ユニット・リンク保険の世界株式プラス型と投資信託の同ファンドの運用実績を比べてみた

アクサ生命から2018年2月に追加されたファンド「世界株式プラス」はキャピタル社によって全く同じ運用をする投資信託が存在しています。

 

キャピタル社ってどんな会社?

 

キャピタル社は投資の世界で最も利用されている世界の株価指数を発表しているモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)の片割れであり、アクティブ型資産運用では世界一とも評される会社です。

1929年に起きた世界恐慌で個人が資産を増やすだけでなく、株価の下落時にもその資産を大きく毀損することがない安心してお金を預けられる運用会社を作りたいと1931年にラブレス氏によって創業しました。

全米のアクティブ型投資信託の預かり資産(純資産)残高上位10位までの7割が同社というアメリカ人から圧倒的に支持されている資産運用会社です。

青い網掛け部分は全てキャピタル・インターナショナルのファンド。

このランキングは2016年3月末のデータ。

 

 

2018年2月1日~5月2日までの運用実績を比較してみた。

 

アクサ生命のユニット・リンク保険(有期型)で「世界株式プラス型」と呼ばれているファンドと、投資信託では「世界株式ファンド」と呼ばれているファンドは全く同じマザーファンドで運用がされています。

この世界株式ファンドはアメリカではニューパースペクティブファンドと呼ばれ、先進国株式・新興国株式に加えて従来は組み入れられていない日本株式も組み入れた大変珍しいファンドです。別名、全世界投資ファンドと言えば投資をしている方にはイメージしやすいと思います。

投資信託として同じファンドは1973年3月末から運用が始まっており、2007年10月~は日本でも販売が開始されています。

1973年3月末に100万円で投資を始めたとすると42年後の2016年3月末には3767万円になったという騰落率です。

もはや脅威というより驚愕というか、驚嘆というレベルです。

 

モーニングスターレーティング(リスクとリターン、手数料などの総合バランス)での評価は

3つ星を運用期間3年、5年、10年で獲得している安定したパフォーマンスを発揮しています。

 

このためこんなにパフォーマンスが良いのであれば保険会社を介さず、投資信託で直接投資をした場合の方が投資効率が良いのではないかと考える人もいると思います。

今回はこの点についてユニット・リンク保険 月払保険料14,200円での毎月積立(80歳満了プラン)と、

同ファンドへの直接投資を同額、毎月積立投資で比較してみました。

 

 

アクサ生命のユニット・リンク保険(有期型)では2018年2月1日から運用が始まりました。

このため前述の過去の実績ではなく、2018年2月1日〜5月2日までの運用開始・運用期間で比較をしてみたいと思います。

 

幸か不幸か、2月1日~5月2日までの期間というのは世界的な株価の下落シーンに見舞われていました。

既に投資をしている方でも損失が出た方もいたかもしれません。(売却をしない限り損失が確定することはないのですが)

 

投資信託で同ファンドに投資を、同期間で行った結果は次のようになっています。

 

 

投資総額42,600円で評価額は40,956

あれだけの下落にもかかわらず、この程度の損失とは流石という他ありませんね。

 

次にユニット・リンク保険での評価額を見てみたいと思います。

 

投資額は同じく42,600円で積立金の評価額は41,035円でした。

 

これはちょっと意外な結果だったのではないでしょうか。

つまり投資信託で投資をするよりも、ユニット・リンク保険(有期型)で投資をした方が投資効率が高かったということです。(僅差ですが)

 

 

何故、差がついたのか?

 

この差は大きく次の二つに起因すると考えられます。

投資信託には販売手数料3.24%(税込)が毎回の買い付けごとにかかる点

(つまり毎月の積立投資額に発生して、投資される資金はこれを控除した額ということになる)

 

また投資信託には信託報酬が実質税込1.6632%(年率)が発生するということによる差と考えることが出来ます。

 

一方のユニット・リンク保険(有期型)は保険料から保険関係費(死亡保障のために使われる保険料など)が差し引かれます。

また信託報酬も実質税込0.78840%(年率)かかります。

そして投資信託の販売手数料や信託報酬には消費税がかかりますが、保険の保険関係費には消費税がかかりません。

 

日本の消費税が今後増税(2019年10月に消費税は10%へ引き上げ予定)される事を考えるとこの差はさらに広がっていくことになるのではないかと考えられます。

 

近年、コスト意識の高い方が増え「購入するなら低コストの投資信託で!」という考えをもっている方も少なくありません。

おっしゃる通りでコスト意識は大変大切です。

ところで投資信託の販売手数料3.24%(税込)は高くないのでしょうか?

私は安くはないと考えています。

投資信託の中には販売手数料ゼロ(ノーロード)などもありますが、キャピタルの投資信託には販売手数料が3.24%(税込)で発生します。

 

そしてそれがどれくらいの差になるのかは上記の投資信託で投資をした場合と、

ユニット・リンク保険(有期型)で投資をした場合の差に表れています。

 

保険会社を経由で投資を行う場合には死亡保障がついています。

今回の比較の場合、保障額としては死亡保障が200万円以上の保障がついています。

評価額も高く、保障付きとはお得ですね!

死亡保障に使われる保険関係費は公開されていませんが、今回の比較を見る限りでは投資信託で消費される販売手数料3.24%(税込)よりは少ないと考えることが可能です。

 

ちなみに今回のデータ提供の内訳をご紹介すると60代半ばの男性。死亡リスクとしては若い方よりかなり高いと言って良いでしょう。つまり保険関係費はある程度取っているはずです。

それにも関わらずこの差が短期間で生まれたのはユニット・リンク保険(有期型)の投資効率が非常に高いことの一つの証拠と言えます。

マグレではない証拠は若い年齢でも同様の傾向にあること

 

ちなみに20代半ばで3/1~5/5で月額5千円(月払70歳)のケースでも比較してみましょう。

全く同じ2月開始ではありませんが、次のような結果になりました。

まずは投資信託での場合です。

積立額累計10,000円、評価額9,923

 

次にユニット・リンク保険(有期型)での投資の場合です。

積立額累計10,000円、評価額10,598

 

流石にというか若い方が死亡保障に回る保険関係費が少ないので運用パフォーマンスが好成績ですね。

また3月は2月の下落がひと段落したタイミングでもありますので、より評価額の底上げにつながったと考えられます。

 

保険で投資をする場合の留意点

 

アクサ生命のユニット・リンク保険(有期型)は契約から10年の解約控除がついています。

積立金は10年以内に解約・減額・払済保険や延長定期保険への変更などを行うと解約控除という差し引かれるペナルティがあります。

10年が過ぎると解約控除が課せられることはありませんので、保険で資産形成をしようという場合には10年以上の長期投資を大前提ということを忘れてはいけません。

そう、今回の比較は2~3か月という超短期で比較をしましたが投資と資産形成は長期で考えるものです。

長期とは最短10年以上です。

それは世界一の投資家と評されるこの方の言葉にも表れています。

 

バフェット氏の投資格言を忘れてはいけない

世界で最も著名な投資家ウォーレン・バフェット(87)は投資についての様々な格言を残しています。

その中で投資、資産形成をする方が忘れてはならないのが次の言葉でしょう。

 

10年間株を持ち続ける気持ちがないのなら、

たった10分間でも株を持とうなどと考えるべきではない

 

これは株式投資を主体としているバフェット氏ならではの言葉です。

投資信託にしても、変額保険にしても株式を主体として運用をしているので

この言葉はそのまま変額保険でも同じことが言えるでしょう。

 

世界の億万長者トップ10のうち、投資家として何十年も名を連ねているバフェット氏の思想をそのまま実現する資産形成と貯蓄週間を身に着ける変額保険、特に解約控除を10年に限定しているユニット・リンク保険(有期型)は今後の日本の資産形成を支える貴重な商品と言えます。

 

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