ニッセイ代理店専属子会社生保の社名「はなさく生命」に決定に思うこと

日本の生命保険業界の王者、日本生命。

昨年5月から子会社で代理店専属の生命保険会社の準備に入ったと報道がされていましたが、いよいよ4月の営業開始に向けて社名とロゴが公開されました。

https://www.nissay.co.jp/news/2018/pdf/20190201a.pdf

“社名に込めた想い はなさく生命という社名には、「お客様にとって価値ある商品・サービスの新しい種を
まき、育むことを通じて、お客様一人ひとりの人生に花を咲かせていきたい」という想い が込められています。”

 

レッドオーシャンにあえてこのネーミングセンスで参入Σ(-᷅_-᷄๑)

日本生命の名前を冠していないのは親しみやすさを表すためで、あ・え・て!「ニッセイ」の名前は入れなかったそうです。

社名で保険って選ぶのでしょうか?

だとしたら社名に込めた願いはともかく、ダサい社名は少なくとも選ばないですね。

ちなみに全くニッセイと関係ないけど、管理人が個人的な独断と偏見で好きなのは「三井住友海上あいおい生命」です。

“あいおい”って”愛追”(愛を追求する)でもあり、人間の社会性と愛情の結晶である生命保険にピッタリ!

また”相い生い”、一緒に生きていくと言う意味や”相い老い”という意味も込められています。これは文字通りですが、”一緒に歳を取っていく”夫婦を重ねることができます。

最近ハマっている漫画「かぐや様は告られたい」より

 

そもそも社名で保険って選ばないですけどね( ゚д゚)キリッ

 

でもヤバそうな経営状態の会社はとりあえず選ばないですよね?

だとしたら信用度が国内で最もある「ニッセイ」の看板は少なくとも掲げた方が安心感ありそうですが。

社名に何か引きずっているトラウマでもあるのでしょうか?

…それよりも、管理人的には事業が失敗した時の”保険”として外しているように思えます。

ニッセイ本体にひっそり吸収とか、売却とかしても表面的には外野の看板に傷付かないようにとか?(いつものうがった意見です)

 

保険を選ぶ際の最低限のポイント

保険ってカタチがないものなので比較するためには突き詰めれば私は次の3点だと思います。

①保険料

②商品性

③担当者

この順は優先順位の順ではなく、説明の便宜上です。

 

①保険料の安さ→大事、比較可能です。

しかし安い=良いとは限りません。

本当に必要な時に保険金や給付金が出なければ保険は加入する意味がありません。

保険料の安さありきで選ぶというのは経済的な備えとしての必要性と、それによるどれだけの保障内容(保険金や給付金など)を満たしているかが最低条件です。

 

②保障内容(商品性)→大事、ある程度までは比較可能だが、自分に必要でかつ合っている内容かを素人の契約検討者が自己判断で選ぶほど自分に都合の良い選択肢を選びやすく往々にして適切な判断ができないことが殆ど。

③担当者→一番大切、比較困難

保険を使いこなすためには必須

“ある程度まで”の部分を補うためにも必須

担当者によってピンキリ。

 

はなさく生命の経営戦略は?

①安さで勝負?→泥仕合

②商品性で勝負?→いたちごっこ

③担当者で勝負→代理店任せ

 

個人的には商品開発(というよりは認可)のスピードと引受基準の緩さが鍵ではないでしょうか。

2年で10万件って目標も一部では報道されていますけどメディケア生命が2010年4月の営業開始で2年8ヶ月かけて10万件突破していることから後発としては妥当なようで少し消極的な目標設定に見えます。

既にメディケア生命(住友生命グループの子会社)、ネオファースト生命(第一生命グループの子会社で代理店向け)と第一フロンティア生命(第一生命グループで銀行+代理店向け)と大手生保は同じことを数年前から取り組んできました。

ここで後発のニッセイが勝てるとしたら親会社の巨大資本力と金融庁とのパイプの太さによる認可スピードの速さは絶対的な武器です。

まずは医療や就業不能などを軸に取り組むらしいので、これまでの後発商品ではなく画期的なプラン設計の提供を期待しています。

引受基準の緩さは、競争激化で緩くするほど保険料が高くなりやすいので程々が良いなと思います。

でも競争して他社も引き受け基準が緩くなれば嬉しいですね。(実際、年末からいくつかの会社が緩和し始めている)

ニッセイグループの生命保険会社

旧三井生命をグループに迎え入れて2019年4月より「大樹生命」に社名変更。

寄らば大樹の陰…と捉えてしまいそうですが、三井生命のロングセラー「大樹」シリーズからの転用だそうで、三井の名前を遺すという買収時の公約は見事に打ち砕かれました。

ニッセイが買収する以前は大株主が三井住友銀行でしたから前述の三井住友海上あいおい生命との合併や、住友生命との合併による三井住友生命誕生は幻に終わりました。

三井と住友それぞれの出世コースやら内部のゴタゴタをやっているうちにかっさられたとも言えます。

大樹生命の立ち位置ってまだ判然としませんが、プルデンシャルグループにおけるジブラルタ生命における旧大和生命(現PGF生命)のような、子会社の子会社になるのでしょうか。

また銀行窓販を中心とした富裕層の一時払商品も多かった旧マスミューチュアル生命は「ニッセイ・ウェルス生命」として社名を変更済み。

単独での売上高での成長ではなく、グループ総力をあげてのシェア拡大を目指しています。こちらは第一生命における第一フロンティア生命的な立ち位置っぽいですね。

次の買収先は分かりませんが、メ⚪︎トかア○サ生命(元々は日本団体生命という商工会議所マーケットに強い保険会社だった)あたりに手を出してきそうな…。まぁ、個人的な妄想ですけど。

19/2/5追記:可能性として考えられる業界再編

「はなさく生命」がある程度のところまで成長してきた後の想定できる売却先として朝日生命の資本を持っている伊藤忠が考えられそうです。

伊藤忠は商社ですが、様々な業界へ取り組んでいることは有名です。

かつて伊藤忠グループだった所も含めればコンビニエンスストアのファミリーマート、

インテリア雑貨などでは無印良品、

保険代理店では「ほけんの窓口」などにも展開しています。

そんな伊藤忠が近年、ガッツリ取り組んでいるのが朝日生命です。

朝日生命は直販社員用の事業部と、代理店向けの事業部に社内で分かれており、直販社員は代理店向けの商品の販売さえ出来ません。

代理店向けの部隊を牛耳っているのは伊藤忠で、伊藤忠は朝日生命からこの事業部の分離・独立を狙っていると噂されています。

分離した代理店事業部は新たな生命保険会社として設立させるかも知れませんし、何処かの保険会社に吸収させるのかもしれません。何処かの…∑(゚Д゚)ハッ!

代理店事業部が抜ければ朝日生命は存続を危ぶまれる経営危機を迎えるかもしれません。

そこをパクっとニッセイグループとして吸収…これが脚本:金融庁、主演:日本生命の業界再編プランの1つかもしれません。

はぁ、本当にこの国の偉い人たちが考えていることって…

生命保険契約者保護機構があるから買収や破綻があっても契約者の契約には殆ど影響がないが、契約者は混乱してしまいますね。そんなこと、偉い人は考えていませんが。

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    • かずさん

    はなさくの商品は、たしか扱える代理店が限られるはず。限られた代理店だけが安く保険を売れるようになる。しかもバックはニッセイだから安心。
    ニッセイが乗合代理店と太いパイプを作るためのいやらしい会社と思ってた。

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