日経TRENDYの保険特集が役に立つ2018年5月号(FPの独り言)

先日、『週刊ダイヤモンド』の保険特集がひどくて役に立たなかったという記事を書きましたが、同じように保険特集をしている雑誌がありましたので読んでみました。

雑誌は『日経TRENDY』2018年5月号です。

この記事を書いている時には既に次の6月号が店頭に並んでいる頃だと思いますが、気になる方はバックナンバーをご参照ください。

保険を理解しているFPが監修している記事で読む価値あり

週刊ダイヤモンドがあまりに役に立たなかったので、どうせ雑誌なんてどこも同じようなものと思っていましたが、いやはや様々な特集がトレンドを抑えており、なかなか読みごたえがありました。

中でも保険特集は週刊ダイヤモンドが「お金をもらっても読みたいと思わない」記事だったのに対して、日経TRENDYは「お金を払って読む価値のある記事」でした。(雑誌としては当たり前かもしれませんが)

価格も役に立たない週刊ダイヤモンドが740円だったのに対して、

役に立つ日経TRENDYが600円でしたので値段が価値を必ずしも反映しているとは限らないということですね。

 

同じ経済誌でもこんなに違うとはやはり色々と比べてみないと分からないものですね(笑)

 

役に立つのは保険ランキングではなく、

医療事情など検討材料についての中立的なデータ提供。

 

保険商品のランキングほど無意味なものはありません。

私も勝手にランキングを公開していますが(笑)

私の場合のランキングはご相談者が比較する上での順番です。

 

保障の必要性はその人それぞれに異なりますし、

世の中の多くの人がそれを支持するからと言って

誰にでもその保険商品が加入目的に合っているとは限りません。

 

そういった前提で保険の見直し・検討をする際に役に立つのが

それぞれのジャンルごとの最新の情報提供です。

 

上記は日経TRENDY2018年5月号の保険特集の中の『がん治療』についてのページです。

著作権の関係があるので画像をボカシて、内容だけのご紹介となりますが、年代別のがんの罹患率と死亡率のデータ、がん治療の主な治療期間や治療費の考え方、先進医療や自由診療・未承認薬などの情報提供がされていました。

この情報の次のページは、それを踏まえたがん保険の比較・ランキングが公開されていました。

 

一見すると当たり前の構成の様ですが、週刊ダイヤモンドは保険商品の中身についてあの保障がどうだ、こういった保障が増えているという情報を前のページで紹介して、次ページでランキングという紹介の仕方でした。

保障ありきで保険を選ぶというのはどうなのでしょうか?

なんのために保障が必要なのか、どのような保障が必要なのかの事前情報がないので、ランキングも保険料が単純に安いところやスポンサーのお金をたくさん積んだ所が上位に位置付けられています。

大テーマは『今までの保険では対応できない』

 

日経TRENDYの今回の保険特集は次のような構成になっていました。

まず初めに保険見直しの重要性を紹介。

今加入している保険を放っておくことが非常に危険であることを紹介しています。

 

また日経TRENDYではこの特集で紹介するモデルケースの紹介。

共働き(ちょいリッチ)、夫だけの片働き(貯蓄少なめ)、独身世帯(貯蓄なし)

それぞれのモデルケースでどのようなリスクに備えるべきかを紹介。

見開きで2ページ目には社会保障の遺族年金や高額療養費などの既に確保されている保障についても紹介されています。

 

収入保障保険の紹介ページでは定期保険と収入保障保険の比較、

年代別、健康状態別、男女別のコストパフォーマンスの高い会社を紹介。

貯蓄型終身保険では増える外貨建保険商品を紹介。

週刊ダイヤモンドでは一時払を紹介していた次のページで、

いきなり平準払(月払)と一時払をごっちゃにしたランキングでしたが、

日経TRENDYでは外貨建商品が主流になりつつあること、

円建と比べてのリスクについての考え方とメリットの紹介、

平準払と一時払それぞれどんな商品が登場しているかをダイジェストで紹介。

 

最新の外貨建保険をうまく活用すると掛け捨ての保障を削減できるなどの考え方、

円建終身保険で最も販売数の多いオリックス生命のRISEとの比較を紹介。

ページ上部では4大外貨建て月払い終身を40歳男性、払込10年、保障額10万ドル、P免付きで比較。

同じ条件で保険料も、返戻率も、それぞれのプランが持つ保障の強みもまんべんなく触れており外貨建て終身の評価は貯蓄性を重視であれば妥当だと私も思いました。

 

※円建てを含む貯蓄性終身保険でのランキングはこのページの冒頭で円建終身保険を今更契約することのリスクについて触れていたのに、O社のRISEが一位評価と記事と整合性の取れない点はとても残念でした。

 

変額保険、トンチン保険の特集は全体的にバランスが良い内容でしたが、

ソニー生命のバリアブルライフのファンド紹介に目玉ファンドの

「世界株式型」が記載さえされていないのは悪意を感じました。

 

バリアブルライフで世界株式型を紹介しないのは、

車を選ぶ際にエンジン抜きで発注するようなものです。

他のファンドを選ぶことが悪いわけではありませんが、公平性を期すためには

各社の主力ファンドは欠けることなく紹介してほしいと思いました。

 

 

就業不能保障については給付要件、収入減少に備える、精神疾患についての考え方をポイントをまとめて紹介。

生保単品型、生保特約型、生損保一体型などのカテゴリー分けも見事。

幅広くこの記事だけでトレンドを理解できる内容でした。

生保特約型の特集ページの画像。

ランキングは好き嫌いや考え方もあるが、特定疾病保障と就業不能は別々にして書いてほしいと感じました。

(あんしん生命の保障は名前こそ就業不能保障プランですが、実態は特定疾病保障重視です)

 

医療保険の紹介ではトレンドではなく、保険の意味を改めて考える別角度からのアプローチを紹介していました。

医療保険の価値を測る「BPR」は株式投資などでも使われるPERなどを応用した考え方ですが、短期入院が増えている中で逆張りとも言える発想で大変良かったです。

 

一方で契約者が実際に入院や手術をした際に感じる医療保険の価値とは異なる観点のため、これだけが絶対条件になることには危機感を感じました。

 

その他、医療保険の商品改訂などで少しずつ増えている180日ルール変更の保険商品について触れられているなど目を通して事前情報を得ておく点では価値ある情報と言えます。

ランキングでCUREが今年も一位なのはうーん、どうしても信じられない…(苦笑)

 

 

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