これで出揃った?就業不能保険にひまわり生命参入

各社続々と春の改訂に伴う新商品の全貌が明らかになってきました。

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険が4月から改訂する収入保障保険の概要が公表されました。

ペットネーム(愛称)は「じぶんと家族のお守り」だそうです。

 

健康応援企業としての施策も登場!

 

保険は契約時の健康状態を基準に保険料の算出を行いますが、例えば喫煙者が禁煙に成功したり、BMIや血圧が高めなどの方が生活改善をされると改善することもあります。

これまでは改善した数値をもって保険に入り直さなければいけませんでしたが、「健康チャレンジ」として一年に一回、契約から2年経過後5年目まで最大3回まで健康改善の申請をして加入時よりも健康と判断されると保険料が割引になる新しい仕組みを導入するそうです。

しかも健康状態が改善し、チャレンジによって割安になった分の保険料は還付されるというのは他社との大きな差別化になりそうです。

 

4月から死亡保障が大幅に割安に!

30歳男性、非喫煙者、健康体を例に概算

【2018年3月末まで】

保険料4,440円/月

月額15万円(65歳まで)

【2018年4月2日以降】

保険料3,420円/月

 

日本生命が死亡保障の保険料を下げるとして業界では追随する動きがありましたが、ひまわり生命は更に安い水準まで保険料を下げて来ました。

これに伴って口座振替などの最低保険料をこれまでの3,000円から1,000円以上に改訂するそうです。

 

またこれまで優良体割引(健康診断の結果が一定基準内だと保険料が割安になる仕組み)も最低月額15万円以上(一時金換算3000万円以上)だったものが一時金額で1000万円まで引き下げられるそうです。

これは地味に嬉しい改訂ですね。

一方で誤解せず、しっかり検討して欲しいのが「死なない」ということは「死ににくい」状態が世の中として増えてきているという点です。

保険料が下がったと飛びつく前に、その下がった保険料の使い道を考えることを忘れると得られたはずの保障が得られなくなる危険性があります。

 

先程と同じ30歳男性で死亡保障11万円、

就労不能保障11万円を付加すると保険料は七大疾病払込免除付きで4,246円となり、この三月末までの前述の保険料とほぼ同水準となります。

つまりお金の価値が変わっている(インフレ化している)と言えます。

この事については十分に検討する余地があります。

 

七大疾病保険料払込免除特約

これまでは三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)で所定の状態となった場合に保険料の払込が免除となるのが一般的でした。

今回の改訂でひまわり生命は七疾病での保険料払込免除へ踏みこみ、進む医療保障と連携する領域にまで到達しました。

更に今回同時に新設される就業不能保障特約を付加した契約が保険料払込免除に該当すると、特約を含めて払込が免除となります。(精神疾患で就業不能保険の支払い要件を満たしても、七大疾病の払込免除要件を満たしていないと保険料払込免除にはならない点は留意が必要)

 

2つの就労不能保障特約を新設

ひまわり生命が今回新設した就労不能プランは二種類あります。一つ目は障害年金1級・2級に該当すると保険期間満了まで就業不能保険金が月額で受け取れる保障の新設です。

二つ目は精神疾患または七疾病による就業不能を保障する特約を付加できるようになりました。

こちらはこれまでの特定疾病収入保障(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)を七大疾病にまで拡大し、かつ精神疾患保障を加えたものです。こちらの就業不能保険の支払期間は契約時に設定する2年または5年です。

前者の就労不能保障の支払い要件である障害年金1級または2級とは脳血管疾患や心疾患、腎疾患など病気を起因としてなる事が殆どのため、それら重篤な症状につながる七大疾病を後者の就業不能保険で補うというコンセプトと考えられます。

このため七大疾病保険料払込免除特約を付加しないと就労不能保障は付加できないという仕様になっているようです。

既に先行するアフラックやニッセイの就業不能保険には保険料払込免除がありませんので、保険料払込免除は検討をする上での大切なポイントとなりますね。

 

まとめ

総じて考えるとひまわり生命の新商品は現役時代の様々なリスクのうち、死亡と就業不能をセットにしたシンプルで分かりやすいプランだと考えられます。

この春以降に保険の見直しを検討される方にとってかなり有力な商品と言えるのではないでしょうか。

就業不能保険はこれでおよそ3パターンに分類が可能となりました。

 

【既に死亡保障は持っていて見直さない人向けの死亡保障なし単独契約プラン】

アフラック「給与サポート保険

60日以上の就業不能

または障害年金1級・2級

 

ニッセイ「もしもの時の生活費」(もしカツ)

60日以上の就業不能

または障害年金1級・2級+精神疾患※

 

【セットまたは追加・同時契約のみ契約可能な保険会社囲い込みプラン】

チューリッヒ生命

終身医療プレミアムDXに特約(くらすプラス)

60日以上の就業不能+精神疾患※を含むストレス性疾患

 

プルデンシャル生命

就労不能障害保険(同社契約者または同時申込のみ)

障害年金1級・2級・3級+精神疾患※

 

【若い方や新規加入者、総合的見直し向け死亡保障とセットプラン】

あいおい生命

新総合収入保障保険

障害年金1級・2級(特定疾病9疾病)+公的介護2以上

 

あんしん生命

家計保障定期保険

就業不能保障プラン(プレカケ)

五疾病就業不能(2・5年・満期まで)

 

ひまわり生命

じぶんと家族のお守り

障害年金1級・2級+精神疾患※

 

ソニー生命

生活保障14特則付家族収入保険

障害手帳3級+公的介護2以上

 

リビング・ベネフィット(LB)

障害手帳3級+公的介護2以上+三大疾病

 

近年急増している精神疾患(うつ病)への備えをどう考えるかも大きなポイントです。

精神疾患については各社支払いまでの不担保期間(※)が設けられ、支払い期間も2年前後に限定しています。

うつ病は現在の長期入院日数のの第1位ですし、平均500日超の入院は決して侮れない長さです。

精神疾患による長期入院をカバーしてくれる保障は勿論あれば助かりますが、果たして保険で精神疾患を含めた全てのリスクを全ての人がカバーすることが合理的なのかはよく検討する必要があるのではないでしょうか。(貯金で備えるのではいけないのか)

また保険料払込免除を重視するとチューリッヒ生命以外は必然的に死亡保障とセットになります。

私たち働き盛りの世代を取り巻く就業不能リスクは近年急増しており、40歳以上64歳までの死亡者数よりも同年代の就業不能の方の方が多いという統計があります。

しかし就業不能リスクにだけ備えれば良いのかといえば、ほぼ同数である死亡リスクを無視することになります。

そういった意味で現在加入している死亡保障とのバランスを十分に確認して見直しを行う事が求められます。

個人的な意見をお伝えするとすれば就労不能であれ、特定疾病保障であれ、死亡保障付きの保険こそ保険本来の形であると思います。

就労不能とは一歩間違えれば命の危険がある病気であり、亡くなっている方も決して少なくありません。

そういった意味で今回のひまわり生命の新商品には大きな期待をしています。

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