保険は日額と呼ばれる入院一日につき幾らという給付が主流でした。

国の医療方針も入院→手術→完治→退院だったものが、近年は医療の高度化、身体への負担の少ない治療(低侵襲治療)が増えてきたことや国の財政が逼迫している中で長期入院の医療点数が削減され、入院日数が劇的に短期化しています。

7日以内の入院で約半数近く、2週間以内の入院は全体の約8割を占めています。

再発や転移を除けば平均入院日数は31.9日(生命保険文化センター平成26年データ)となっています。

入院はその傷病によっても長短あるため、日数が短くても極端に短い30日型プランに見直すのは時期尚早と私は考えています。

 

さて、とは言え入院日数が短くなっていることは確か。

そこでまず登場したのが定額給付(みなし入院)と呼ばれるタイプです。

一日でも入院をすると5日分入院したとみなして支払うというものです。

但し、5日分を前倒しで支払っているのでこの他の日額が支払われるのはこの場合は6日目からとなります。

短期入院に備えるという意味では理にかなっていますが、5日くらいは入院することもありますので、わざわざ保険料を上乗せして払ってこの保障をつけるのはもったいないと感じる人もいました。

何故なら5日入院すれば余計な保険料を支払わなくても同額が受け取れるからです。

そこでみなし入院日数を10日にするなどの見直しが昨年あたりから増えています。

 

最新のトレンドは入院一時金

対して”入院一時金”という給付をする保険商品もあります。

これは日額とは別に、入院を一日でもすれば5万円や10万円など契約時に設定した給付金を支払うというものです。プランによっては15万円、20万円といった高額療養費の自己負担が大きい方向けの一時金を用意している会社もあります。

入院一時金は先にまとまったお金を受け取れることが確定しますので、所得に合わせて高額療養費制度の自己負担上限に合わせて加入することが多いようです。

 

また日額はこれに加えて、日数に応じて支払われます。

高額療養費制度はあくまでも治療のための部分にしか適用されません。

差額ベッド代、病院食(2018年4月から一食460円)、シーツ・パジャマ代などは入院日数に応じて自己負担が発生します。

また昨年からは65歳以上の方の急性期以外の入院には1日あたり360円の光熱費負担が加わりました。

入院が長引くほど自己負担が増える訳ですから、入院日額は一時金に加えて支払われるプランはきちんと備えたい方にお勧めです。

 

日額給付・定額給付・入院一時金、どれが一番医療事情に合っているのか?

これはそれぞれの給付金をグラフにしたものです。

日額1万円(オレンジ色)、定額給付は10日分みなし(黄色)、一時金は10万円(グレー色)です。

当たり前ですが、一時金は日額も出ますので長く入院をしても短い入院でも一時金の分だけ常に多く給付金を受け取れることになります。

保険料が安いのは?

保険料の安さで言えば日額給付のみ<定額給付<入院一時金という順番ですが、複数の保険会社の商品を比較すると意外や意外な結果になる年齢帯もあります。

兎に角、安いプランを希望する方はシンプルな保障内容で。治療費を保険できちんとカバーしたい人は定額給付や入院一時金を選ぶといった傾向にあります。

保険は保障内容と保険料のバランスが大切ですから、契約する側も最低限の知識を身につけることが求められています。

安さだけにつられて余分な保険料を支払い続けるなんてことのないようにしたいですね。

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