四半世紀前から既に保険営業マンが入っていたお宝保険リタイアメント・インカムはトンチン保険!?

前回、トンチン年金のお話をしましたがトンチン年金は50歳以上からの加入という制限があり50歳未満の方で年金に不安を感じている人は加入ができません。

そこでトンチン年金よりも柔軟性の高い老後資金の準備方法に適した商品を今回はご紹介したいと思います。

 

保険には3つの種類がある

 

①保障内容の充実と保険料の安さが魅力の定期保険

保障期間が「定期」ということで、一定期間だけ保障をするタイプです。

保険の満期を迎えても返戻金はありません。

 

②貯蓄と保障を兼ねる養老保険

途中で亡くなっても、満期を迎えても同額が支払われる保険。昔から日本では大人気でしたが、金利低下で今や絶滅危惧の存在に。

 

③保障と貯蓄を兼ね、保障は一生涯の終身保険

バブル崩壊の前後から養老保険に代わり各社の主力となったタイプ。

商品名の終身とは保障期間が「終身」という意味です。

保険料の払込期間が「終身」の終身払も中にはありますが、保障期間と払込期間を混同しないように注意が必要です。

 

さて、老後の資金を効率的に増やすにはどの保険が有効でしょうか?

 

医療や介護など心配な保障は何歳まで備える必要があるのでしょうか?

老後の生活資金の準備に、有効なのは終身保険?養老保険?

こんな多くの人の問いに応えるのが「年金支払型特殊養老保険」という長い名前の保険商品です。

保険募集人などには愛称の『リタイアメント・インカム(RI)』と呼ばれています。

リタイアメント・インカムは日本発の画期的商品

 

リタイアメント・インカムとは直訳すると「退職後収入」、つまり「年金」という意味ですが、その仕組みは驚くべきものです。

養老保険は途中で亡くなっても、満期保険金と同額が保障されるというのが特徴でした。

RIは養老保険の保障期間の前半部分の保障を減らし、その分を満期保険金に充てるという荒業を実現した商品です。このため基本は養老保険なのですが、特殊養老保険と呼ばれています。

あれ?このカタチってどこかで見たことがあるような…トンチン((((;゚Д゚)))))))

このRIはジブラルタ生命と同じ日本におけるプルデンシャル・グループであるプルデンシャル生命(略称はPru)で1990年代後半に誕生したとされています。トンチン年金よりも四半世紀近くも早く登場していたとは先見の明があります。

開発に携わったのは日本におけるプルデンシャル生命の創業者であり、戦後日本人で初の米国アクチュアリーであった坂口陽史。

日本においてどんなに長生きの時代になっても収入が定期的に入る安心を顧客に届けたいとして、開発を指導したとされています。(登録の際のアクチュアリーはプルデンシャル生命のアクチュアリーで、坂口自身ではない)

現在ではプルデンシャル・グループの看板商品となり、保険特集の中では『保険営業マンが加入したい(している)保険商品』で過去に何度もNo.1として取り上げられている人気プランです。

リタイアメント・インカムにはいくつかの種類があります。

①円建リタイアメント・インカム

②円建利率変動型リタイアメント・インカム(ISRI)

③米国ドル建リタイアメント・インカム(米国ドル建終身年金支払型特殊養老保険)

④米国ドル建リタイアメント・インカム(米国ドル建確定年金支払型特殊養老保険)

⑤ユーロ建リタイアメント・インカム(ユーロ建終身年金支払型特殊養老保険)

⑥豪ドル建リタイアメント・インカム・プラス(豪ドル建確定年金支払型特殊養老保険)

などなどの種類が沢山あったのですが、日本やヨーロッパの低金利政策の影響で①③④以外は販売が停止されています。

しかし人気No.1と言われているRIは現在も販売中。

それは③④のプランです。

 

代理店では加入できないプルデンシャル生命の元祖ドルRI

なんと言っても強力なのがプルデンシャル生命のドルRI、まさに”元祖”ドルRIです。

同社で働く保険募集人(ライフプランナー)の90%近くが加入しているとも言われているまさにお宝保険。

何がそんなに良いのかと言えば、この保険はなんと終身年金※での受取利率を契約時に保証していて、生きている間は何歳までも受け取れるというプランです。

更に受取時に受取方法の変更をして一括受取、分割受取※も選べ、契約者が希望する年金月額または年金年額から逆算して確定年金期間を設定できる柔軟性も持っています。

※年金受取時にアメリカ国債の金利が契約時よりも高くなっている場合には最低保証期間や受取期間、受取額を変更すると変更時点の利率が適用される。

また年金受取時期の繰り上げ、繰り下げ、払済保険への変更にも対応と柔軟性の塊のような商品です。

 

まさに長生きの時代のための保険、しかも利率が低い2017年以降に契約すると利率の上振れはアメリカの利上げによってかなり現実的になりつつあります。

①被保険者年齢 最高75歳
②払込満了年齢 40・45・50・55・60・65・70・75・80・85歳※
③最低払込期間 10年
④年金額 終身年金

月額200$〜10$単位

⑤死亡保険金額 年金額の100倍
⑥満期繰上 1歳刻み

満期10年前かつ取扱のある範囲※

⑦満期繰下 5歳刻みかつ取扱のある範囲※
⑧据置
⑨契約者貸付
⑩払済保険への変更※※ 契約から5年経過前後から可能(契約年齢、解約返戻金による)
❶減額※※ 可(④まで10$単位)
❷復旧※※※ ※※払済または減額などの変更を、してから3年以内可
❸復活※※※ 失効から3年以内※※※(未払保険料の一括払込と告知再査定要)
❹受取方法の変更 一括・確定年金・終身年金・夫婦連生終身年金と最低保証期間を自由に組み合わせて変更可能
❺払込経路 口座振替のみ

(初回保険料のみクレカ払可)

❻払方 月払・半年払・年払、前納
❼支払通貨

またはドル(ドル払は送金手数料・振替手数料等は契約者負担)

❽両替コスト 1ドル片道0.25円
❾市場価格調整(MVA) ナシ
➓特別条件による引受

外貨建保険のため、払込保険料は前月末時点の為替レートを適用します。

もし為替が円安になって保険料負担が増えた場合には⑦繰り下げを行うことで保険料の払込期間が後ろに5年刻みでズレるので保険料負担をコントロール出来ます。

※繰り上げ、繰り下げは契約当初の契約(元保険)に対して一度だけしか行えない。❷復旧を使うことで満期繰り下げ→元保険への復旧→満期繰り下げを行うことは可能。

復旧・復活には一度に未払保険料の納付が必要なので、これをやる人はそもそも支払余力のある人、貯えがそれなりにある人ということになるので殆ど必要ない事が多いのですが。

または払込期間が契約当初から5年以上経過していれば払済保険への変更などをして保険料の支払を止めて、満期まで預けたまま運用だけしてもらう事も可能。

 

惜しむべきはプルデンシャル生命は秘密主義の会社で保険料や解約返戻金の開示をしていない点。

同社のWebページをみても資料請求や設計書だけ送ってもらう事は出来ません。

何故なら同社の保険募集人であるライフプランナーによる対面でしか設計も販売もしないというスタンスだからです。(契約者が保険会社を選ぶように、保険会社も人を選ぶ。加入して終わりではなく、支払いの継続が可能かなど良くも悪くも判断される)

ジブラルタ生命のドルRIよりも若干ですが予定利率を高めに設定しているのですが、詳細な保険料と返戻金での比較が出来ません。

 

銀行や代理店でも契約可能!確定年金基準のGIBドルRI

グループ会社ジブラルタ生命(略称はGIB)のドルRIは20年確定年金または40年確定年金を基準としています。

受取前までに変更を申請すると終身年金などにも変更が可能となっており、基本的な取扱はプルデンシャル生命のドルRIと同じですが確定年金の方が年金額が大きくなるので見栄えの良さがあります。

(終身で支払い続けるより、期間が決まっている方が年金額が大きくなるのは当然ですが)

またプルデンシャル生命には出来ない円前納の取扱をしており、為替が円高になった時に払込をしておけば払込保険料総額を抑えて更に有利な資産運用に出来ます。

ただし、加入年齢は59歳まで!(満期は70歳)

外貨建保険などの特定保険商品は申込日の翌月1日が責任開始日のため、誕生月に入ってからは年齢が1歳アップ(エイジアップ)となりますので、ギリギリの年齢は慌てる事がないように手続きを済ませましょう。

 

※プルデンシャル生命やジブラルタ生命の◯歳満了は近年増えている◯歳の誕生月で払込が終わるわけではなく、◯歳の契約月に満了となる意味のため注意が必要。

 

ちなみに為替の両替コストは1ドルに対して契約者が払う時は0.5円、保険会社が払う時は0.01円となっています。

三菱UFJ銀行は1ドルの両替コストが片道2円ですから相当に安いと言えます。

 

どっちのドルRIが有利?

二社は同じプルデンシャル・グループの姉妹会社のため、あまり大きな差はないとも言えます。

大きくは終身年金と確定年金の違い…と考えがちですが、この二商品においては何を優先に考えるかで変わってきます。

加入年齢を前提にすればプルデンシャル生命の方が若い年齢で満期を迎えられ、かつ遅い年齢まで満期を設定が出来る点で優れています。

また円での前納、つまり返戻率を重視するのであればジブラルタ生命の方が圧倒的に有利です。

では主な違いのように思える終身年金と確定年金はどれくらい違うのでしょうか。

どちらも米ドル建商品のため、アメリカがこのままどんどん利上げをすればジブラルタ生命のドルRIは元祖RIを超える終身年金でかつ年金月額に設定が可能になることもありえます。

一方でプルデンシャル生命の元祖ドルRIもその時には最低保証期間を見直すなどで利上げの効果を得られますのでどちらを選ぶかは実はあまり変わらなく、加入年齢・満期と円前納のできる点を魅了と考えるかで結論は変わってきます。

但し、アメリカの金利が今よりも下がる…つまりアメリカの景気が悪くなることを前提にするならプルデンシャル生命の元祖ドルRIは少なくとも今の予定利率を終身年金で保証してくれるので有利になります。予定利率も若干ですがジブラルタ生命よりも高く設定されていますしね。

私はアメリカの経済は盤石、利上げも3%台後半までは長い目で見れば回復すると考えているので為替リスクを限定する円前納と将来の年金受取の利率アップも多少期待できるジブラルタ生命の方が魅力的と感じますが。

 

下記は30歳女性が70歳払込満了のジブラルタ生命のドルRIに加入した場合の例。

年金は40年確定年金です。

被保険者年齢・性別 30歳・女性
払込満了 70歳(40年確定年金)
月払保険料 244.50USD
払込総額 117,360.00USD
満期保険金 162,304.00USD(138%)
年金受取総額 240,000.00USD(204%)

な、なんだと!((((;゚Д゚)))))))

40年払って、40年で受け取ると受取総額が2倍以上になる…これは確かに強力!!

お宝保険と呼ばれる所以ですね。

しかも70歳から40年受取りって110歳なので実質的に終身年金ですよね。

自分が受け取れない分は子どもが引き継いで受け取れるので、自分が生きている間だけしか受け取れない終身年金よりも現実的です。

しかもジブラルタ生命の確定年金って途中で残りの受取予定額を一括で受け取ることも途中で出来るので(受取総額は若干減るけど)かなり使い勝手が良いのです。

 

番外編 さりげなくソニーにもある特殊養老保険

ソニー生命にも米国ドル建の特殊養老保険があります。

年金支払型という年金受取の設定が最初からされていないだけで、受取前に設定可能ですので同じような使い方が可能です。

ソニー生命の外貨建(米ドル建)の強みは両替コストが1$あたり片道0.01円と業界屈指の安さである点。

またジブラルタ生命と同様に円での前納が可能です。

被保険者年齢78歳までとなっており、かつ満期を15年〜19年や77歳満期、88歳満期など子どもの学資積立や喜寿、米寿を満期設定できるのも特徴です。

近年は日本人の高校生や大学生も海外へ留学やホームステイをする事も珍しくない時代になってきていますから、そんな希望のある方にはドルでの学資積立もありですね。

被保険者年齢・性別 30歳・女性
払込満了 70歳
月払保険料 244.27USD
払込総額 117,249.60USD
満期保険金 168,000.00USD(143.28%)

満期までの返戻率の高さではソニー生命ですが、年金受取を前提だと現状はジブラルタ生命の方が強そうです。

たった二社でこれですから色々と比べてみないと本当に将来の資産に大きな差が生まれてしまいますね。

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