騰落率に惑わされるな!確定拠出年金のファンドは利回りで比較しよう!

前回、某大手ネット証券2社の確定拠出年金の投資信託(ファンド)の表記方法が

おかしいという話をお伝えしました。

老後資金を準備するには様々な制度、様々な金融商品や準備方法があります。

一つの数字の比較だけでその制度や商品が良い悪いを判断することはできません。

大切なのはその人に合った運用方法であるかどうかです。

その一方で自分に合っているかどうかは同じ条件で比較をすることも重要です。

金融商品の良いところは数字で比較することもできる点です。

今回は資産形成のために必須ともいえる『運用利回り(年換算複利)』について計算する方法を

確定拠出年金の投資信託(ファンド)についてお伝えします。

①利回りとは

②騰落率とは

③投資信託の利回り計算(年換算複利)

①利回りとは・・・

利回りとは投資元本に対して利子や配当などの収益をどれくらい得られるかを数値化(%)したものです。

数字が大きいほど投資効率が良いと考えることができます。

また利回りには単利と複利という考え方があります。

・単利とは

単利は国債などの利息に使われることの多い計算方法です。

元本100万円の投資に対して次のように利回りが計算されます。

※利息には20.315%の税金がかかります。

・複利とは

銀行預金や株式投資・投資信託、貯蓄性のある保険商品などの金融商品全般で使われることの多いのが複利です。

複利とは元本+利息が、次の利息の計算に適用されるものです。

資産形成のために有効活用すれば大きな資産を築くことが出来ますが、

例えば住宅ローンや銀行からの借り入れなどの借金もまた複利で計算されます。

リボ払いが危険と言われているのはこの仕組みが支出として使われてしまっているためです。

・複利と単利の差

単利は直線的に利息が増えていきますが、複利は年数を重ねるほど上昇カーブが上がっていきます。

20世紀最大の科学者である、物理学者であるアインシュタインは

「数学の歴史上、最大の発見は何か?」と聞かれたとき
「それは複利(compound interest)です。」と答えたとされています。

資産形成をする上では是非活用したい力ですね。

②騰落率とは何か

騰落率(とうらくりつ)とは投資信託などでよく使われる指標で、

購入時の基準価格と、一定期間経過後の基準価格がどれくら上昇または下落したかを%表記するものです。

たとえば投資時1万円だった投資信託の基準価格が1年後に2万円になっていた場合は、

上昇した分/投資額×100で求めることができます。

3年、5年という場合にはこの数字を年数で割ると1年あたりの騰落率が求められます。

自分が買った投資信託がどれくらい増えたのかを理解するうえでは役に立つ数字ですが、

これから買おうと思っている投資性商品のリターンとして考えると数字のマジックに惑わされることになります。

どのようなカラクリなのかは外部サイトに丁寧な説明をしている方がいましたので、

ご興味がある方はご覧になってみてください。

→騰落率とは・・・数字のマジックに惑わされないように

騰落率は数字を良く見せたい証券会社による都合の良い情報の見せ方とも言えます。

投資は上昇することもあれば、下落することもあります。

一定期間の上昇下落だけで判断をすることはできません。

このことを理解せずに投資信託を選ぶことは極めて危険です。

短期的に良い数字というのは偶発的に出てくる場合があります。

しかしそれが長い運用となった場合に続くかはわかりません。

また他の投資性商品と比較する場合には投資信託が有利なように見せるための数字ですから、

正しい理解をして商品を見極める参考にしたいですね。

③投資信託の利回りの計算(年換算複利)

様々な投資と比べる場合には同じ指標で比較することをお勧めしています。

無数にある投資商品を比較する上で役に立つのは共通して求めることが出来る数値、

年換算利回り(複利計算)です。

投資信託の騰落率を複利何%なのかを計算する方法は次の通りです。

n√x

※nは年数、xは騰落率

√(ルート)、覚えていますか?平方根と呼ばれる中学で学んだアレです。

こんなところで使うんですね!もっと中学の時に勉強しておけば良かった・・・と

思っているアナタ!安心してください。

文明の利器があります。

電卓ではありません。(金融電卓などn√の計算ができる商品もありますが、普通のご家庭にはないので)

Webで計算が簡単にできるサイトがあります。

それがカシオ計算機が運営している便利サイトKEISANです。

ここは様々な計算式(公式)を様々な方がプログラムして公開しているページです。

なので何を求めたいのかを選んで数字を入力するだけで複雑な数字も計算できてしまう超便利サイトです。

ちなみに騰落率から年換算複利を求める場合にはその投資信託の設定来がいつだったのかという情報が必要です。

計算するためのページはコチラです。

前回の楽天証券の某投資信託5年18.15%という騰落率と、

B証券の9.62%(設定来2007.03.15)という騰落率ですとそれぞれこのように入力して計算します。

元本を100としますので楽天証券の投資信託の騰落率18.15はx=11815

B証券はx=10962となります。

それぞれの年数をnに入力します。

すると楽天証券は6.52391348532(年換算複利6.52%)

B証券は2.53506430023(年換算複利2.53%)

おぉ!なんと楽天証券のこの投資信託はこれまでに

なかなか良いパフォーマンスが出せている商品ということが分かりました。

投資信託全体の運用利回りは年換算3~3.5%ですから6%はかなり良い部類に入ります。

B証券のこの投資信託はうーん、長い運用期間というのを加味してもちょっと買うに値しないかもしれませんね。

結構、大々的にPRしている看板商品なんですが・・・。

そしてこれでやっとその他の商品と比較が可能になるという状態です。

投資信託の良い点は中途売買が可能という点です。

(一日一回だけの売買が可能。その売却資金が次の投資に使えるようになるためにはそこから数日を要します。

この点はまた後日、お伝えしたいと思います。)

今回比較したのは確定拠出年金で選べる投資信託ですが、同様のパフォーマンスやそれ以上のパフォーマンスを

安定的に出せている金融商品はこのように比較することではじめて見つけることが出来ます。

今、好調な数字を出せているから永遠にこのままというものはありません。

是非、定期的にチェックをして利回りが低下してきたと感じたら売却と他の商品へのスイッチング(買い直し)をしてください。

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