新商品を比べてみた~マニュライフ生命「こだわり外貨終身」

カナダ資本のマニュライフ生命が2017年8月より発売開始した

「こだわり外貨終身」は通貨を米ドル・豪ドル2種類から契約時に選べる

平準払いの生命保険です。
早速、分析・比較してみましょう。

 

 

なんと保険会社では珍しい動画で商品説明をしてくれるようです。

 

 

動画やパンフレットはその商品の特性を詳しく説明してくれますが、

その他の商品や会社が異なる比較については説明してくれません。

なので、その点について比較をしたいという方は下記をご覧ください。

 

 

この商品の特徴は大きく次の3つになります。

  1. 通貨が選べてクレカ払いも選べる平準払い終身保険
  2. 非喫煙体割引と3大疾病保険料払込免除がスゴイ
  3. 最低1.5%の予定利率を保証

 

通貨が選べてクレカ払いも選べる平準払い終身保険

保険会社が外貨建保険を沢山提案するようになったとは言え、

平準払い(月払や年払など少しずつ保険料を払っていく)の外貨建保険を取り扱う会社は限られています。

外貨建保険(平準払)でクレジットカード払いが出来るのはメットライフ生命とマニュライフ生命だけ。

しかもメットライフ生命はJCBのみという取扱に対して、

マニュライフ生命はVISA/MasterCard/JCB/AMEXと多くの会社に対応しています。

 

更に米ドル建か豪ドル建(平準払)か選べる会社となると現時点では三井生命かマニュライフ生命だけです。

マニュライフ生命は既に「こだわり個人年金」で豪ドル建を扱っていましたが、

受取時のタイミングを契約者が任意の時期まで高い利率で運用し続けてくれる外貨終身は待望の発売になります。

 

2.非喫煙体割引と三大疾病保険料払込免除特約がスゴイ

この商品は同社の「こだわり終身保険V2」をご存知でしたら、理解は早いでしょう。

(但し、こだわり外貨終身に低解約返戻金特則は付いていません)

 

同社の終身保険はタバコを吸わない人の保険料が安くなる

非喫煙保険料率(ノンスモーカー保険料率)を終身保険では唯一扱っています。

同社の非喫煙体割引が優れているところは保険料は安くなるのに加えて、

返戻率は割引適用の方が高くなる点です。

 

実際に40歳・男性・60歳までの払込・保険金額100,000ドルの例で比べてみましょう。

他社商品と比べやすいようにあえて「米ドル建」で試算してみました。

同社の特徴である「3大疾病保険料払込免除特約あり」です。

月額保険料 60歳払込満了時

年2.75%固定の場合

65歳時点 70歳時点 75歳時点 80歳時点
標準体 344ドル 103.6% 117.4% 133.7% 152.1% 173%
非喫煙者 313ドル 106.2% 120.6% 137.2% 156.3% 177.9%

同じ保障内容でも保険料は安く、返戻率は高くなっています。

また標準体と比べて返戻率は年数が経つほどにじわじわと差が広がっていきます。

 

また三大疾病保険料払込免除特約は同社の得意な解約返戻金付与型です。

付与された解約返戻金は契約者が保険を解約すれば全額受け取れます(保険は消滅します)

減額すれば減額した額に案分され、解約返戻金の一部を受け取れます。

契約者貸付を利用すると利息こそかかりますが、大部分を引き出して保障も残せます。

 

通常は保険料免除が適用になると払わなくて良いという会社も多いのですが、

同社の三大疾病保険料払込免除はその時点で解約返戻金が保険に反映されます。

例えば上記の非喫煙体の場合は次のような返戻率に変わります。

通常の解約返戻金(返戻率) 三大疾病保険料払込免除適用時

解約返戻金

払込保険料累計との差額
1年経過後 0(0%) 55,716.00 51,960.00
2年経過後 1,235.12(16.4%) 56,413.00 48,901.00
3年経過後 4,775.92(42.3%) 57,118.00 45,850.00
4年経過後 8,392.44(55.8%) 57,831.00 42,807.00
19年経過後 74,418(104.2%) 77,577.84 3,159.84

三大疾病保険料払込免除特約は経過年数が経つほど解約返戻金が大きくなっていくので、

差額の払込より多く受け取れる部分が減っていきます。

契約が今回のように20年などの長期にわたる場合には前半10年くらいは『がん診断保険金』代わりに

付与された解約返戻金を元にがんの治療費に使うなど用途が広がります。※

 

資産形成をしたいけれど、資産ができた後であれば「がん保険」(がん診断保険)は

保険料を払い続けるのが無駄という方には資産形成と保障を兼ね備える便利な特約です。

※がん保険とは税金のかかり方が異なりますので、十分ご理解の上ご利用ください。

 

 

3.最低1.5%の積立利率保証付き!

 

最低保証が1.5%、これをどう考えるのかは人によって様々でしょう。

メットライフの外貨建終身保険ドルスマートはパンフレットに

デカデカと『最低3%保証』と謳っていますので、ご存知の方はパッと見では魅力薄に感じるかもしれません。

しかしパンフレットを熟読するとメットライフが最低保証をしているのは『予定利率

つまり死亡保障高い利率で約束しているのです。

(結果的に解約返戻金に適用される利回りが高くなる)

 

一方でマニュライフ生命が最低保証しているのは『積立利率

こちらは文字通り積立に回す利率です。

なのでこの二社の商品を比較してみると次のようになります。

 

メットライフ生命 ドルスマート(米ドル建)

40歳・男性・保険料60歳払込満了

保険金額100,000ドル/三大疾病保険料払込免除特約付

月額保険料256.80ドル

 

マニュライフ生命の同条件で非喫煙/標準体の313ドル/344ドルより安く、

同じ保険金額の保険に加入が出来ることになります。

 

しかもメットライフ生命の外貨建終身保険には低解約返戻金特則を付加できるので

付加した場合には241.70ドルと更に割安になります。

 

同じ保険料を負担するなら保障(保険金額)が大きい方が良いと考える方は

メットライフ生命の方がお得ということになります。

 

では積立型商品として比較した場合はどうなるでしょうか。

同条件で比べるため、標準体・低解約返戻金特則無し・三大疾病保険料払込免除ありでの比較です。

 

 

メットライフ生命

ドルスマート

 

 

マニュライフ生命

こだわり外貨終身

 

4% 3.5%

(ほぼ現在に近い)

最低保証3.0% 3.75%固定 2.75%固定(現状)  最低1.5%の場合
5年経過時点 72.2% 71.2% 70% 65.4% 63.4% 61%
10年経過時点 86.7% 84% 81.3% 87.8% 83.3% 78.1%
60歳払込満了時点 106.6% 99.6% 93% 115.2% 103.6% 91.0%
65歳時点 124.0% 112.9% 102.8% 137.8% 117.4% 96.0%
70歳時点 143.1% 127.0% 112.8% 164.6% 133.7% 100.8%
75歳時点 163.7% 141.7% 122.6% 196.6% 152.1% 105.5%
80歳時点 185.4% 156.5% 132.1% 234.7% 173.0% 109.7%
85歳時点 207.5% 170.7% 140.6% 279.5% 196.3% 113.3%
90歳時点 229.1% 183.8% 148.2% 331.7% 221.9% 116.5%

 

アメリカの債券利回りが再び低金利時代へ突入すると予測する場合、

最低保証での比較になります。

最低保証で比べるとメットライフの方が返戻率としてはかなり優秀です。

 

しかし現在の実際の利回りに近いメットライフの3.5%(実際の利率3.34%)、

マニュライフ2.75%で比較した場合には

10年超でマニュライフがどんどん積立効率が良くなっていきます

 

アメリカ債券が再び高い水準になったとしたらメットライフが4%、

マニュライフ生命の利回りも高い水準(3.75%)になってくるでしょう。

この場合はマニュライフ生命に軍配が上がりそうです

 

「こだわり個人年金」と比べてみたら・・・?

ではマニュライフ生命が先んじて発売している「こだわり個人年金」と比較した場合はどうでしょうか?

こだわり個人年金は円固定の保険料で積み立てていく外貨建の個人年金保険です。

個人年金控除の控除も利用できる外貨建保険としても非常に人気の商品の一つです。

積立利率の最低保証は同じく1.5%、米ドル・豪ドルいずれかの通貨を契約時に選びます。

 

40歳・男性・60歳払込満了

保険料月額35,000円・米ドル建・現在の積立利率2.60%

※契約から10年以内は解約控除が適用されます。

 

こだわり個人年金(外貨建) こだわり外貨終身
毎月0.01%ずつ増加 2.60%のまま(現状) 1.5%の場合 3.75% 2.75%(現状) 1.5%
契約から5年経過 71.7% 71.3% 69.5% 65.4% 63.4% 61%
契約から10年経過 100.5% 98.6% 93.4% 87.8% 83.3% 78.1%
60歳払込満了時点 12.6% 115.6% 103.5% 115.2% 103.6% 91.0%
70歳時点 135.08% 121.43% 108.7% 164.6% 133.7% 100.8%
10年確定年金受取

 

個人年金保険は受取時期が予め決まっている積立商品です。

保障にお金が回ることなく、積立に殆どのお金が回りますので

払込満了までの期間で見ると個人年金の返戻率は保険商品の中でも極めて高い方と言えます。

 

しかし年金商品ですので途中で使うことは基本的にないとすると、

60歳からの10年間確定年金での受取時にもその高い返戻率が維持されるかといえば

表の通りこだわり外貨終身に分があるようです。

 

こだわり外貨建終身保険は前述のメットライフ生命の商品との比較でも分かる通り

現状の利率のままだったとして、積立効率が長期になればなるほど良い商品になっています。

40代の男性でこの数字ですので、若い方や女性の方ほどこの返戻率は大きく寄与するのではないでしょうか。

 

もちろんアメリカ債券の利回りが昨年12月や、今年3月のように

今後も利上げが続くようであれば、その恩恵はより受けやすくなるでしょう。

 

結局、どちらが良いのか?

こだわり個人年金には『円固定』での保険料払込や

契約から120か月以上経過後の保険料払込停止・再開・延長など特徴的な機能が備わっています。

これらは「こだわり外貨終身」にはない機能です。

 

どちらが良い商品か一概には言えない難しさが保険商品にはありますが、

積立効率、運用効率の良さに重点を置きたい方は

「こだわり外貨終身」は一考の価値がある思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA