新社会人のうちから考えておきたい保険のこと~「子どもが生まれてから保険を考える」はハイリスクである

新年度に入り職場に新卒者などの新しい人が入社。

保険募集人も「初めての保険加入」を検討する新社会人には一番苦労します。

新社会人や独身者の言い分(言い訳)の中で最もよくあるのは「今はまだ要らない」です。

類似の言い分には結婚をしたら、子どもが生まれたら保険を考えたいです。

(知識がないので付け焼刃の知識で様々な言い訳を口にします)

では初めてのお子さんが生まれ、これからのことを考えるにあたって

人生で初めて『保険』について考え始めようという時に何が起きるでしょうか。

 

これまでに成人・就職・結婚という人生の節目を既に終えているため、

子どもが生まれてから”初めて”保険を考えるというのは前提からお話をするのであれば

基本的な知識の面、また保険の必要性、加入条件という面で大きく出遅れてしまうということが

決して少なくない頻度で起こります。

子どもが生まれてからでは遅い場合がある保険加入の検討

2017年、日本の男性の初婚年齢は31.1歳、女性29.4歳です。

平成28年度の厚生労働省の簡易生命表によると生まれた子どもの数を100%とすると、

事故や災害や病気や自殺などの理由を問わず30歳を迎えられずに

天国へ旅立ってしまう確率は男性で約1%、女性で約0.4%ほどです。

天国つまり亡くなってしまった方の割合はまだ少ないと言える一方で、

100人中1人というのは多くの方の実感としてどうでしょうか?

保育園、幼稚園、小学校や中学校、高校などの同い年(同級生)100名に対して男子1人は30歳を迎えられない…

私はなかなか少なくはない確率だと感じました。

また亡くならないまでも病気や鬱などで保険会社が定める一定の条件を満たさない人の数となると相当の数になります。

個人的な感覚としては20代で20%前後、30代で30%前後、40代で40%前後の人が

保険会社の引受基準をクリアできず、無条件で保険に加入ができない場合があります。

成人・就職・結婚…保険募集の人が早く加入することを強く勧める理由はここにあります。

結婚や出産で守りたい者ができた時に経済的な保障を得ることができなくなるということはとても怖いことです。

加入できない理由の大部分は過去の病気や健康診断での指摘

保険会社が提示する保険料とは健康な人を前提に設計されています。

一般的に若い人ほど健康で、年齢と共に健康は失われていきます。

保険会社ごとに引受基準のボーダーラインが設けられており、

これを上回る健康状態の人だけが保険加入ができます。

病気や投薬、治療歴がある人はそれだけ健康な人よりもリスクが高いと言えます。

多くの人から集めた保険料で作った保険会社に集まった資金は加入者全員の共通の財産です。

そのため健康状態の悪い人が加入をしてきて、この財産を一方的に奪っていくことは公平性を欠きます。

そのため公平性を保つために保険料の割増、保険金の削減、不担保などの条件を提示してきます。

これを特別条件と呼びます。

普段は健康であっても事故や災害、ケガ、急病などでこのボーダーラインを一瞬にして下回ることがあります。

保険会社によっては独身時代に加入した保険に【買増権】を特約で付加しておくと

結婚・出産時に保障額の増額が無条件で出来る場合がありますが、

近年は金融庁が認可をしておらず取扱会社は過去に認可を取得した非常に少ない会社のみというのが現状です。

(ソニー生命/プルデンシャル生命の買増権特約やアクサ生命のライフプロデュースの特別買増など)

近年、保険加入を断られる人々が増えていますが、その大部分が【精神疾患】による過去の既往歴です。

過去に1度でも鬱などの精神疾患と診断をされると民間の保険加入はかなり難しくなります。

医師は診察を受けると原因不明とはカルテに書きません。

何らかの病名を必ずカルテに記載します。

その中で気持ちが落ち込んでいるんです、働く気が出ないんです等の受診者の声に対して

簡単に病名が付けられてしまうのが鬱(精神疾患)です。

 

加入を引き受けてくれる保険会社でも、医師の診断書などで状態の安定などについて提出を求められるなど

加入までのハードルが高くなります。(診断書取得費用5,000円前後は自己負担)

しかも加入できないことの方が多いくらいです。

 

女性の場合も貧血や低血圧、生理不順、婦人科系の検診結果などで加入を断られる場合や加入に制限が付く場合があります。

30歳近くになってくると子宮頸がん検診、子宮がん検診などで異形成や

乳がん検診でしこり・石灰化などを指摘される場合があります。

妊娠後だと妊娠中毒症(妊娠糖尿病)と診断される場合、糖尿病扱いでの引受査定となることもあります。

出産時だと10人に1人は帝王切開で出産されています。

帝王切開を一度でもやると二回目も帝王切開となるため長期間にわたって子宮関連の保障は不担保になったりと

加入はかなり制限を受けたり、加入できないことも珍しくありません。

30代半ばを過ぎ、パソコンやスマートフォンなどのディスプレイをよく視ている人は

緑内障の前段階やなりやすい傾向にあることを指摘される場合があります。

眼に関する不担保や様々な制限を受けることもあります。

この加入できない割合が保険業界で公開されていませんが、

私の肌感覚として年齢が高くなるごとに加入がしづらくなる傾向にあります。

年代≒年代%前後

つまり20代≒20%前後、30代≒30%前後、40代≒40%前後になります。

独身に生命保険は必要ない?

よくファイナンシャルプランナーの中には「独身に生命保険は必要ない」と伝える人がいますが、

私は生命保険は収入のある全ての人に必要なものだと考えています。

むしろ経済的に安定をしていない新社会人ほど重要だと考えています。

お金がないから保険が必要なのであって(経済的保障)、

お金がたくさんあるならまた保険が必要になってきます(相続・贈与対策)。

 

生命保険を英語では”Life Insurance”と呼びます。

日本に生命保険が入ってきて間もない頃、”Life”を”生命”と日本語に翻訳した人物がいます。

日本に生命保険・損害保険という文化を紹介した福沢諭吉翁です。

福沢諭吉翁は生命保険を「人類の知性と品性の結晶」と紹介しました。

会ったこともない人々が、お金を出し合い大きなお財布を作り、

契約時のルールに従って保険金の給付を受けられるという仕組みの紹介によって

日本では明治生命(現明治安田生命)、日本生命などの保険会社が明治時代に次々に誕生します。

 

生命保険という金融商品を死亡保障と結びつけてイメージする日本人が未だに多いのですが、

生命保険は死亡保障に限らず医療保障もがん保険も、年金保険も生命保険の一種です。

また近年、急速に加入者を増やしているのが「働けないリスク」(就労不能保障)に対する保障です。

これも生命保険の一種です。

 

保険金が支払われる時のことを「まさかの時」や「万が一」などと言いますが、

“Life Insurance”は人生における予測可能な経済的リスクから自分や家族を守る”人生保険”です。

いざという時、一生懸命に貯めてきた預金を日々取り崩していく経済的な不安。

また人生上でいつそのバランスが失われるともわからない経済的損失に対する保障。

資金の流動性(資金確保)を考えると働き始めた人であれば誰しもが必要な備えであると私は考えています。

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