ソニー生命から主契約100%還付型のメディカル・ベネフィットリターン発売予定!

様々な保険会社が商品開発競争をしている中で、保険会社ごとの強みがあります。

例えば医療保障に特に力を入れて商品開発をする会社にはチューリッヒ生命やメディケア生命、ひまわり生命など。

ガン保障に特に力を入れている保険会社としてアフラックやメットライフ生命、チューリッヒ生命など。

健康に不安のある方向けの保障の開発ではオリックス生命、メットライフ生命、ネオファースト生命、メディケア生命など。

 

医療は多くの方にとって「死亡」よりも身近で、イメージしやすい経済的な不安の1つです。

日本には健康保険制度があり、治療費は自己負担は3割。また高額療養費などの上限も年収ごとに設けられています。

その一方で高額な医療費を国や保険料だけで賄うことは財政難のめまでは持続できなくなることが懸念されています。

健康保険制度の診療報酬制度は国の財政事情を反映しており、2年ごとという高い頻度で改訂され、これまでの入院→治療→完治→退院から、入院→手術→退院→通院へと病院に入院したままの治療はかつてよりはるかに短期化が進められています。

保険会社は定期的な商品改訂を行いながら健康保険制度とのギャップをいかに埋めるかを競っています。

そんな競争の激しい中で医療保障にお世辞にも力を入れているとは言えない会社の系統があります。

元ソニー・プルデンシャル生命を母体とするソニー生命、プルデンシャル生命、ジブラルタ生命です。

 

ソニプル系の保険会社は死亡保障ジャンルにおける開発競争の代表的事例

保険業界では1980年代、黒船来航とばかりに勢力を拡大したソニー生命とプルデンシャル生命は創業期はソニー・プルデンシャル生命という1つの会社でした。

外資単独参入が1985年に解禁されると、プルデンシャル側が単独営業を始めてプルデンシャル生命を1986年に設立。元々のソニー・プルデンシャル生命はプルデンシャル側との株式を徐々に減らしながらソニー・プルコ生命※を経て現在のソニー生命となります。

※米国資本のプルデンシャル・ファイナンシャル本体の関連会社がプルコ。プルデンシャル生命を日本で設立するにあたり同じ法人が2社の保険会社の株式の大多数を所有する事は容認されなかったために関連会社がソニー生命のプルデンシャル側の株式を持つ事で緩衝材としての役割を果たしたとされる。

 

現在ではソニー生命はソニーライフ・エイゴン生命を傘下に、プルデンシャル生命はジブラルタ生命・PGF生命を傘下に巨大な新興勢力となりました。

プルデンシャルグループは国内の年間の新契約高では第3位(2015年度末)。

ソニー生命との合算では日本生命に次ぐ新契約高に迫ります。

 

両社のビジネスモデルは保険会社所属FPである保険募集人「ライフプランナー」自らがマーケット開拓を行う事ですが、近年は保険会社の商品開発でも競っています。

1992年にプルデンシャル生命は米国本社が世界で初めて導入を始めた余命6ヶ月以内と診断されると保険金を生きている間に受け取れるリビング・ニーズ特約を日本に持ち込むみ、1990年代後半に入るとソニー生命は代理店事業に乗り出します。(プルデンシャル生命は今でも直販だけ)

そして1998年にはリビング・ベネフィット(通称LB)と呼ばれる死亡・高度障害だけでなくガンを含む三大疾病でも同額の保険金が支払われる生前給付保険の開発・認可をいち早く取得。

以降、2014年に障害手帳3級以上・公的介護保険制度要介護2以上でも保険金が支払われるLB(生活保障型)を発売。

→ ソニー生命のLB(リビング・ベネフィット)と生活保障特則14付家族収入保険

 

このジャンルでは他社の追随を許さない独壇場を築き上げています。

またプルデンシャル生命も2000年代に入ると同社の現在の看板商品でもある米国ドル建特殊養老保険(通称ドルRI,米国ドル建リタイアメント・インカム)、2010年代にはドル建介護保険など外貨建てで保障と資産形成を兼ねる人気商品を発売しています。

2014年にはソニー生命もドル建保険に参入を果たし、2017年秋には念願のリビング・ベネフィット(生活保障型)の米ドル建て商品も発売解禁をしました。

その一方で、全てのジャンルにおいて高いパフォーマンスを発揮できる保険会社など存在しません。

ソニー生命グループ、プルデンシャル生命グループは総じて医療保険に競争力がない事が多く、同社の保険募集人らの多くは口を揃えてこう言います。

「ウチにも一応、医療保障はありますけど…」

「県民共済とか都民共済の方が良いと思います」

「医療保険は他社で入っても良いと思います」

大変正直で、むしろ好感が持てます(笑)

私はソニー生命グループ、プルデンシャル生命グループの長く勤めているライフプランナーの方々を本当に凄いなと思います。(様々な皮肉も込めて)

自分たちの商品や提供できるサービスの強みと弱みを理解しているからです。

両社の医療保険は正直そんなに悪くないと思うんですが、保険料が全体的に割高な傾向にあるのは多くの方が認めるところでしょう。

しかし、この7月からはソニー生命がついに!この業界最弱とも揶揄される医療保険にテコ入れをするそうです(笑)

 

新商品メディカル・ベネフィットは法人契約も想定した後出しジャンケン・プラン

 

ソニー生命の現在発売中の医療保険は今時と言って良いのでしょうか。

保険業界では入院日額の短期化が進んでいますが同社は数少ない720日型の選べる医療保険を提供してきました。

しかも今時、解約返戻金がかなりある医療保障ということで一部の方には支持されてきました。(その代わりに高めな保険料設定)

今回の商品改訂で現行の医療保障は個人への販売を終了。法人契約は数年後に販売停止となる予定らしいです。

2018年7月からソニー生命が新しい医療保険を2商品発売します。

まずは基本の保障である「メディカル・ベネフィット」

まぁ、今時というか…際立って目新しい保障はありません。

最近のトレンドである日帰り入院などの短期入院に合わせたプランになり、三大疾病の入院日数無制限をやっと導入という印象です。

また特約で、入院一時金を付加できるようになりました。

こちらは日額の30倍でかつ20万円以下まで1万円単位で自由に設計ができるそうです。

日額5千円なら30倍で15万円の一時金まで、という意味ですね。

日額1万円の場合は30倍だと上限を超えてしまうため、一時金は20万円までということになる計算です。

入院日額と一時金はそれそれ独立した保障のため、一時金で高額療養費などの治療費実費をまかない、日額で差額ベッド代や食事代など日数に応じて負担の増える保険適用外の費用を補うという設計が考えられます。

うん、チューリッヒ生命やひまわり生命、朝日生命がすでにやっていて人気を博しているプランのパクリ(オマージュ)ですね!

この医療保険は恐らく法人契約を検討する方向けのプランだと予想しています。

保障の中に死亡給付金が日額の0倍・10倍・100倍まで設計できると記載されており、近年法人契約で終身保障でかつ保険料払込期間を短くしたプランを法人の経費で支払いつつ、勇退時に低廉な解約返戻金相当額で被保険者に買い取ってもらうことプランだと思います。

このようなプランはすでに様々な会社がやっていますのでこれも珍しくありません。

ソニー生命は引受査定も基準を保険代理店にも開示していない事が多く、特に医療保障は健康状態によっては加入が困難なケースもありますので果たして商品改訂で基準の見直しがされるのかにも注目したいところです。

参考例の保険料を見ていると保険料は決して安い方ではありませんね。

 

本命は第3のリターン型!メディカル・ベネフィット・リターン

 

1990年代半ば、ソニー生命が東京海上日動火災に生命保険のノウハウを提供する見返りに、東京海上日動火災はソニー生命に損害保険のノウハウを提供しました。

こうして誕生したのが東京海上日動あんしん生命とソニー損保という会社です。

1990年代後半の金融ビッグバンによって異業種からの保険業参入が解禁された際に生まれた東京海上日動あんしん生命は、生命保険と損害保険の垣根を超えた新しい保険の創造を目指し超保険や様々な画期的な商品の開発をしてきました。

その中でも大ヒットと呼ぶに相応しい商品が主契約が契約時に定めた所定の年齢に到達した際に「使わなかった保険料が100%還付される医療保険」、メディカルキットRです。

例えば70歳に所定の年齢を設定して契約。

入院や手術などの主契約から支払われた給付金はこの70歳時の還付される金額から差し引かれるといった特徴を持っています。

主契約単体での保障は入院日額(60日型)・手術給付・放射線治療とシンプルですが、その他に契約者が必要と考える保障は特約で付加するというのも同社の特徴です。

同社には『メディカルキットNEO』という人気の医療保険もあり、この商品とほぼ同じ特約※を組み合わせることが可能です。

※保険料払込免除や初期入院給付特則などはNEOだけに付加が出来る特約。

 

また特約から支払われた給付金は還付金からは差し引かれない点も嬉しい特徴と言えます。

 

解約返戻金が幾分あるという医療保険は過去にもありましたが、主契約払込保険料を100%還付は記憶にある中でも日本初の商品だったと思います。

但し、保険料払込期間が終身払。そして介護医療保険料控除は主契約の全額ではなくおよそ3分の1程度にとどまる点は注意が必要です。

 

またこれをパクった(オマージュした)商品が住友生命グループのメディケア生命です。

『メディフィットリターン』は死亡給付金を設け、保険料控除は一般生命保険扱いとなりる点やあんしん生命のメディカルキットRの基本還付年齢の60歳・70歳の間を取り65歳還付を基本としました。

返戻率は105%!

メディカルキットRが、健康還付金100%ですから差別化を図ったと言えそうですね。

 

ではそれに続くソニー生命の『メディカル・ベネフィット・リターン』はというと?

①前述の入院一時金特約の付加が出来る!

(リターン型では初!)

②還付年齢を50〜80歳までの間で設定ができる。

③死亡給付金が日額に合わせて設定される一般生命保険料控除扱い

 

入院一時金は近年の医療保険でのトレンドですから、使わなかったら主契約部分が戻ってくる点は大きな魅力ですね。

発売開始は7月2日〜だそうですので、医療保険を検討中の方は比較してみてはいかがでしょうか?

尚、この新商品の発売に伴い現在販売中の医療保険などの一部が販売停止となるそうです。

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