FPが20代のうちに加入したかった国内唯一のユニバーサル型変額保険

2017年春の予定利率改訂以後、資産形成において円建保険商品がほぼ壊滅的となり代わって為替リスクの伴う外貨建保険や運用リスクの伴う変額保険に注目が集まっています。

投資の世界における「リスク」とは、従来の預金や保険のように何年経過後だと幾らになっているという定額保証がないという意味です。

もう少し詳しく説明すると変動性または不確実性と呼ばれ、増える事も定額ではないためにリスクと表現しますし、減る事も定額ではないためリスクと呼びます。

多くの方の感覚からすればリスクとは一般的に投資総額(元金などの投資額)が目減りしてしまう事をリスクと考えるかもしれません。

そして増えることをリスクとは考えないのではないでしょうか。

「増やす」を得るためにはこのリスクを許容するしかありません。

投資は人間とよく似ています。

高く飛ぶために助走には適度な距離が必要ですし、スピードも大切です。

高くジャンプするためには踏み切り台までの歩幅を合わせることやバネを作る必要があります。

十分な助走とバネ、歩幅を合わせることが出来ると大きな飛躍が出来ます。

 

投資にはおよそ10年の助走期間と、資産が大きく膨らむために15年〜20年のステップの時期があります。

もし30年後、40年後に使おうと考える資産であればそれは年齢から逆算して毎月コツコツと積立投資を始めることが最も堅実で、かつ確実性を高くする投資方法です。

 

自業自得、自らの首を締め続けたバブル崩壊後の証券業界

 

20代、30代などの若い世代を証券業界は顧客に引き込もうと躍起になっています。

「独身に生命保険は必要ない」

「若いうちはリスクを取って投資を早くから始めるべきだ」

これらは若い人を取り込みたくても過去30年、思うようには取り込めなかった証券業界のプロパガンダという側面があります。

日本の株式・投資信託は国民金融資産(老後資金)のうち約15%ほどと主要先進国中最低の比率です。保険は25%を占めており、個人年金を含めると約30%にまで至ります。これは現預金の53%に継ぐ規模です。

しかしこれは現在の退職者の資金比率であり、株式や投資信託を圧倒的に保有しているのは高齢の方たちです。

証券はまとまったお金を投資をしてくれる人に投資をしてもらった方が圧倒的に外務員にとっては効率が良いため、日本の証券業界は如何に大きなお金を投資してもらえるかという競争を数十年続けてきました。

顧客の資産を本当に増やそうという外務員の割合は10%もいたら良い方でしょう。

しかしそんな出資者は現在かなり高齢となり、最も人口ボリュームもある団塊の世代はいよいよ70歳を迎えます。

男性であれば平均寿命はあと10年。しかし証券投資は75歳を過ぎると認知症や判断能力の低下はないか、親族との同席など高齢者対応の確認などが加わって手続きの手間が増えるためもうあと数年しか今までのように販売を続けることができません。

そこで元本保証型の商品を事実上唯一扱っていない証券業界は若い人でも何らかの生命保険に加入している、また結婚や出産など証券と異なり人生の節目ごとや誕生日ごとに加入を考える機会のある生命保険を目の上のたんこぶだと感じている節があります。

私たちのような保険も証券も扱うFP/IFAからすれば「自業自得」なのですが、証券業界にいる人たちはその事を自覚していても認めるまでに至りません。

やりたい人だけがやれば良いというスタンスが長らく主流だったように思えます。

投資に使っても困らない資金が沢山ある資産家を除けばやはり証券は敷居が高く、保険の方がまだ身近というのが契約者の心理ではないでしょうか。

 

できれば結婚したい時期の5〜10年前には始めていたいとFPが思う資産形成商品

そんな証券業界を横目に、保険業界は既に持っている保障市場から、債券金利の高い時代を活かして1990年代、2000年代と満期まで払い込めば元本保証がある貯蓄性の高い保険商品の販売で拡大を続けました。

日本における年間の保険会社全ての保険料を合算すると、日本の税収に匹敵します。

また国内最大の生命保険会社、日本生命の預かり資産は約66兆円と日本の税収を上回ります。

 

更に保険業界は証券業界の怠惰を脇目に「資産を増やす」運用性商品にまで乗り出したのが1986年のことです。

これまで定額保険しか扱っていなかった国内生命保険会社の中から証券(投資信託)の投資機能を保険に取り入れた変額保険の参入を始めました。

その後、多くの保険会社が参入をしましたがバブル崩壊と共に殆どの保険会社は撤退。そんな変額保険で現在では国内No.1のシェアを持ち、投資初心者から絶大な支持を集めているのがフランス資本のアクサ生命です。

同社は国内随一の変額保険の会社です。

変額保険にはいくつかの種類があります。

①一時払変額保険

②平準払変額保険

③ユニバーサル型変額保険

この3つのラインナップを全て扱っている保険会社は国内ではアクサ生命だけです。

その中で最も資産形成に強いとされているのが当ブログでも度々取り上げている「ユニット・リンク保険」ではなく、今回は自由度の高さという点で③ユニバーサル型変額保険をご紹介します。

正直なお話ですが、増やすならユニット・リンク保険の方が効率は良いです。

しかし「増やす」以外にこんな事も出来る商品だとしたらどうでしょうか。

私は正直なお話、20代でこの保険と出会いたかった(苦笑)

 

ライフイベントに合わせて途中で柔軟に設計変更できる

 

国内唯一のユニバーサル型変額保険「ライフ・プロデュース(06)」は商品名に06と表記があるように2006年に発売開始された商品です。

この商品は大きく2つの商品が組み合わさっており、保障額と保険料の両方を設定します。

通常の生命保険は保障額を決めると年齢と性別で保険料を算出しますが、この商品はその両方を任意で決めます。(最低保険料が年齢と保障額などによって決まっています)

保障額を大きく、保険料を少なくすると積立投資に回る保険料は少なくなりますし、保障額を小さく保険料を大きくすると積立投資に回るお金は増えるという仕組みです。

 

保障には2つのタイプがあります。

I型

最低5年保証の年額保障がある収入保障タイプ

早くに死亡などの保険金支払い事由に該当すると保険金を満了または最低保証期間受け取れるプランです。

収入保障保険が月額なのに対して年額で保障額を決めるのも特徴です。

 

II型

最低10年保証の年額保障型定期保険タイプ

保険金はI型と同様に年額で、最低保証10年のタイプです。

 

いずれも最低額が年額30万円なので、I型なら150万円。II型なら300万円が保障額となります。

長い人生において誰しも将来においては不確実性を持っています。

結婚や出産などのライフイベントを迎えた際、家族のために保障を増やしたいと思っても健康状態によっては増やせない事は決して珍しくありません。

ライフプロデュース(06)は結婚・出産時に保障額を告知なしで増やせるという特徴があります。

当然ですが他の保険と同様に最低額までであれば保障額を減らす事もできます。

また保障額と保険料を両手設定するので保障額を減らして保険料を変えなければ積立投資にその分が回ります。

 

積立投資の柔軟性がダントツ!

設定した保障額と保険料から保障に回らないお金は積立投資に充てられます。

この商品の積立投資は変額保険になっていて、3つのバランス型ファンドと外国株式、外国債券、国内株式の合計6つから5%刻みで運用先を選ぶ変額保険です。

基本的には同社のユニット・リンク保険にかなり近い運用ファンドで構成されていますが、次の点が異なります。

①日本株式型や世界株式プラス型などの新ファンドは追加されていない

②短期金融市場型、オーストラリア債券、新興国株式プラス型などがない

③国内債券を含むバランス型がない(高評価)

①日本株式型は世界最大の資産運用会社ブラックロックによるTOPIXを指標とするインデックス型、世界株式プラス型はアクティブ型でアメリカでは圧倒的No.1のキャピタル社による全世界株式投資(日本を含む先進国、新興国までが投資対象)

まだ2018年2月にユニット・リンク保険に追加となったばかりということもあるのですが、ライフプロデュースには恐らく追加されないのではないでしょうか。

ちなみに過去1年のライフプロデュースの運用パフォーマンスは次の通りです。

1年
LP30 2.99%
LP50 4.30%
LP70 5.61%
世界株式型 7.50%
世界債券型 1.02%
日本株式型 13.82%

実はライフプロデュース(LP)は2006年に運用が始まっています。

2007年には世界金融危機、2008年にはリーマンショックがあり、積立期間のパフォーマンスはこんな感じになっています。

ファンドのパフォーマンスを全期間で見たら目も当てられません。

しかし積立投資ですから、下落相場は沢山の口数の買い込みができます。

実際の運用成果はアクサ生命の運用レポートでは公開されていませんが、こんな下落相場…分かっていたら美味しすぎますね。

10年前から投資していた人はかなり美味しい投資になっていたはずです。

 

②オーストラリア債券は兎も角、新興国株式がないのは残念ですね。

いやそれよりも元本割れから資産を流しておく短期金融市場型がない事の方がポイントです。

まぁ、この商品は後述する色々できる事があるのでなくても良いといえば良いのですが。

③ライフプロデュースのファンド構成で最も素晴らしい点は国内債券を含まないバランス型がある点です。

 

日本債券は日本の金利が現状ではリターンを生み出しませんし、金利上昇によってむしろ損失を出します。

なので日本債券を含まないというのはおまかせ型であるバランス型の構成としては素晴らしいと評価しています。

またつみたてNISAには出来ないスイッチングやリバランスも可能という事で長期積立に不可欠な要素の基本を抑えています。

 

資金を引き出す!使わない資金を積み増す!保険料払込停止、再開まで可能!

 

変額保険でこんな事が全て可能なのはライフプロデュース(06)だけです。

積立金が50万円以上残ることを条件にそれよりも増えている部分を引き出す事が何度でも可能です。

若くして加入すると結婚や住宅購入の際に資金を引き出す…そんな事が可能です。

また子どもが大学進学などの時に保険料負担を減らすために払込の停止、卒業後に保険料払込を再開する事も可能です。

ボーナスなどのまとまった資金ができた時に積み増し投資も可能です。

 

これらの柔軟性の高さを活かして、受け取り間際になって運用リスクを抑えたい時には資金を引き出し、情勢が落ち着いたら入れ直すという使い方も可能です。

 

若い人ほど魅力の大きい商品

同社のユニット・リンク保険と比べるとファンドの運用パフォーマンスは流石に若干見劣りします。

加えてユニット・リンク保険では変額払済という払込停止をして、運用だけを続けるという取り扱いがなく、払込停止は積立金の取り崩しという事で成り立っています。

しかもライフプロデュースをフル活用するには加入する年齢は早ければ早いほど良く20代、遅くとも30代前半がベストでしょう。

預貯金が既にある程度貯まっている人ならユニット・リンク保険で十分なパフォーマンスを活かせます。

人によってはこの2つの保険を組み合わせるという人もいるでしょう。

保険料の払込がどれくらい続けられるか不安のある人や個人事業主のように収入の不安定な人にも助かる仕組みになると思います。

私もあと10歳若かったらなぁ…という商品です。

皆様の資産形成のご参考になれば嬉しく思います。

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