長期投資をするほどリスクが軽減するの本当の考え方

資産形成のお話をしていくと下記のような図を見ることがあります。

 

長期投資をするほどリスクが軽減していくという図ですが、

この図の本当の読み方をご理解されているでしょうか?

 

たとえば上のグラフの場合は次のように考えます。

1年保有の部分の読み方です。

1969年12月~1年だけの運用をした場合、

1970年1月~1年だけの運用をした場合、

1970年2月~1年だけの運用をした場合…

 

始まりを1か月ごとにずらし、最も増えた場合は44%。

最も低い運用だった場合は-35%。平均は7.3%でした。

図にすると次のようになります。

 

 

3年保有も同様に考えます。

1969年12月~3年だけ運用をした場合、

1970年1月~3年だけ運用をした場合、

1970年2月~3年だけ運用をした場合…

このように一か月ずつずれていきます。

3年という期間で最も運用結果の良かった場合には26%、最も運用が低かったのは‐13%。平均で6.8%でした。

 

これを5年保有、10年保有、20年保有、30年保有でも同様に考えます。

この図の場合、10年保有をすると運用は最低でも0%。

最大のパフォーマンスでも12%、平均6.6%となります。

 

変額保険の解約返戻金表によっては次のように

4パターンの返戻率表が提示されていますが、

保険会社によって3パターン表示されています。

-3% 0% 3% 6%
1年目 5% 6% 7.5% 8.5%
3年目 54.9% 58.3% 62% 65.7%
5年目 63% 68.7% 74.7% 81.2%
10年目 65.2% 75.8% 88.4% 103.4%

 

解約返戻金表が0%または‐3%までしかないから、

0%または‐3%が最低の運用という訳ではありません。

最初のグラフに戻ると1年目は最大-35%、過去の実績ではあったとなっています。

表が-3%までしか表記されていないからとそこが下限ではないことを忘れてはいけません。

 

また逆に6%までしか表がないからと言って、6%が上限でもありません。

先ほどのグラフの1年保有のように1年で44%という場合もあれば、

3年保有で26%という場合もあります。

 

ここで大切なのは変額保険が短期で資産が増えるという商品では決してなく、

1年保有、3年保有、5年保有、10年保有と長く続けることで最大も最低も集約されてきて、

平均値は10年保有で安定し、最低運用でもマイナスが解消されている点です。

 

つまりコツコツ長く積み立てをしていくとこのようにブレ幅が集約されるため、

リーマンショックのような急激な下落の際に

損切りをして解約をするのは最も損をする方法であることが

理解できるのではないでしょうか。

 

むしろその直後にもコツコツ積立運用をしていると非常に大きな運用結果の果実を得られます。

 

 

投資について学ぶことは、リスクに対してどのように対処するのかの基本を押さえておくことです。

どんな商品や制度を利用するのかということよりもはるかに重要です。

長期投資の基本であるドルコスト平均法にも弱点があり、それを正しく理解することで

そのリスクを補完することができるようになります。

投資は知識と技術です。

しかしその技術も使い方を理解していなければいざという時に使えません。

是非、正しい知識と理解をもって資産形成に役立ててくださいね。

 

 

 

関連記事

  1. 保護中: 【非公開記事】eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

  2. 保護中: 【非公開記事】Smart-i 新興国株式インデックス

  3. 保護中: 【非公開記事】楽天・全世界株式インデックス・ファンド

  4. 保護中: 【非公開記事】<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド

  5. 保護中: 【非公開記事】たわらノーロード 新興国株式

  6. 確定拠出年金の運用相談1

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA